ブログを書いている人の中に、他の人が運営しているお気に入りのブログの存在がいくつかあるという人は多くいらっしゃると思います。
小説や脚本など、創作における文章を書いている人に中にも、好きな作家や憧れの作家の存在があって、その人の作品を読み込んだりしているという人もいらっしゃるでしょう。
そんな、大きく「文筆家」と呼べるような人たちが陥る悩みの中に……
「なんだか私の文章、あの人の文章そっくりになっちゃったな」
「この文章、あの人のパクリって言われたらどうしよう」
というものがあるはず。
文章を紡ぎだす人間、一度は誰しもぶち当たる問題だといっても過言ではないでしょう。
結論を言って、それは気にすることのない悩みです。
今回は、私なりの「マネやパクリ」への考え方や「独自性ある文章」を書く方法を書いてみたいと思います。
目次
「似てる」のは「気のせい」だと思う
ぶっちゃけ言って……
自分で自分の文章を「他の誰かの文章と似ている」と思う分には「気のせい」なことがほとんどです。
その文章は、あなたの価値観でもってあなたが紡ぎ出した、まぎれもないあなたの文章です。
まずは安心してほしいなと思います。
もちろん、これまで読んできた文章、好みの作家やブロガーから影響を受けて、無意識のうちに表現のスタイルが寄ってくることはよくあることです。
でも、その文章の好みを含めて、価値観や思考、これまでの経験やそのときの感情……
全ての状況を含めて「あなた」が書いている文章であるのなら、それは「その人」ではない「あなた」の文章だといえます。
私にも好きな作家はたくさんいます。
中学時代は江國香織の恋愛小説を読み漁っていたし、高校時代は林真理子の自意識の表現に度肝を抜かれました。
綿矢りさの「蹴りたい背中」を超える、美しい冒頭をいまだ読んだことがありません。
自分の創作物を読むと、たしかに、彼女たちの影響を感じる節は度々感じます。
でもそれを、たとえば江國香織の文章に「似てる」というのも……
私はむしろ恐縮するし、たぶん江國香織本人にしてみたら「全然似てないやん」てなると思っています。
内容ごと丸々コピペするのは話がちがう
勘違いしてはいけないのは、誰かの文章を丸々コピペするのは「パクリ」です。
これは他人の文章を「盗用」しているだけで、あなたの文章でもなんでもありません。
「コピペ」が独自性のある文章といえない根本的な理由があります。
総じて「コピペ」した本人というのは、その文章の内容の理解度が低いです。
文章に対する思いいれもリスペクトもない。
文章の意味を理解できていないのに、無理やり自分のものにしようと手を加えたりするから……
内容が支離滅裂、なにが言いたいのかわからなかったり、まちがった解釈で掲載しているケースが多いです。
こういうことをしちゃう人というのは、文章の土俵以外の場所でたたかうことをおすすめします。
「文字」(しかも活字)だけという限られた情報で「オリジナリティ」を出すというのは、けっこう難しいことなんです。
同じ内容でも切り口を変えると展開が変わる
そう、文字だけでオリジナリティを出すって、大変なこと。
ものが溢れている世の中、まったくの「オリジナル」なんてないも同然。
同じテーマのものを同じ方向から書いていたら、似てくるのなんて当然なんです。
ちょっとでもちがう方向から見ることができれば、それは新しい切り口としての独自性が出てきます。
ここ数年、韓国ドラマは「タイムリープもの」が横行していると私は感じます。
いま、日本でもリメイク放送されている「知ってるワイフ」をはじめとして……
古い作品でも「屋根部屋のプリンス」とか「マンホール 〜不思議な国のピル〜」とか。
とにかく時空を行ったり来たりする設定のものが多い韓国ドラマですが……
ちょっと設定を変えれば、ちがうストーリーにできるというのがお分かりですね!
あの人が書いたあのテーマでも……
まだ描かれていない切り口があるかもしれない、と思って探すのもアリということです。
自分の「経験」「考え」を盛り込むとなおよし
自分だけが知りうる「経験」や「考え」は、独自性のかたまりみたいなものです。
ブログ記事において書かない手はありません。
自分だけが持っている「データ」なども、独自性をもつ上に、信頼性をもたせることができます。
それから日頃抱いている「疑問」や「気づき」もあなた独自の視点だから、盛り込んでいくべきです。
たとえば、好きなブロガーの記事を読んでいて「ん? これは?」と思ったことは、きっとみんなも知りたいことです。
その疑問を切り口に記事を書けば、同じテーマでもちがった内容のものが書ける気がしてきますよね!
思考することをやめなければそれはもうあなただけの文章
ということで……
自分の文章が推しのブロガーや作家に似ていると思っても、それは「気のせい」と思うこと。
気にせずガンガン自分の書きたいものを書くべき、という話でした。
ブログでいえば
- 切り口を変えて書いてみる
- 自分だけが持っている何かを盛り込んでみる
という手段で、ある程度独自性のある記事が書けそうです。
忘れちゃならないのが、どんな文章もとにかく自分で「思考」して文章を紡ぎだすということ。
そこに自分の「思い」がなければまったく意味がないのです。
「独自性」に悩んでおられた方は、どうか自信をもって……
これからも推しの文章をどんどん読みながら、影響を受けつつ、アウトプットしていってください。
それでは、今日も元気にいってらっしゃい〜。