推しへの投資をおさえ、一人暮らし資金を貯めようと目論んでいる今日この頃。
そんな中、私は今月も奨学金の返還用のお金を指定の口座へ入金しました。
毎月給料が出たら欠かさず、真っ先に行うと決めています。
「奨学金をいくら借りようか決められない」
「卒業後ちゃんと返還できるか不安」
と、学校へ行くために奨学金を借りるかどうか迷っている学生のみなさーん。
結論を言うと、奨学金は「ならば借りない方がいい」です。
ではその「ならば借りない方がいい」奨学金を、実際に借りるとどうなるのか。
今回は私が実際に借りた奨学金の金額と使い道、卒業後の返還の様子に加え、奨学金を借りたことに対しての思いを綴ります。
この記事を読めば奨学金を借りるということが後々自身にどう影響していくかがわかるかと思います。
目次
私が借りた奨学金の金額
私が借りた日本学生支援機構の奨学金は、
返還時に利子がつかない「第一種」と利子がつく「第二種」の両方です。
「第一種」は自宅外から通う私大の金額で月およそ6万円。
「第二種」は選べる金額の中でも最大額で月およそ12万円。
4年間借りると総額およそ800万円以上になります。
借りた奨学金の使い道
私が通った日本大学芸術学部放送学科の学費は、
最初の1年間で年およそ200万円。
のこりの3年間で年およそ160万円。
4年間通うと総額およそ700万円ほどになります。
加えて、私は4年間所沢で一人暮らしをしていました。
家賃は月およそ5万円でした。
4年間住むと240万円くらいになります。
つまり私が借りた奨学金800万円は学費と家賃に消え手元に残ることは一切ありませんでした。
奨学金の返還がはじまる
実は奨学金の返還というのは大学を卒業した4月から開始されるのではありません。
返還は10月から開始
奨学金は、貸与が終わった月から7か月後の27日から返還が始まるようになっています。
つまり、3月に貸与が終了していれば、返還開始は10月。
4月から働き始めて、少しずつ奨学金返還の準備をすすめていれば、10月には少し余裕をもって返還が始められるかな~。
と、お思いになるかもしれませんが……
私、大学卒業後1年間は就職ができませんでした!
普通自動車免許を取得する資金集めのためにアルバイトはしていましたが、安定しない上に低収入でした。
返還が始まれば月およそ4万円が口座から引かれていきます。
そんな余裕どこにもありません!
そこでとった方法が……
減額返還を駆使して返還開始
災害や病気、そのほか経済的な理由などで奨学金の返還が難しい!
という人に与えられる救済措置として存在します。
要は、私の場合月およそ4万円を20年間で返さなければならないところ
「この1年間は月およそ2万円返してくれればいいよ。その分返還期間は伸びるよ」
という風になります。
一定の条件に合った書類(所得証明書や給与明細など)を提出して申請します。
1回の申請で適用する期間は12ヶ月までで、今は最大で15年間まで利用できます。
満額返還から減額返還へ逆戻りも
ケーブルテレビ局へ就いていた頃は収入も良く、月4万円で返還していました。
ところが、2年後に退職し、薬局勤務になると収入は減少。
減額返還の申請も通過するほど、月4万円の支出が厳しい状態となります。
なので薬局で働いていた頃は、実は2万円で返還しています。
減額返還は、決して返還する金額の総額が減らされるわけではありません。
月に返還する金額を減らしてもらっているだけなので、払わなかった分返還期間が長くなるのです。
元々20年間で800万円返す計画で組まれているものです。
23歳の人が43歳になってやっとなくなるのです。
減額返還や、返還期限猶予を使うと、完済が遅れる一方なので、なるべくなら使わない方がいいのです。
それでも私は、アルバイト時代の1年間と、薬局時代の2年間。
転職したばかりで収入が低かった今の会社に入社した年の1年間はこの減額返還を使用しました。
ようやく月4万円の返還が可能に
当初の予定の金額で返還が可能になったのはここ最近になってからです。
(たぶん今の収入で減額返還申請しても受理されないと思う)
今、月4万円振込ながらも貯金できそうなのは、新型ウイルスの自粛の影響で支出が減っているのもあるからですね。
正直、払えなくはないかもですが、収入的にそこまで余裕しゃくしゃくではありません。
奨学金を借りたことに後悔はない
正直、月々消えていくこの4万円が手元に残っていれば……
と考えることはしょっちゅうあります。
年間48万円はただひたすら借金の返済です!
このお金で買えるもの、挑戦できるもの、いろいろあると思います。
もしかしたら私はいろんな機会を、この奨学金返還で失っているのかもしれません。
それでも、私が奨学金を借りたことを後悔していないのは……
やっぱり、どーしても日芸に行きたかったからです。
人生で初めて通える第一志望の学校です。
学校嫌いの私が、初めて自分の意思で「通いたい」と思った学校です。
自分の行きたい学校で、自分が勉強したいことを学んで、人生で一番といえるくらい楽しい時を過ごすことができました。
そのためには、奨学金を借りなければ行けない学校でした。
この800万円の借金は、私の人生にとっては必要なお金だったのです。
けれど私は奨学金を借りることはすすめない
もし、将来自分に子どもができて、大きくなったその子が
「日芸に行きたい」
と言いだしたらと考えます。
私は奨学金を借りてでも大学に通えてよかったと思います。
私の親は日芸へ通うことに全面的に賛成ではありませんでしたから、学費をまるっと負担してもらうのははばかられました。
(現実的にそんなお金は存在しないのであった)
だからこそ、自分の子どもが同じ大学へ通いたいと言い出したときは、奨学金を借りさせることなく通わせたいのです。
自分と同じ思いは、大学の楽しさだけでいい。
同じ苦労を背負わせたいとは思いません。
奨学金は借金です。
返還が滞れば、ブラックリストに名前が載ります。
返せなくて、自己破産に追い込まれる人もいる世界です。
ローンも組めない、車も家も持てない。
そんな生活、いやですよね。
でも、奨学金を借りるということは、そういうリスクを背負うということと同じなのです。
馬車馬のごとく働く覚悟でいます
4年間たのしい思いをさせてもらったので、これからはばりばり働いてお金返していくぞー!
幸いにも仕事に就いてもたのしく元気にやれているし、趣味もそこそこあるので、なんとか頑張っていけそうです。
本気でいきたい学校があったら、奨学金に頼らずどうやったら通えるか、周りの大人を説得したり、一生懸命考えることをおすすめします~。
それでは今日も元気にいってらっしゃい~。