今年の初物~。
おいしそうな桃をいただきました。
採りたての固めの桃は、甘くておいし~。
山梨県の人は、固い桃を食べるのってわりと一般的なんですが……
県外の人に聞くと「やわらかい桃しか食べたことない!」という人が多いですね。
まだ青さが残るようなときの桃が手に入るのは、産地の特権なのかもしれません。
ところで、最近ふと意識したことなんですが……
医薬品登録販売者という仕事に就いて、病気や健康などについて考えることがあるからでしょうか。
食べ物の栄養や健康面での効果って、気になりませんか。
目次
たとえば桃の栄養ってなんだろう
今まで毎年、何度となく食べてきたこの桃ひとつとってもそうです。
これまでは「おいし~」で済ませてこれましたが、ふと気になりだしたら止まりません。
「あれ、桃の種って、生薬に使われていたよね」
「桃の葉ローションって、けっきょく肌にどういいんだっけ」
と、もぐもぐしながら思わず調べてみたので、ここにまとめてみます。
腸の活動に役立つ「ペクチン」が豊富
「ペクチン」は水溶性の食物繊維のこと。
おなかの健康を整えるのに役立つ栄養素です。
腸内の善玉菌を増やして、腸の動きを活発にするので……
便秘のときは便をやわらかくして排便を促します。
下痢のときは膜となり腸壁を守る役割をします。
おなかのトラブルが起きやすい人は、食べてみるといいかもしれません。
腸を健康に保つことで、栄養を吸収しやすくなります。
栄養が行き渡ることで体全体も調子がよくなって……
疲労回復にも肌荒れ防止にもつながるかも、なんですね。
乾燥させた桃の種子は「桃仁」という生薬
生薬に使われる「桃仁」は、乾燥させた桃の「種子」です。
桃を食べた後に残る、固い核の中にあるアーモンドみたいな形をしているものが種子。
桃仁は、主に「活血化瘀作用」(血行を良くして、血の巡りをスムーズにする)で使われます。
なので、女性の「血の道症」によく使われています。
桃仁が使われている漢方薬には、
- 桃核承気湯
- 桂枝茯苓丸
などがあります。
両者とも「月経不順」などに作用する漢方薬になります。
スキンケアには「桃の葉」が活躍
肌トラブルにいい野草として、桃の葉はテッパン中のテッパン。
桃の葉にはお肌にうれしい成分がいろいろ入っているのです。
ポリフェノールやタンニン、マグネシウム、エルムシン……
これらがはたらくことによって
- あせもなどの皮膚トラブル
- 日焼け後のスキンケア
- 美肌によるアンチエイジング
などに用いられるようです。
桃の葉ローションにしたり、入浴剤にしたり。
桃の葉茶として飲用することもできます。
飲用することによって
- 血液循環を整える
- 利尿作用によるむくみ対策
- おなかの調子を整える
などの効果も期待できるようです。
よりありがたみをもって桃を食べられる
たったひとつの桃から、これだけのことがわかりました。
こんな風に興味を持つようになったのも、やっぱり医薬品登録販売者であることの職業病なのでしょうか……
いずれにしても、またひとつ人生が豊かになった気がするので問題なしですね。
いっぱい桃を食べて、おなかもお肌も健康になるぞ~。
それでは、今日も元気にいってらっしゃい!