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手書きPOP

マイナスイメージを持たない売り切りコーナーにつけるPOP

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入れ替え、棚落ち、返品不可……

あらゆる理由で、商品を売り切らなければならないことがあると思います。
その、売り切りコーナーにつける、手書きポップをお願いされました。

POPの内容には条件があって……
「売れ残り」などのマイナスイメージを持たれないような言葉づかいを求められました。

さて、なんと書けばいいでしょうか。

売り切り商品に抱かせたいイメージ

お店としては早く商品を売り切ってしまいたい!
そのためには、お客様に積極的に商品を手に取っていただきたいものです。

ということで、売り切り商品にはこんなイメージを付けてみてはいかがでしょう。

  • お得感のある商品
  • 特別感のある商品
  • 安心感のある商品

順番にいってみましょう。

お得感のある商品

「残り物には福がある」という言葉もありますが……
「残り物」イメージのままだと、あんまり手が伸びないものです。

「お求めやすくなりました」
と、書かれていれば、値下げにより「お得感」を感じるかもしれません。

「お買い得商品」
と、すなおに書いてみるのもいいかもしれません。

ふつうに買うよりちょっと得なんだよ、ということを思わせる言葉を入れると、ちょっと前向きになれそうです。

特別感のある商品

その商品はけっして「売れ残り」ではないということを主張する言葉はどうでしょう。

「数量限定」
と書いてあれば、売り切れたらもう手に入らないんだ、ということを想像させませんか。

「商品をおためしいただく最後のチャンス」
とかも、今買わなきゃ効果を実感することができないんだという事実を突きつけるイメージ。

特別にそこにあるだけだよ、ということを強調していう作戦です。

安心感のある商品

単純に、なんで売り切りなのか「理由」を言ってさしあげることです。

「季節品入れ替えのため」
「パッケージ変更のため」
「商品リニューアルのため」

など、正直に理由を書くことで、別に粗悪品を買わされるわけじゃないんだと安心してもらえるという方法です。

とにかく買わざるを得ないと思わせたもの勝ち

本当にそれを売りたいと考えているのなら、思い切ってその商品にしか選択肢を与えない方法をとるのもありです。

たとえば、このPOPがそうです。

向かって右の缶コーヒーは、ふだんはケース売りしかしていないのですが……
ケースを破損させてしまい、幸い1本単位のJANも登録があったので、ばら売りすることに。

でも、ただ売り切りコーナーに置いただけでは1本も動かず。
とにかく売り切らなきゃという一心で書いたのが、上の段ボールポップです。

忙しい朝には紅茶派の人さえも、缶コーヒーを選ばさせる勢いで、缶コーヒーです。
隣に並ぶほっとしょうがすら売るつもりはありません。

何週間も売れなかった缶コーヒーは、POPをつけてから一週間も経たずに完売しました。

お客様の心に訴えかけて商品を売り切ろう

第11回商業界POP大賞で、大賞に輝いたのは私の地元にあるスーパーに働く女性のPOPでした。

「僕たちに明日はないんです……」
という、期限切迫品を売り切るためのPOPは、見る人の印象に強く訴えかけられる秀逸なPOPだと思いました。

「私が買わなきゃ」とお客様に思わせる、そんなPOPが私にも書けたらなと、思いながら、せっせと頼まれたPOPを手書きするのでした。

それでは、今日も素敵な一日になりますように~。

-手書きPOP

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