今季はここ数年で一番といっていいくらいにテレビドラマを見ています。
遅番の日もあってなかなかリアルタイムで見られない日もあるので、そういう時はTVerで見逃し視聴します。
3月末の時点でこんなツイートまでしていました。
このほかにも「イチケイのカラス」や「レンアイ漫画家」などのテレビドラマも初回放送はチェックしてきた私。
現在も視聴を続けていてもっともおもしろいと感じている作品を3つご紹介します。
セリフなどのネタバレも入っています。
リコカツ
出版社に勤める編集者・咲(北川景子)が山で遭難し、助けに来た自衛隊・紘一(永山瑛太)と電撃結婚。
互いの生活感などのちがいに、早くも離婚を決意……「リコカツ」がはじまる、そんなドラマです。
瑛太くんの離婚劇といえば「最高の離婚」(フジテレビ・坂元裕二脚本)の印象が根強いのですが……
光生な瑛太くんとはまたちがった生真面目カタブツ男を演じています。
このカタブツ・紘一の変化がたまらなくおもしろく、好きな作品です。
離婚を決意したあとも何かと咲を守り、助けてくれる紘一。
「どうして助けてくれるの、私たち、離婚するのに」という咲の言葉に、返す紘一の答えは決まって……
紘一「だが、まだ君の夫だ」
「ハケンの品格」の「働くことは生きること」以来の名台詞に思いました。
こういう決めゼリフがある系のテレビドラマがけっこう好きかもしれません。
水戸黄門とか。
結局、この二人はなんで離婚したかったんだっけ、と思うくらいお互いが好きな二人。
そんな咲と紘一ですが、なんと本当に離婚してしまいます。
第6話のラストは、離婚届を提出しにいった紘一を咲が追いかけます。
しかし、時すでに遅し、追いついた時にはすでに届けは役所へ提出されていたのです……
紘一「もう、君の夫ではない」
まるでロボットのように、感情のない声で言われるその言葉に、咲も号泣。
ええ〜、本当に離婚しちゃったの〜? と誰もが思わざるを得ない中で、次回に続く!
ドラゴン桜
元暴走族で伝説の弁護士・桜木(阿部寛)が低偏差値の落ちこぼれ高校の生徒を東大合格に導くサクセスストーリー。
2005年に放送した同名作品の続編です。
原作を読んだこともないし、前作も観たことがないのですが……
このドラマめっちゃおもしろいですね。
とくに第3話の、東大専科の生徒が学年一の秀才・藤井を試験で下したあとの桜木の長ゼリフは考えさせられます。
桜木「なぜ社会はこうなっているのか、どんな意図でこの仕組みを作ったのか、本質を見抜き、自分なりの答えを出す力をつける。その時はじめて、『馬車馬』は『人間』になれる。
TBS「ドラゴン桜」第3話より
そのためには勉強しかないんだ。勉強というのは、この国で唯一許された平等なんだ。搾取されたくなけりゃ、不満ばかりいう人生を送りたくなけりゃ、勉強しろ。バカとブスこそ東大に行け。」
ものを知らず、与えられたものだけを鵜呑みにして……そういう人こそ「搾取」されているのって現実ですよね。
学ぶことの大切さを感じます……
桜木先生の世の中の本質をついたセリフを、毎度楽しみにしながら観てしまう、そんな作品です。
大豆田とわ子と三人の元夫
今季テレビドラマの、ザ・会話劇オブ会話劇。
建設会社の社長・大豆田とわ子(松たか子)はこれまで3回結婚して、3回離婚しています。
離婚した今も、三人の夫たちに振り回される日々。
そんなとわ子とその周りの会話がいつまでも続く、どこまでも続く。
言葉って、こんなにおもしろいんだなと感心してしまう。
個人的に、中村慎森(岡田将生)の「他人だね。関係ないね。清少納言とステーションワゴンくらい関係ない」ってセリフが忘れられない。
そんな「まめ夫」も、いよいよ物語に転機が訪れました。
とある重大な出来事が起きてから、物語の時間軸は一気に流れ、1年後。
とわ子のまわりの環境も変わったりして、またまた新しい重要登場人物が増えました。
とわ子の朝の習慣、ラジオ体操を共にする男性・小鳥遊大史(オダギリジョー)が、実は自分の会社の買収相手であることが発覚。
とわ子がパワハラを働いたという内部告発文も読み上げます。
にもかかわらず、翌日何事もなかったようにラジオ体操し、とわ子に親しげに話しかける小鳥遊。
小鳥遊「昨日お会いしたのはビジネスじゃないですか。これはプライベートでしょ」
いやいやいやいや、こわすぎるよ小鳥遊……
「まめ夫」はシナリオ本の発売も決定していますので、早く読んで一言一言をなぞりたいです。
できれば最初から見てほしかったけどまだ間に合う
今季は本当にどの局も力作を揃えて放送しているな〜と感じました。
できれば最初から見ていただいた方が楽しめますが……
ぜひ今からでも見てみてほしい作品ばかりです。
最終回までまだまだです。
折り返し地点の今、息抜きにテレビドラマでもいかがでしょう。
それでは、今日もすてきな1日になりますように〜!