家に帰ると、体が痛いことが気になりだした私。
腰から右足にかけての痛み……。
突然の痛み、これは一体?
原因は明白でした。
この日は一日かけて大量の商品の荷出しをやっていたのです。
重い荷物を持ちあげたり、大きな段ボール箱をあちこちに運んだり……朝、出勤してから、退勤の時間までずーっと荷出し!
その間、いろんなお客様に声をかけられ、ご案内をし……たくさん動いているのに、なかなか作業が進まず。
結局私が退勤したあとも、遅番組が荷出しをしてくれていました。
空っぽの売場に商品が埋まっていくのはうれしいし、そういう面ではたのしさを感じる部分もありますが……この荷出しの作業は、ドラッグストアの仕事の中でもけっこうハードな一面ではないでしょうか。
洗剤や飲料のケース、コンテナに入った米……などなど、とにかく重たい荷物をあちこちに運んだり、時には自分の身長よりも高い棚へ箱ごと載せたり。
そのケースの上にさらに違うケースを載せたり……。
そんなことを繰り返しやっていると、どうなるか。
もうこんな作業を何回もこなしてきた昨年のとある月初のことです。
この日のように大量の荷物が入荷、荷出し作業に追われていました。
ノリノリで荷物を運び、休憩時間になった時、自分の腰に違和感を感じました。
でもどうせすぐに治るだろう……と思っていましたが、数日たっても腰には違和感、むしろ痛みを感じていました。
こんなことははじめてです……まさか荷出しが原因か。
大事をとって病院へと駆け込み、お医者さんへ事情を話しました。
すぐにレントゲンを撮りましたが、大きな異常は見られません。
そんな私に先生がおっしゃった言葉です。
「年だね。年を取ると、今までやってきた同じことをやっても、体に負担がかかるんだよ」
年……とし……ToshI……
まだ29の時のことです……忘れもしない発言です。
自分の軟弱さを呪わずにいられませんでした、もっと鍛えねば……。
「ドラッグストアの仕事ってなんだかラクそう」
「くすりを売る人はくすり売場にぼーっと立っているイメージ」
「屋内にいるから、体力仕事なんてものはないだろう」
なぜか多くの人に思われている想像のドラッグストアです。
けど実際のところ……
店員は忙しい時間帯はいつでも店中を走り回っています。
くすり売場にいるはずの白衣の人間がいないことも多いです。
夏でも冬でも汗だくになりながら重たい荷物と闘っています。
働いてみてはじめて、自分が抱いていたドラッグストアや登録販売者の仕事のイメージが打ち砕かれることも、少なくはないと思います。
それでもドラッグストアに勤める店員が、仕事を「たのしい」と言えること。
誇りを持って仕事ができること。
そんな現実をつくっていけたらいいのにな~と思うこの頃なのです。
さあ、今日も一日がんばりましょう~。