登録販売者という資格は、市販薬の販売接客のために作られました。
そのためにからだの仕組みやお薬の成分などの専門知識を身につけています。
でも、その知識を活かし提供する相手は、ふつうのお客様です。
呪文のように専門用語を並べても、相手は「?」になってしまいます。
だから、登録販売者はお薬の専門家でありながら……
「専門的なことを誰にでもわかるように」説明するスキルが必要なんですよね。
すると、日常的にもなにかを説明するときにわかりやすくしようとしたり……
まわりの言葉ひとつを取って「これ、わかりやすかったな」と学ぶこともあるのです。
メーカーPOPのキャッチコピーがだいぶわかりやすい
最近、メーカーのPOPの言葉が……
一昔前に比べてだいぶわかりやすくなってきたように感じます。
飲料の新商品売場を眺めてたら、ある商品のPOPに
「濃くて、美味しい」
て書いてあったんですよ。
これ、ちょっと前のコピーだったら……
「濃厚な味わいが」とかって書いてあったように思います。
「濃厚な味わい」ってどんな味なのって言われてもなかなか想像できないけれど……
「濃くて、美味しい」だったら「濃くて、美味しいんだな」って、一応受け止められそうな気がします。
「きのう何食べた?」のケンジの料理の感想がすごい
テレビドラマが好きでよく見ているんですけど……
テレビ東京で放送している「きのう何食べた? season2」ってご覧になったことありますか。
「シロさん」と「ケンジ」の男性カップルが同棲している日常を描いたお話です。
シロさんがお料理がとっても好きで、仕事から早く帰ってきてご飯つくるんです。
それをケンジといっしょに食べるんですが……
私、いっつもケンジが言うシロさんのお料理への感想に感動するんですよね〜。
めっちゃわかりやすい〜。
なんでわかりやすいって、めちゃめちゃ「具体的」なんですよ。
たとえばで正確なセリフが浮かばないんだけれど……
「このあまじょっぱいタレがさっぱり○○に絡めて食べると最高に合う〜」みたいな。
「あ〜、○○と○○の香りが食欲そそってご飯が止まらない〜」みたいな感じで言うの!
つまり「おいしい」んだけど「どうおいしい」のかがめっちゃわかる。
これだけ想いを込めて料理の感想言えるようになりたいものだと、毎度感心してるんです。
わかりやすく伝わりやすい言葉は「具体的で相手目線」
「おいしい」とか「かたい」「やさしい」「甘い」みたいな……
最後に「い」がついて終わる言葉って、いわゆる形容詞なんですけど……
これらをもっと「どんなふうに?」て掘り下げて、POPを書けって、よく言われます。
POP作成にしても、お薬の接客にしても……
大切なのはそれを伝えたい相手の目線で、より具体的に言葉を選ぶことなのかなと思います。
いま自分は相手に寄り添ってものが言えているかな、書けているかな。
そう立ち直れる自分でありたいですね。
今日はここまでです。
すてきな1日になりますように〜!