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医薬品 接客

突然のくしゃみ鼻水の嵐! に負けない提案を

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朝、起きるや否や……
鼻がむずむず、くしゃみ鼻水もとまらな~い!

なんで~?
と、呼吸困難手前になりながら、玄関を出ると、向かいの田んぼが稲を刈って干しているところ。
こ、これだ~!

イネにブタクサ、ヨモギ……
一年中鼻炎持ちの私が、一番花粉症に悩まされる時季はぜったいに「秋」!
今年もこの季節がやってきたかという感じです。

鼻炎薬の需要がじわじわ出ている気がする

私がそんな秋のはじまりを感じ始めたと同時くらいに、鼻炎薬のご案内が増えたように思います。

ほとんどはすでに飲むくすりが決まっていて、売場のご案内のみになることが多いのですが……
この日は40代くらいの女性のお客様の、鼻炎薬選びのお手伝いをしました。

同じ鼻炎薬を飲み続けたら効かなくなった

「最近花粉症なのか、鼻の具合が悪くて……いつもこの季節になると困っている気がするのだけれど」
「私もなんですよ、つらいですよね。いつもはどのお薬を飲まれていますか」

棚に同じくすりがあれば、とお尋ねすると、プソイドエフェドリンなどの成分で構成された、1日2回飲むタイプのカプセルのお薬をさされました。
ところが……

「今朝もこれを飲んだのだけれど、続けて飲んでいるからか、だんだん効かなくなってきたような気がするのよね」
「メインが血管収縮剤なので、それはありえますね。成分的にも長期に連用すると体の不調が現れやすくなりますので、続けて飲まれるのはあまりおすすめできませんね」

ほかのくすりを試されたいようでしたので、もう少しお話を聞くことになりました。

鼻づまりがあるかはお薬選択の分かれ道

ちなみになんですけど、と、私。
「鼻づまりでけっこう困ってますか。くしゃみ鼻水よりもどちらかというと……」
「鼻づまりもなんだけど、とにかく鼻水が流れて、くしゃみがとまらなくなるの。いろんなことに集中できないから、ほんとに困るのよね……」
「そうですか、もし鼻づまりのほうがひどいっていう場合であれば、飲み薬のほかに点鼻薬、ていう選択肢も有効でしたので」

今回はちがいましたが、もしメインのお悩みが「鼻づまり」だったら特に……
お客様の場合、症状の出始めでしたので、内服の抗ヒスタミン薬よりもステロイドの点鼻薬のほうが効果が出やすいかも……
という考えでの提案でしたが、今回は飲み薬で対応したいということなのでそちらで考えることに。

服用する人の生活スタイルもお薬選択のヒント

「効かなくなってしまったこのお薬、1日2回のタイプなんですけど……いつも2回飲めてましたか」
「いや、いつも1回しか飲んでません」
「生活リズム的に難しかったですかね」
「いえ、1回しか飲まないようにしていたんです、朝飲んでそれきり」

何か理由はあるのか尋ねると、どうやらくすりに頼りきりになりたくない思いがある様子。
「本当に症状が出たら困る前に1回飲むのはいいんですけど……どうでもいい時間のときは飲まないようにしています」

うーん、なるほど。
さて、ここから何のお薬を選びましょう。

鼻炎薬の種類は大きく分けて2パターンある

毎度のことになりますが、内服の鼻炎薬には大きく分けて二種類に分けられるという説明。

「今までお客様が飲んでいたタイプの鼻炎薬は、速効性があるけれど眠くなったりのどが渇いたりで副作用も現れやすいお薬です。あと、血管収縮剤の影響で、お客様の言うようにだんだん効かなくなってきます」

副作用で悩まれたことはと尋ねると、そこらへんは気にしたことはないとおっしゃるお客様。
そこで、もう一種類のお薬の説明。

「こちらの棚のお薬は、いわゆる病院でよく処方されるお薬と同成分の鼻炎薬です。眠くなるなどの副作用が現れにくい代わりに、先ほどの薬よりは速効性に劣ります。なので、症状が出始めるか始めたかくらいの今、早めに服用を始めると、効果を実感しやすいです」

中でも、フェキソフェナジンのお薬は、自動車運転や危険作業に対する制限がされないほど、安全性が認められています。
妊娠・授乳中でも選択肢になります。

ちなみに、と私。

「このタイプの薬、一日一回だけ飲むタイプのお薬もあります」

選択肢を用意し最終的にはお客様の感覚で

「エピナスチンという成分のお薬です。寝る前に一度飲んでおけば、翌朝から一日中お薬の効果が持続するタイプのお薬です。こちらもタイミングもわかりやすく飲み忘れをしにくいため便利だとよく選ばれています」

フェキソフェナジンのお薬も、エピナスチンもお薬も、単剤のお薬なので、血管収縮剤などは含まれていません。
なのでお薬が合ってさえいれば「だんだん効かなくなってくる……」という感覚も起きにくいと思われます。

「一週間や二週間飲み続けてもまったく改善されないようであれば、病院へ行くかほかの方法を考えたほうがいいかもですが、基本的にこの手の鼻炎薬は、シーズンが終わるまで飲み続けるものとされています」

くすりの影響の大きさを考えられていると思いますが、飲んで生活がラクになるなら、くすりの利点を選ぶほうも豊かな考え方だと説明。

最終的にお客様はフェキソフェナジンのお薬を選ばれました。

リスクよりメリットが大きければそちらを取るのもあり

時々お薬を飲まれることに慎重なお客様はいらっしゃいます。
もちろんとてもいい考え方です。

でも、今苦しいのにお薬を飲むのを我慢して、作業の能率が悪いまま過ごし続けるのは……
それはそれで、とてもつらいと思うのです。

鼻炎薬。
メリットやデメリットなど、お薬の特徴を理解して、納得して飲んでいただければと思います。
私も鼻水に負けないように今からお薬飲んどきますよ~。

それでは、今日も元気にいってらっしゃい~!

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