「ビタミン剤なんですけど、似たような名前のこれとこれ、何がちがうの?」
と、40代くらいの女性のお客様。
ビタミンB群が主成分となる同シリーズ商品でお悩みでした。
「一番の違いはビタミンCが入っているかどうかです。こちらにはビタミンCが入っていませんが、主な成分となるビタミンB群の配合量が多くなります」
「ビタミンCが入っていた方が、やっぱりいいってこと?」
目次
口内炎予防にビタミンCは必要か
お客様はくり返しできる口内炎がいちばんのお悩みとのことでした。
「口内炎ができやすくなるという点だけを見れば、ビタミンB群の欠乏を重点的に見た方がいいと思います。ビタミンCは、パッケージにも書いてあるように、コラーゲンの生成とか、肌の回復には重要な栄養となります」
「あんまり口内炎には関係ないんですか?」
「野菜とか果物とかをあまり食べないという人は、日頃から不足しているかもなんで、摂り入れてもいい栄養だとは思います。でも、目的が口内炎予防なら、とくに重要視しなくてもいい気がします」
ビタミン剤は毎日摂ってもいいものか
「予防のためにビタミン剤を飲もうと思ったんですけど、毎日飲み続けていても問題ないものなんですか」
と、お客様。
「ビタミンB群や、ビタミンCは水に溶けるタイプの栄養になります。必要なければおしっこになって排出されるので、用法容量さえ守って飲んでいる分にはあまり心配することはないと思います」
「そうですか。それならよかった」
「ただ、ビタミンは栄養素といっても副作用が全くないわけではありません。栄養ドリンクを飲んでおしっこが黄色くなるのも、ビタミンB2を摂取した副作用といえますので、心配なことが起きたら一度服用をやめてみてください」
たとえば、ビタミンB6には、摂りすぎると「神経障害」「骨の疼痛」などのリスクが伴うこともあるので、注意したいところです。
お薬は開封後いつまで飲んでもいいのか
「どうせ続けるのなら、錠数の多い方を買ってった方がお得ですよね」
「そうですね、大きいお薬の方が一錠あたりのお値段おさえられていることもありますし……それに、ビタミン剤は続けられるからこそ効果がありますので、もう飲み続けられることを決めてあるのであればそちらのご購入がよろしいかと」
250錠入れの商品を手にするお客様。
「これって開封したらどのくらいまでもつんですか?」
箱に書いてあるのは「未開封時」の使用期限です。
「錠剤ですから、開封後は正しい保管方法で半年から1年くらいは大丈夫だと思いますよ。250錠なので、1回1錠の1日2回で飲んでも半年くらいには使い切れますから、問題ありませんよ」
と、説明。
とりあえず試しに飲んで決めたいとのことで、小さい瓶から始めることにしました。
もちろん日頃の生活習慣も大切です
「本当にふだんから口内炎ができやすいんですけど、これを摂り続けるとどのくらい効果があるんですかね」
と、お客様。
「ビタミン剤はあくまで日頃の栄養の足りないところを補うものと思ってください。基本は日頃の生活習慣の改善ですよ」
口内炎の原因は免疫力の低下や、ウイルスなどさまざまあります。
その原因によって対策も変わってきますが……
日頃の生活習慣の中で改善できるところがあるとすれば
- 食事をするときはよく噛んで唾液を出すようにする
- 規則正しい生活を送って睡眠不足や疲労を減らす
- 偏った食事をやめ、ビタミンB2などの不足を解消する
などがあります。
ビタミンB2はうなぎや牛レバー、魚の皮などに豊富に含まれています。
魚肉ソーセージでも手軽に摂取できます。
意識して摂り入れるようにしていきたいところですね。
上手にビタミン剤を活用して口内炎予防しましょう
「わかりました、いろいろ試してみます。どうもありがとう」
と、お客様は会計へと行かれました。
お薬と上手に付き合いながら健康的な生活を送りたいものですね。
お客様の生活を豊かにする提案ができますように。
今日も元気にいってらっしゃい~。