「こむらがえりに効くっていうくすり、ありますよね。どこですか?」
と、60代くらいの夫婦のお客様。
旦那様が、最近よく足をつって困っていると言います。
「こちらがお客様のおっしゃるお薬になります。中身は漢方薬です」
「そうそうこれね。主人は血圧の薬を飲んでいるけど、飲んでも大丈夫かしら」
目次
芍薬甘草湯は高血圧だと「相談すること」
- 60代男性
- 高血圧のお薬を服用中
- 最近足をつる症状にお困り
のお客様。
芍薬甘草湯、カンゾウが血圧上昇を招く恐れがありますので「相談すること」には「高血圧」の表記があります。
「大手を振って大丈夫、とは言えませんね。血圧のお薬を飲み始めたのって、最近からですか」
「しばらく同じ薬を飲み続けているけれど、そうよね、やめた方がいいかな」
「というのもありますし、血圧のお薬を飲み始めたタイミングで起きていれば、くすりの副作用っていう可能性もと思いましたので、一度病院でご相談なさってもいいかな、と」
そうね、と少し考えられたのち、やっぱり病院へ行ってみる、というお客様。
こむらがえりの予防法
「なにか足がつるのを防ぐ方法ってあるんですかね」
「うーん、そうですね……お薬以外でってことになりますと、やっぱり日頃の生活の中での改善できることになりますけど」
- こまめに水を飲むこと
- なるべく体を温めること
- たまにはストレッチなどの運動を挟むこと
- ミネラルなど栄養バランスに気をつけること
「……なんかを見直してみるといいんじゃないかなと、思いますよ」
と、簡単に説明すると、わかりました、やってみます、とお客様。
お礼を言ってそのまま帰られました。
せっかくなので、ここでもう少し詳しく説明します。
こまめに水を飲むこと
人間、一度に吸収できる水分量は決まっている(200mlくらい)ので、こまめに何回かに分けて水分をとることが大切です。
夜、寝ているときでも汗をかいて体の水分は奪われていきます。
なので、足をつりやすい人は夜寝る前にコップ一杯分くらいの水を飲むといいですね。
「水を飲むとむくむ」と思っている人もいますが、こまめに水を飲んで新陳代謝をあげることで、汗や尿を排出させることができていればむくみませんよ~。
なるべく体を温めること
からだが冷えると筋肉がかちこちに収縮してしまって足をつる原因になります。
血の巡りも悪くなるので、体を温めて筋肉をほぐしてあげることが重要です。
「湯船につかる」
「使い捨てカイロを貼る」
「靴下をはく」
「ひざ掛けをかける」
などなど……とくに足、下半身を冷やさないような工夫をしたいところです。
たまにはストレッチなどの運動を挟むこと
やっぱり体を動かさないことには筋肉も固まってしまいます。
なので屈伸したり、足指動かしたり、たまには体を意識して動かすのも大事な要素です。
激しい運動は、筋肉が疲れてしまって、こむらがえりの原因にもなります。
そういうときはお休みさせて、お水を飲んで足湯にでも浸かりましょう。
ミネラルなど栄養バランスに気をつけること
乳製品や魚介類などに含まれる「ミネラル」
レモンやお酢などに含まれる「クエン酸」
などなど、筋肉の動きや疲労回復などに重要な栄養素をバランスよく摂りましょう。
今回のお客様のように高血圧などの治療の関係で、食事を制限されている方もいらっしゃると思います。
病院の先生や、身近な栄養士さんに相談してみるのも手だと思います。
(こういう時、もっと栄養学的な知識がほしいな~って思います)
それでも改善されない場合はお医者さんに相談
こむらがえりは、大体が一過性のもので心配ないものとされますが、中には重篤な病気が隠れていることもあります。
あんまりにも続くな~、改善されないな~という場合は一度病院で相談してみてもいいと思います。
市販薬で改善されるくすりといえば「芍薬甘草湯」になりがちですので、それ以外の方法で試されたい方は、紹介した4つの習慣を続けてみてください!
それでは今日も一日がんばりましょ~。