ロキソニンを買い求めに訪れた女子高校生とお母さん。
あいにく、私の職場には薬剤師がいないため、ロキソニンの販売がありません。
お話を聞くと、けがの痛みを和らげたいとのこと。
日ごろ使用する痛み止めは特になく、部活の監督からロキソニンを飲んでみてはとすすめられたようでした。
「ロキソニンはないのですが、イブプロフェンという成分が、ロキソニンと似た構造の痛み止めで……」
と、別のお薬をおすすめしました。
目次
ロキソニンと比較しながらの説明
「イブプロフェンとロキソニンは、ほかの痛み止めとちがって、炎症をおさえる作用が強いお薬です。けがで炎症を起こして起きているような痛みであれば、こういったお薬が有効にはたらくかな、と」
眠くなる成分も入っていないので、痛みを和らげることだけに専念したお薬といえますよ~。
と、イブプロフェン最大量処方のお薬を手に説明。
「早く効いてくれますか? 早く効いて、長く続いてくれたほうがいいんですけど……」
「そうですね、作用し始めるのは、もしかしたらロキソニンに比べたら少し早さが劣ってしまうかもしれません」
ロキソニンはかなり速効性のある痛み止めと思われます。
それに比べると、なかなか対抗できる速さとまではいかないところです。
「でも、このイブプロフェンは、作用の持続時間はかなり長く保つ方のお薬ですね。人によってですが、3時間から6時間くらいは次飲まなくても平気になるかも……」
「じゃあ、集中したいときに合わせて早めに飲んでおけばいいですね」
「そうですね、それもひとつの手です」
お薬を買いに来た理由を聞いて
お客様にはさらに、何か食べたあとに服用することで胃に負担が起きにくいこと。
1日2回服用のくすりだけど、どうしても痛いときは3回目飲んでもいいということ。
など服用に関しての説明をしました。
「けが、しちゃったんですね。部活動でですか」
「ええ、明日大会があって、どうしても出たいからって学校で相談して、痛み止めをと」
そのとき、ふと、あれ、運動の大会前に飲んじゃいけない薬とか解熱鎮痛剤にはなかったよなあ……と考えました。
ドーピング対象の成分って全部網羅できてないな
市販薬の「うっかりドーピング」って、けっこう聞いたりしますけど、あんまり誰かから教わったりしたことないな。
なんとなく麻黄とか、エフェドリンとかがひっかかることは知っていました。
だから、スポーツマンに風邪薬や、鼻炎薬などを販売するときは注意しなければならないと……
それ以外に何があるのかな。
外用消炎鎮痛剤が使えるのなら、内服の解熱鎮痛剤も対象のものはないはず。
いや、どうだったかな。
高校生のお客様に、念のため「薬物使用に厳しい大会だったりしますか」と尋ねると「今までそういう検査をしたこともない」という回答でしたので、大丈夫だと思いますが……
「ドーピング対象薬検索」ができるサイトで確認
対応後、どうしようもなく不安だったため、検索をかけたところ……
商品名や成分名などから、ドーピング対象薬か否かを検索できるサイトがでてきました。
便利……
結果、まったくドーピングの対象ではありませんでしたが……
サイトの検索結果はくすりの適否を判断するものではないこと。
くすりを使う場合はちゃんと医師や薬剤師、競技団体などに確認してねということが書かれています。
リンクは載せませんが、それっぽく検索すれば一番上に出てくるようなサイトです。
スポーツマンに使用できない市販薬ってどれだけあるの
日本スポーツ協会のホームページでも記載されているように、やはり前述した「麻黄」「エフェドリン」は禁止中の禁止薬物になります。
そのほかにもこんな記述を発見。
市販の胃腸薬の中には禁止物質の興奮薬ストリキニーネ(ホミカ)を含むものもあり、要注意です。 強精剤の一部には禁止物質のメチルテストステロン(蛋白同化薬)が含まれています。
アンチ・ドーピングに関するQ&A|公益財団法人 日本スポーツ協会
海外でサプリメントとして販売されている一部成分も、ドーピングの対象になるようで、注意が呼びかけられています。
使用可能薬リストもPDFで公開されています。
医療用医薬品から一般用医薬品も、商品名で書かれているものもあります。
参考にしてみるといいかもしれません。
アンチ・ドーピング使用可能薬リストはこちらです~。
なんだかまだまだ全然知らないなと痛感
この数年間いろんなことを知ってきたつもりだし、勉強もしてきたけれど……
それでもまだまだ「知らない」って青ざめる瞬間っていっぱいあります。
そのたびに勉強せな、て思うし、知識にしていかなきゃって感じます。
日々学ぶことが多くて……
人生、全然飽きませんね。
もっと「知ること」に貪欲でいきましょ。
ひいては誰かのためになる存在になれますように。
今日も元気にいってらっしゃい~。