ドラッグストアで医薬品登録販売者として働く靉(あい)です。
今の職場に勤める前は、一般用医薬品も取り扱う調剤薬局で2年間ほど勤務していました。
なので、転職時にはすでに管理者要件をクリアしている状態です。
登録販売者のここがポイント
一人前の登録販売者として働くためには
直近5年間のうちに2年以上の実務経験(累計1920時間以上)がある
ことが、実務経験として要され、管理者になることができます。
それまでは「研修中」として扱われ、一人で売場に立ち、市販薬を売ることはできません。
必ず管理者要件を満たした登録販売者か薬剤師がいっしょにいなければならないのです。
私はこの期間を、調剤薬局で働くことができて本当によかったと思っています。
もし、この条件が揃うのであれば……
市販薬を扱う調剤薬局で、最初の実務経験を積むのはとってもおすすめです。
その理由を今日は書いていきたいと思います。
目次
調剤薬局で実務経験を積む3つのメリットはこれだ!
内科の門前と耳鼻科の門前の薬局を経験した私。
調剤事務を兼任での採用だったので、レセプトや薬袋の記名などの作業もしていました。
職場の先輩方はとてもよくしてくれて、とても働きやすいのもあり、早く仕事を覚えなきゃ~という意欲もわきました。
そんな私が「医薬品登録販売者」としての実務経験を積むのに調剤薬局をおすすめする理由はこの3つです。
調剤薬局での実務経験3つのメリット
- 医療用医薬品の名前と表面的な知識が身につく
- 市販薬はほとんどがカウンターの後ろに並べられている
- 市販薬目当てで来店されるお客様が限られ密な接客と記録ができる
順番にいってみましょ~。
医療用医薬品の名前と表面的な知識が身につく
私が最初に勤めた薬局が、内科の門前だったのも影響していると思いますが……
本当にいろんな種類の医療用医薬品が取り扱われていました。
そして実際に、いろんな症状でお悩みの人が、処方箋を持って来局していました。
高血圧の人、糖尿病の人、痛風の人、不眠症の人……
処方箋を眺めたり薬剤情報提供書を眺めたりしつつ、聞こえてくる薬剤師さんのお薬の説明。
自然と「ああ、このお薬は血圧を下げる薬なんだなあ」というのがなんとな~くわかってきます。
「くすりはもらっているけど、何のための薬かわからない」
というお客様もけっこういます。
そういうときは「お薬手帳」を見たり名前を聞いたりして自分の中で情報処理をしています。
ちなみに、人によってはくすりを覚えていないのではなく、あえて効能を教えてもらっていない人もいるので、安易に「これは〇〇のくすりですね~」とか言わないのもやさしさです。
市販薬はほとんどがカウンターの後ろに並べられている
中にはドラッグストアのように、お客様が直接手に取れる形式をとっている薬局もあるかもですが……
私の勤めた薬局はOTC(Over The Counter)という言葉の通り、カウンターの後ろに市販薬を並べていました。
つまりお客様が市販薬を買うときは、直接私たち登録販売者から接客を受ける必要がありました。
どういうお客様が、どういう状況で、どんな薬を買っていくかが、取りこぼすことなく自分の接客経験として重ねていけました。
市販薬目当てで来店されるお客様が限られ密な接客と記録ができる
そんな状態である上に、市販薬を買いに来られるお客様は非常に少ないので、一人ひとりにかけられる時間が厚く取れます。
接客中は、お客様から聞くべき質問を聞くだけ聞いて判断ができます。
接客後は、反省を踏まえ、疑問点や改善点など、学んだことを接客ノートにゆっくりまとめられます。
どうしてもわからないことがあれば、調剤室に行けば薬剤師の先生がいました。
先輩の医薬品登録販売者もいました。
門前の病院の診療時間外は、処方箋の患者様も少ないですから、勉強するのにもってこいの時間になります。
インプットとアウトプットを丁寧に行えたのも、はじめのうちにその調剤薬局に勤め
ていたおかげでした。
自分のいる場所を「いい環境」にしましょ!
人間関係や給与関係など、理想の職場の条件はいろいろですが……
「常に自分が成長し続けられる環境」にし続けることも重要だなと思います。
同じ場所でも成長できる人と成長しない人では、環境の受け止め方がちがうように思います。
「今日の自分は昨日の自分よりレベルアップしていたい!」と思う人は
「昨日できなかった発見を、今日見つけてみる」つもりでいると、いいことありそうですよ~。
私の勤務先の条件が、本当に奇跡的に良かったのか。
すべての条件が揃った職場は最高ですが……
その環境だから受けた影響を大切にして生きていきたいですね。
それでは、今日も元気にいってらっしゃい~。