30代くらいの男性のお客様。
目薬売場の前で声をかけられました。
目次
同じ効能の同シリーズ商品のちがい
「これとこれって何がどう違うの?」
と、聞かれたのは同シリーズのふたつの商品。
どちらも効能は同じように書かれているので、尋ねられました。
「配合成分と、その濃度が変わってきます。こちらの商品は、そちらの商品に対してビタミンB6が新しく加えられて、その濃度も基準の最大濃度配合されています」
「それが配合されていることで何がいいの?」
ビタミンB6が加えられているワケ
「ビタミンB6は疲れ目に効果的な成分として入っていますから、とくに疲れ目を強く感じて目薬を探されている場合は選ばれてみてもいいかもしれません」
「こっちの目薬も疲れ目、って書いてあるのに?」
「そちらの目薬にも疲れ目の効果がある成分は入っているので、決して他の成分でも効果がないということではありません」
ちがう商品なのにまったく同じ効能の書き方なことに納得のいかないお客様。
もう少しビタミンB6の仕組みについて答えてみます。
ビタミンB6が加えられるメリット
「ビタミンB6は新陳代謝をたすける力がある成分になります。代謝が優れず血の巡りが悪くなると眼精疲労の原因にもなります。午前中よりも夕方くらいに目の疲れを感じていませんか」
「パソコンを使う仕事をしているので、仕事をしていると目は疲れます」
「加えて、肩の凝りを感じたり、頭が痛くなったり、ほかにも体に症状が現れることもありますが」
肩がこることはあるかも、ずっと同じ姿勢でいるからだと思っていたけど、とお客様。
目の疲れからもそういった症状が起こるとは思っていなかったようです。
「なので、こちらの商品はビタミンB6が加えられることで、単なる目の疲れ、というよりも、より眼精疲労的な症状がある人に効果的かも、ということです」
目薬以外の解決法も提案できる
商品のちがいをだいぶ理解していただけたお客様。
眼精疲労で見られる症状を伝えたところ、目の疲れ以外にも当てはまる点があり、少し気にされていました。
「肩が凝ったり、頭が痛くなったり、そういう症状も目薬で効果あるの?」
「うーん、さすがに頭が痛いのは目薬では効かないかもですね……そういうときは頭痛薬を飲まれた方がいいかと」
「そうですよね……肩こりや頭痛までいかないようにするのはどうすればいいんだろう」
ということで、今度は予防的な観点からご案内。
かんたんなストレッチをしてみる
「肩を回したり伸びをしたり、意識してたまに体を動かしてみてください」
血の巡りが悪いことも要因で起きていますから、こまめに体を伸ばすことも大切。
目のストレッチもあります!
上下左右にぐるぐる目を回したり、目をぎゅっと閉じたりくり返すことで目の疲れも少し改善されるかもしれません。
体をあたためる
「あと、からだは冷やさない。あたためてとにかく血行がいい状態を保ちます」
冬の間や、クーラーがきいていて寒いときは、体を冷やさないように注意です。
目もあたためることで、疲れがほぐれることもあります。
レンジでチンした濡れタオルを目の上に置いたり、温かいシャワーを閉じた目に当ててみるのもいいです。
ビタミン剤を飲んでみる
「目薬のビタミンB6のように、サポートしてくれる成分を摂取してみるのも手です」
食生活で十分に補えない成分も、ビタミン剤を飲んで摂取するのもありです。
ビタミンは代謝を助けるために必要な成分です。
目の疲れだけなら目薬だけでも効果的ですが、その他からだのあちこちに疲れの症状が出ていれば効果的な選択肢になりそうです。
十分な対策で疲れに負けない生活を!
ビタミンB6入りの目薬を手に取られたお客様。
「とりあえずこっちを買ってみるよ。いろいろ教えてくれてありがとう」
と、お帰りになられました。
かちこちのからだがゆっくりほぐされていけますように~。
今日も元気に仕事ができることに感謝します。
お客様のためを思いながら、元気にがんばってきます~!