この記事は2020年2月2日に投稿されたままの内容です。
現在と状況が異なる場合がございます。
先日の記事でも触れましたが、新型ウイルスによる隣国の新型肺炎の流行の影響で、マスクや除菌スプレーは全国的に品薄状態。
私が勤めるドラッグストアも例外ではなく、連日マスクと除菌スプレーの棚は空っぽ。
一日中お客様からの「マスクないの?」「除菌スプレーどこ?」などの声に対応。
在庫は抱えていませんし、入荷もいつかは答えられず、客注なんてもってのほか。
この混乱はいつまで続くのやら、と、現場のみなさんは頭を抱えていることと思います。
そんな荒んだ医療雑貨売場を呆然と眺めていると、あることに気がつきました。
「消毒用エタノール、まったく売れてないな……」
ボトルに入った消毒用エタノールが大量に売れ残っていたのです。
なんでだろう、と思った私は、ためしに除菌グッズを探しに来られたお客様に、消毒用エタノールをすすめてみました。
「エタノール……これ、アルコールじゃないよね。私、アルコール除菌のものが欲しいんだけど」
「え、ああ、アルコールっていうのはいわゆる総称みたいなものですから、エタノールはみなさんが認識されているアルコールで合っていますよ。お客様が探されているジェルタイプの除菌商品も、主成分はこのエタノールです」
「そうなの? 体に使ってもいいものなの?」
「そうですね、直接手指に塗り込んでもいいですし、コットンとかガーゼにしみこませて塗ってもいいと思います。ただ、刺激性があるので傷口や粘膜には使用できませんけども」
「うーん、でもこんなに大きな入れ物だと持ち運びにくいし、使いにくそうだね……」
「容器を用意できれば移し替えて使ってもいいと思います。アルコールに対応した、清潔な容器である必要はありますが」
それだけ説明しましたが、結局お客様は消毒用エタノールを購入されずお帰りになりました。
ほかのお店での消毒用エタノールの状況をよく知らないのですが、この時対応したお客様から浮かび上がるのは
- アルコールとエタノールのちがいがわからない
- 使い方がわからない
- なんかめんどうくさい
などという理由で購入につながらないのかなというのが見えました。
このあたりを上手に説明して、お客様に知ってもらうきっかけになればとっても便利だと思うんですけどね~。
ちなみに無水エタノールと消毒用エタノールの違いについてはさらに過去の記事でも書いていますのでよかったら読んでみてください!
なにより今は消毒消毒と騒がれていますが、本来大切にしていただきたいのは日頃からの丁寧な手洗い。
そして十分な栄養補給と、休息。
免疫を高めることだと思っています。
よく食べて、清潔にして、寝る!
病気に負けない体を、自ら作っていきたいですよね。
今日も当たり前に目が覚めて、健康に過ごせることに感謝します。
みなさんもどうかからだを大切に、一日がんばっていきましょう。