医薬品コーナーで作業をしていると、40代くらいの男性のお客様が「耳が痛くならないマスクはどれか」を尋ねられました。
傍にいた女性次長が「こちらのマスクはあまり痛くならない」と自身の体感でお伝えすると、数十枚入りの箱の商品が欲しいとのこと。
しかし売場には商品がありません。
「こちらに限らず、細いひものマスクよりかは広めの幅のやわらかい耳かけのマスクはあまり痛くない」と私。
類似品を紹介しますが、やはり箱での商品は品切れです。
「あとはマスクのサイズですね。自分の顔より小さいサイズを選んでしまうと、耳との距離の間隔が狭くて耳が痛くなる原因になりますよ。自分の顔のサイズと合ったものを選ばれるといいです」
と、次長。
しかしマスクはサイズの大きいものから売れてしまうのか、売場にはすでに女性用、小さめのサイズのものばかりが残っています。
実はその前にも「メガネが曇らないマスクを箱でほしい」というお客様を対応したばかりでしたが……正直今はご希望通りの商品を選択できるほどの商品在庫が店にありません!
これは私のいる店に限らず、今日本中のどのドラッグストアも頭を抱えている問題なのではないでしょうか。
その原因は、きっとみなさんもご存じ、お隣の国中国で猛威を振るう新型の肺炎の流行にあります。
風邪やインフルエンザがいつものように流行する今の季節。
これから花粉症のシーズンも突入するというこの時季に、空前のマスクブーム。
ついにはメーカー欠品を起こす事態。
もはや使い捨てマスクは手に入れたくても入らない、レア商品と化してしまっているのです。
もちろん日本製以外など、ものを選びさえしなければ残っている商品もあるのですが……お客様のご希望のものにはどうも偏りがあるようですね。
「いつ入ってくるの」
「商品の注文をしたいんだけど」
という声もいただきますが、メーカーでも欠品を起こしているほどの現状で、必ず期日までに商品を確保できるという保証ですらできません。
お客様のご希望に添えることができず、もどかしい日々が続いています。
中には大量に購入して、それを個人で高値で販売しようとする転売目的の人もいるようですね。
大変な時ですがはやくお客様にとって必要な商品が、本当に必要な分だけ手に入るようになってもらいたいと願うばかりです。
マスクが手に入らないときですが、過去に自分にぴったりのマスクの選び方とつけ方を紹介した記事を書いているのでそちらもご参考に~。
今日も元気にいってらっしゃい。