「目の奥が痛いのを治す目薬ない?」
と、年配の男性のお客様。
目の充血などは見られず、痒いのではなく、痛い。
目やにもなく、ご本人曰く、疲れか年齢によるものではないかと考えている様子。
目の奥の痛みに効く、という目薬なんてあるのだろうか……と思って目薬のパッケージをいくつか見てみるも、そのような記載のあるものは見当たりません。
お客様には、その症状ピンポイントが効能に書かれている商品はないことを伝えます。
「例えば……お客様のおっしゃるように、疲れ目による症状だと分かっていればその目薬を選ぶことができるのですが、分からないとなると眼科さんへ行ってまずは検査することが望ましいかと思います」
と言いつつ、年齢による疲れ目に効果のあるものをいくつかピックアップして選んでさしあげ、
「しばらくさして治らないようであれば必ず病院へ行ってくださいね」
と添えました。
お客様はその中のひとつを選んで帰られました。
その後「目の奥が痛い」という症状が考えられる原因と対処法を調べてみました。
原因
一般的に疲れ目が重症化した「眼精疲労」であることが多いようです。
「目から後頭部に抜ける重い痛み」とか「目の裏、眉毛が痛い」とか、痛み方の表現にもいろいろありました。
ただ、やっぱり眼精疲労だけが原因とは限らなそうです。
肩や首、背中のこりに痛み、頭痛が伴う目の痛さが、実はドライアイが原因にあるとか、こめかみから目のまわりがズキンズキンと痛むのは、偏頭痛であるとか。
片目が痛むとか、キリでえぐられるような痛みとか。
ちょっとした刺激で痛みを発するものとか。
痛み方で考えられる原因も変わってきたりもするし「緑内障」や「脳腫瘍」などが隠れている、なんてこともあるようなので、やっぱり病院を勧めることは間違いではなさそうだなと、調べてて思いました。
対処
薬を使う、病院へ行く、の他にお客様にアドバイスができないかも調べてみたところ、目をあたためるのがいいのではないかとありました。
血行をよくすることで筋肉の緊張もほぐれ、目の疲れがとれるという状況をつくるのです。
レンチンしたりしてあたためた濡れタオルを3分程度目に当てるとラクになるかもしれません。
ただ偏頭痛など血管が拡張して起こる痛みの場合は、逆に冷やしたタオルなどで首筋にある太い動脈を冷やしてあげた方が痛みが緩和するようです。
あとは、メガネやコンタクトレンズを調整する、姿勢を正す、ストレッチする、お風呂に入る……などなど、目を休めたりして負担をかけず、リラックスさせる状況を作るのが大切そうでした。
目薬って、たくさん種類があってふつうに選ぶのが大変です。
まずは症状などを聞いたら、予算なども聞き、いくつかピックアップして最終的にお客様の判断に任せています。
でも中には重篤な病が隠れていることもあるので、はっきりと原因が分からなければ、病院をすすめることをきちんと視野に入れておきたいものです。
当たり前のように仕事ができることに感謝します。
お客様に最適な選択とアドバイスができますように。