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体温計のあれこれ? 実測式や予測式をカンタンに解説

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体温計のことで聞きたいんだけど、と70代くらいの女性。
私に合う体温計はどれかしら、という。

「ご予算はどのくらいをお考えですか、予測式なら結果の出る早さでもお選びいただけますが」
「こちらのドラッグストアの別のお店でも相談してきたんだけど……」

なんでも、そこの店員からは商品価格が高くなれば高いほど計測時間が早く、価格の低いものは遅いと説明されてきたとか。

う〜ん……

「そもそも計ってすぐに結果が出るタイプの体温計と、10分くらいワキに入れている体温計では、測定結果の意味がちがうということは説明されましたか」

お客様に尋ねると、されていないというので、手短にカンタンに説明することとしました。

実測式体温計と予測式体温計とは

そもそもワキで挟む体温計には大きく2種類の商品があります。

それが「実測式体温計」と「予測式体温計」です。

ぼんやり「実測式は結果に時間がかかる」「予測式は結果が出るのが早い」という認識がある人もいるかもですが……
その結果で示された数値は、そもそも意味がちがうということは説明できますでしょうか。

ということで「ざっくり説明」スタートです。

実測式体温計

「実測式はそのときのより正確な体温を測定するための体温計です。ワキで測る場合は結果が表示されるまでおよそ10分かかります」
「どうしてそんなに時間がかかるのかしら。3分とか5分で計れるものはないの?」

なぜなら……そもそも脇の温度というのは、体の「表面温度」で、体温ではないのです。

「ワキをしっかり閉じて、じ〜っくり計ることで、体温計に体の内部の温度(=体温)が伝わるんですよ」

だから十分にワキの下があたたまって、これ以上温度が上がらなくなるまで、温度を測り続ける必要があります。
それにはおよそ3分から6分くらいは最低でもかかり、より正確に測るにはおよそ10分が必要、ということです。

「もし、病院にかかることがあって、より正確な体温を計測し続けるようにお医者さんに言われることがあれば、実測式体温計がいいですよ」

予測式体温計

「じゃあなんでこっちの体温計は20秒や30秒ですぐに結果が出るようになっているの? 本当にちゃんと計れているの?」
「おっしゃる通りです。実はこの体温計、正確に言えば最後まで体温を計ってません」

そう、この予測式体温計ですぐに出てくる結果はあくまで体温の「予想」です!

計りはじめてからの温度と、その上がり方を体温計が分析して「およそ10分後の体温はこんな感じだろう」と弾き出した結果が、そこに表示される体温なのです。
その判断を15秒でするか、20秒でするか30秒でするか、というちがいで、全部「予想」です!

「ちなみにたいがいの予測式体温計は、実測検温もできるようになっています」

つまり、数十秒でブザーがなっても……
そのままワキに挟み続けておよそ10分経てば、より正確な体温を計ることができる、ということです。

体温計(ワキ)の正しい測り方

「体温計は正確に計るのに予測か実測かの選択も大切ですが、一番は実際に正しい方法で計るということが重要ですよ」

体温は、測定する場所によっても変わりますから「正しく計る」というのは第一優先!
なのでここでは、大手メーカー各社も提示している正しい測り方ポイントをまとめてご紹介〜。

くぼみに向けて下から上へ押し上げてはさむ

「ワキを広げて真ん中のくぼみに体温計の先を当てますが……そのとき、ワキの下から上へ押し上げるようにしてはさむといいですよ」

よく服の襟元から差し込む人、いると思いますが……
あれだとワキの真ん中に当たらず、体温計がずれる原因にもなります〜。

体温計は「下から上」を覚えておきましょう!

ワキをしっかりとじて反対の手で腕を押さえる

「体温計を当てたら、ワキをしっかりとじます。ワキを閉じるポイントは……」

  • はさんだワキの方の手のひらを上向きにする
  • はさんだワキの腕を反対の手で押さえる

「手のひらを上向きに」は複数のメーカーが共通して言っていたりします。
こうするとワキがしまりやすいんですって!

価格や目的と相談して自分の希望の体温計を購入しよう

ということで、体温計選びのポイントとしては……

  • より正確さを求めるのであれば実測式体温計
  • 早くおおよその体温を知りたい場合は予測式体温計

あとは自身の予算や、予測式なら結果の出る時間なども選択肢を絞る手段になりそうです。

もう一度書きますが予測式は何秒で結果が出ようと、体温の「予測」です。
でもそれは、体温計内のコンピュータで弾き出された限りなく正確な「予測」です。
あてずっぽうな結果が出ているわけではありません。

ぜひ、お客様の目的に合った体温計を選んでさしあげましょう!
それでは、今日も元気にいってらっしゃい〜。

-ヘルスケア, 接客

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