記事内に広告を含む場合があります。
当ブログでは記事内に「アフィリエイト広告」などの広告を掲載している場合があります。
問題のある表現などありましたらお問い合わせまでご連絡くださいませ。

医薬品 接客

服用薬あり! それってなぜ受診勧奨なの?

スポンサーリンク

今のドラッグストアに勤める前は薬局を営む会社で調剤事務兼販売員として働いていた私です。

最初の10ヶ月は内科の門前、残りの1年ちょっとは耳鼻科の門前に勤めていました。
そのおかげもあって医療用医薬品の名前が少しだけわかります。

もう事務を離れてしばらく経つので新しいお薬とかはわからないですし……
なんとなくほんのりな記憶ですが、特に内科のお薬について知れているのは、今の仕事にも役に立っている部分があります。

先日も80代くらいの女性のお客様が、せきが出ると言って店を訪れました。

熱はなく、のどの痛みもない。
ここ一週間くらいせきが止まらない。
そして、服用薬があるといいます。

「病院でもらって飲んでるくすりがある時点で、本当は病院で相談していただきたいんですよね。なんのお薬飲んでいるかわかりますか」
「いろいろ飲んでるよ」
「血圧の薬とかですか」
「血圧は低くなったから飲むのをやめたんだよ」
「あまり病院のお薬ご自分の判断でやめない方がいいですよ。何か飲んでるお薬わかるもの持っていませんか」
と言うと薬剤情報提供書を差し出されました。
内服薬から外用薬までいろいろなお薬が処方されていました。

「いろいろ飲んでますね。せきがとまらないの、風邪じゃない可能性もあります。お薬の副作用の可能性もあるので、一度先生に相談してみてください」
「でも病院遠いから億劫なんだよ」
「家から一番近い病院でもいいです。この紙を先生に見せればわかってくれますから、飲み合わせのいいお薬を選んでもらえますよ」
「そうですか」
「市販薬をむやみに飲むと病院での治療の妨げになることがあります。例えば、お客様の場合、お通じのお薬飲んでらっしゃいますよね。便秘気味ですか」
「数日に一度、出しやすくする薬を飲んでるよ」
「ここで取り扱う市販薬のせき止めの成分は便秘を引き起こしやすいものになります。せっかく治療で出しやすくしているものを悪化させてしまう可能性があるのですよ」
「じゃあ、病院へ行った方が一番いいんだね」
「そうなりますね。まずは病院へ行って、原因が何なのかも含めて診てもらった方が安心ですよ」

そういうと、お客様は納得された様子でお帰りになりました。

病院でお薬をもらわれている場合、基本的に受診勧奨になると思いますが……
なぜ病院をおすすめするのかという理由を、お客様にははっきりとお伝えしたいものですね。

今日もお客様に最善の選択ができますように。

-医薬品, 接客
-,

スポンサーリンク

Copyright© 登録販売者の毎日 Neither Poison Nor Medicine , 2024 All Rights Reserved.