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医薬品 接客

けっこう知らない? 外用鎮痛消炎剤の3つの事実

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貼付薬には年齢によっては使用できないものがありますが、知らないお客様は結構いらっしゃいます。

「子どもが部活中に捻挫してしまったみたいで、湿布は何を買ったらいいですか」

と、お母さんと思われるお客様。
隣には背の高い、いかにも運動ができそうな男の子が立っています。
お子様の年齢を確認すると13歳でした。

「痛み止めのお薬が入っている貼り薬もあるのですが、多くは15歳未満の方は使用できないものなんですよ」

でも、インドメタシン配合の商品には、11歳を過ぎればご使用できるものもありますよ。
と、インドメタシンの商品の記載を確認。
11歳以上の表記を見つけ、指し示しながら説明します。

「こちらがそれになります。効能にも捻挫と記載されていますので、使用して問題ありません。捻挫されたのは、足ですか」
「足です。この貼り薬は、冷たいですか? 捻挫は冷やした方がいいんでしょうか」
「たとえば今回のような急性で起きた怪我や痛みに関しては、まずは冷やすことが重要になります」
「じゃあこれは冷たいものなんですね」
「いえ、こちらには冷感温感などは特にありません。それに、貼り薬の冷感温感はそう感じる感覚なだけであって、実際にあたためたり冷やしたりしている訳ではないのですよ」

今回二つ目の知らなかった貼付薬の事実です。
冷感湿布で患部を冷やそうとするお客様もかなり多いです。

「冷やすときは氷のうとかに水や氷を入れたもので冷やすのがいいです。痛みが慢性的で、お風呂に入ると気持ちいいようなときは、温めるのがいいですね。逆にお風呂入ると痛みが増すような時は、まだ冷やしていた方がいいと思っていいです」

そう説明すると、納得された様子のお客様。
提案した貼付薬を購入されるとおっしゃいます。

「そうしましたら念のため確認なのですが、お子様はぜんそくのような症状をお持ちではございませんね」
「ありません。ぜんそくを持っていたらどうなるのですか」
「ぜんそくの発作を起こしますので、使用できないことになっているんですよ」

お客様が知らない貼付薬の事実三つ目です。
ぜんそくをお持ちの人は注意することではなく、禁忌であるという感覚をお持ちの方は相当少なかったです。

「知らなかったです。ぜんそくはないので、これを買います」
「しばらく貼ってみて、痛みが増したり腫れがひどくなるようでしたら、必ず病院へ行ってくださいね」
「はい。ありがとうございます」

  • 外用鎮痛消炎剤の中には年齢によっては使用できないものがある
  • 湿布薬の温感冷感は感覚の問題で実際に温めたり冷やしたりしてはいない
  • 非ステロイド性抗炎症薬の入ったお薬は喘息を持った人は使用できない

この三つを知るお客様は今まで貼付薬をご案内してきた中でもほとんどいらっしゃいませんでした。
でも、それはまったく特別なことではないと思います。
今でこそこの職に就いて当たり前の知識となっている私ですが、資格をとる前はお客様と同じでまったく知らないことです。
テキストを開いてはじめて「そうなんだ」と得た知識でした。

お客様は知らない方が当たり前です。
そんなお客様に寄り添って、質問を投げかけたり、教えてさしあげたりできるようにしたいものです。

今日も誰かのためを思いながら仕事ができますように。

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