外に働きに出る、仕事をする上で気になるのは「仕事内容」以外にもいろいろあります。
見合った給与が支払われるか、休日は希望通りに取りやすいか……
このほかに「人間関係が良好か」なんかも気になるところです。
前者の「給与」や「休日」は、求人の段階や、選考の中の話でだいたい見当がつきますし、事前に判断できます。
だけど「人間関係」だけはなかなかそうもいかない。
できれば志や価値観が同じような人たちだけと働きたいものだけど、なかなか全部が全部そうはいかないのが現実なんですよね。相手を変えるのは正直難しいから、自分で自分のご機嫌をとり続けるけど、もっといい方法ないかな〜なんて思うときもあります。パワハラセクハラ等はもっての外なのですけど……
Twitter @t_k_d_a_y
私も職場の人間関係に悩むことはありますが、昔ほど深刻に考えることはなくなりました。
その方法や心境の変化について書きたいと思います。
目次
昔の私が抱いていた人間関係の悩み
昔の私は、今よりももうちょっと他人の目や評価を気にする人間でした。
今も極力ネガティブなことは言わないようにしていますが……
人前で本音を言えず、相手に同調し、あっちでニコニコ、こっちでニコニコする毎日。
いい子に見せようという気持ちと、私さえ我慢すればという気持ちから生まれた習慣だと思います。
そうこうしているうちに、仕事において相手の期待に応えられない場面が出てきます。
私は相手に反抗しないので、相手は言いたい放題です。
私は私で、実力以上の成果が出せないことに対して、自分を責めていました。
やがて仕事の能率は下がり、何をやってもうまくいかなくなりました。
誰にも本当のことが言えず、悪いのは仕事ができない自分だと考え、気がつくと上司に会社を辞めると言っていました。
「人間関係の悩み」私はこうして解消した
そんな私でしたが、今では毎日たのしく会社に通い、せっせと仕事をこなしています〜!
それは、まわりの仲間がと〜ってもいい人ばかり! というのもありますが……
ぶっちゃけ全員が全員、私と気の合う価値観の人ばかりではありません。
それでも、私が以前のように人間関係に悩むことなく仕事を続けていられるのには……
自分の中の考え方を根本的に変えたから! というのが大きいと思います。
具体的にこんなことを思いながら生活しています。
- 他人と100%わかり合うことはムリと諦めた
- 自分のご機嫌をとるための時間を大切にした
- 「この状況が一生続くことはない」と暗示をかけた
他人と100%わかり合うことはムリと諦めた
自分がいいなと感じることが、相手もいいなと思ってくれたら「ラッキー」くらいの感覚で……
目の前の人と自分がまったく同じ感性であることは「まずない」と諦めたのが始まりでした。
自分のことだってよくわからないときがあるのに、血も繋がっていない他人の感情の機微なんてわかりっこないんです。
だから、まずは的外れな相手への同調を切り捨てました。
そして、わかり合えないと思う相手とは、極力距離をおき、関わらないように努めるようにしました。
もちろん、仕事上の相手とは、まったく関わらなくするというのは不可能です。
そこはもう「仕事上の関係」と割り切って深入りしません。
仕事の関係に好きも嫌いもありません。
好きも嫌いもない人の機嫌をとりもてなかったとしても、自分の人生にはなんの影響もなしです。
自分のご機嫌をとるための時間を大切にした
そうはいっても自分だって人間ですから、怒りたくなることもあれば、落ち込むことだってあります。
そういうときはすぐに自分のご機嫌をとるようにします。
「自分のご機嫌」を優先することを考え始めて気がついたこと。
それは「他人のご機嫌をとる」ことよりもはるかに簡単であるということです!
だって自分の好きなことくらいは自分でよくわかってるでしょう〜。
自分のご機嫌をとることで、自分の中の感情のランクを常にいいところで保たせるのです。
手帳には、この「エイブラハム感情の22段階」の表を貼っています。
日ごろから意識して感情を1〜7の間に保っていれば……
ちょっと落ち込むことがあっても、少しのごきげん取りですぐに回復することができます。
もし、普段から8〜17くらいの感情を感じているのであるとしたら……
少し嫌なことが起きた場合、そこから感情を回復するのにはものすごく労力が必要になります。
これは訓練のようなもの。
自分の気分転換の手段をできるだけたくさん用意して、意識的に気持ちを上げるのが大切です。
「この状況が一生続くことはない」と暗示をかけた
ぐっ、と精神論的要素が高い項目になりますが……
なんとかすれば環境や心境の変化はあり得ると考え続けるのも大切です。
ただ、ここで何もせずぼーっと過ごすのではなく……
その間にもスキルを磨いたり資格を取ったり知識を蓄えたりと、自分磨きに力を入れておくのも重要です。
それがまわりからの評価にもつながる可能性もあります。
自分に力がつくことによって、自信にも変わります。
まわりには、自分こそ必要な人材だと認めてもらえるかもしれません。
もしくは、あえてその場所にとどまる必要性を感じなくなるかもしれません。
誰かが変化することで、その場所の環境は突然変わることだってありえます。
そして一番変化させやすい「誰か」というのは、自分自身だったりするのです。
「人間関係の悩み」こういう解決方法もあるけど
前章であげた内容以外にも、悩みを解消する方法はあると思います。
たとえば、こういう手段をとる人だって、中にはいるのではないでしょうか。
自分から転職して環境を移す
私が社会人になって最初に勤めた会社を退職する決意を固めた理由は2つ。
- 自分が今感じている違和感が、自分の努力だけで払拭できる内容ではない
- ここから数年、同じ場所で働き続けた時に楽しく仕事をしている自分が想像できない
たくさんある「仕事を続けなければならない」理由は、たった2つの「仕事を続けられない」理由に勝てませんでした。
転職は、今ある人間関係の悩みを払拭するのには手っ取り早い解決方法です。
現に、私も転職をしたことで登録販売者という資格に出会い、たのしく仕事を行うことができています。
転職先でさらに困難に陥る可能性は否めない
でも現実、転職先の人間関係が今よりもいい関係になるかどうかは、入社してみなければわかりません。
世の中、どこにでも気の合わない人というのは存在するものだから。
そこで私のように相手に期待せず「わかり合うなんてムリ!」と割り切れるのならまだいいと思います。
でもそうでない場合はまた同じように人間関係に悩まなければなりません。
実際、転職活動をするにしても、現職の退職理由が「人間関係の不和」だなんて言うことができません。
職歴が浅ければ、そこを指摘されることだって考えられます。
そのときに、自分を雇う確固たるメリットを自分自身でわかっていれば強いですが……
会社を辞めるのにも気力がいりますし、転職するのだってラクではないということを覚悟するべきですね。
会社に相談して対策をとる
会社に自分が働きにくいことを相談して、自分と相手を引き離してもらうこともできます。
企業によってはパワハラ・セクハラ相談窓口などを設けているところもあるでしょう。
現に、私の知人の中には、自分のデスクに小型カメラを設置したことで相手からの嫌がらせの決定的証拠を入手……
会社に提出し、報告をあげ、相手の部署異動に成功した人もいます。
よっぽど証拠がない限り動いてくれないことの方が多い
でも逆に言えば「そのくらいしなければ会社は動いてくれない」という現実があるということですよね。
会社もやたら一方の言い分だけを信用できないし、よっぽど相手の意見を覆せるなにかを持っていることが必要になります。
知人は相手になにかをされれば、それを日記におさめましたし、異変があれば写真や動画に残しました。
直接危害を与えるおそれのある相手から自分を守るためには、必要な手段であったのだと思います。
異動が決定するまで、長いことかかっていたようです。
けっきょく自分が行動するか考え方を変えるかがカギ
パワハラやセクハラを受けたり、まして物理的に危害を与えてくるような相手からは「全力で逃げろ」としか言えませんが……
今ある状況を変えるのには、前提として「相手に変わってもらう」という考えは捨てたほうがいいこと。
「自分が変わる」ことの方が、状況が好転する可能性が高い上に、はるかにカンタンであるということ。
この意識を持つだけで、職場の人間関係へのストレスはかなり軽減されます。
悩み押しつぶされて退職を経験した私が言うのだから間違いありません。
世の中、いろんな人がいますけど……
自分をもっと大切に考えましょう。
自分を大切に思った上で、相手のことを思う「余裕」が生まれるのだと思います。
そして、気の合うすてきな仲間が現れたら、その人のことを大切に思うといいと思います。
当たり前に目が覚めて、たのしく仕事ができることに感謝します。
今日も元気にいってらしゃい。