憧れていた放送業界に一度は就職したものの、その世界から離れお薬を販売する道を選んだ私。
お陰様で毎日楽しく能天気にお仕事させてもらってます。
では一体ドラッグストアでのお仕事の何が面白くて続けているのか?
一日中くすりの販売だけをしている訳ではありませんよね。
店の開店準備に荷出し作業、レジ業務や商品の発注、売場の立ち上げ……ということで、今日は私が個人的に選ぶ、ドラッグストアで好きなお仕事ベスト3を紹介したいと思います!
第3位! 「店舗間移動」
いきなり飛び込んできました、地味な作業。
一体なんのこっちゃという方もいらっしゃるのか?
私の勤めるドラッグストアは規模は小さいですが、チェーン店です。
このお店同士、お互いに商品の欠品や過剰があったら、売れる店舗へ商品を送りあってがんばって売っていきましょう、という作業があります。
それを「店舗間移動」と呼んでいます!
この商品がほしい! あの商品送りたい! と、他店に依頼をかけて、依頼を受けた店舗は自分の店の在庫と相談しながら依頼を受けるかどうか決めます。
その商品をかき集める作業が地味だけど好きです!
発注単位が大きいけどなかなか売れない商品、だけど少しだけほしい、という時に他店からあげるよーって来るとちょっと嬉しいし、過剰気味でどうしようかな店舗間かけようかなと思ってるタイミングでもらうよーって依頼が来ると、心の友よって思います。
たまに「この商品はどういう意図でうちに依頼をかけてきているのか……」とか考えたり、ちょっと腹の探り合い的な要素もあります。
嫌いではありません。
私は3位ですが、この作業のファンは割と多く、聞いてきた中ではこの作業が1番好きという店舗間移動ファンも存在します。
第2位! 「POP作成」
ものづくりの精神が残っている証拠なのか、やっぱり好きな作業です。
一番、仕事を「任せてもらえる」という点では、自分がそこの社員として認めて貰えている感があって嬉しいです。
エリアマネージャーやバイヤーが来店した時に、ポップに気づいてくれて、あとで店長や次長から「すごく褒めてくれてたよ!」って言って貰えるのもとてもありがたいですし、最近では書いたポップを本社に送って全店にコピーを配布されることもあります。
でも、細々と書いていたいので、あまり私が書いていることは言わなくていいと思っています。
このままを希望。
会社で評価されるのも嬉しいし、有難いことですが、やっぱり実際にポップを見て商品を買おうって思ってくれるお客様の反応が一番この作業の励みになります。
いい商品を魅力的に発信していきたいですね。
そして栄えある第1位! 「お薬の接客」
やっぱりお薬に関わっているときが一番仕事をしている感もありますし、お客様のためを考えたり、お話を聞いてさしあげたり、接客という面でも誰かのためになっている充実感があります。
そしてお薬への興味が尽きないし、もっと知識を増やして仕事に活かしたいって思いもやみません。
お薬を選んでさしあげて、最後「お大事になさってください」と見送るお客様に、「ありがとう」と仰っていただくと、初めてお会いする方でも本当に、元気になってもらいたいなって思いますし、もっといい接客をできるようにがんばろうって励まされます。
学生時代にお好み焼き屋のバイトをしていて、そこの店長も私と同じ日芸の出身だったのですが、包丁を研いでいる時が1番精神が安らぐって言ってたんです。
めっちゃわかります。
私もくすりの添付文書読んでる時、めちゃくちゃ心研ぎ澄まされる思いでいますもん。
人間どこに精神の安定があるかわかりませんよね。
それが仕事の中に存在するって、すごく救いだと思いませんか?
ケーブルテレビ局員時代、その時はその時で様々な経験をさせていただきました。
取材、撮影、編集、出演……貴重な経験でしたが、仕事中も、仕事が終わっても、心が落ち着く場所なんてどこにもありませんでした。
仕事を楽しく思う余裕など、どこにも。
そんな時期に比べたら、今の私はなんて悠長なことでしょう。
大変なこともありますが、それを乗り越えようという気力も体力も今の方があります!
仕事は好き嫌いだけでどうにかなるものじゃないし、年齢を重ねても何かを捨て、拾うことだってできます。
皆さんのこれからのお仕事が、より楽しく充実したものでありますように。
今日も元気にいってらっしゃい!