スイミングスクールに通い始めた小学生のお子さまがいるお母さん。
プールから帰ると、目が赤くなってしまっているといいます。
「子どもがさせる目薬ありますか」
とおっしゃるので、一般的なお子さま用目薬をご案内しました。
プールに入ると目が赤くなる現象はなにか
どうしてプールに入ると目が赤くなるんでしょう、とお母さん。
いつも目を赤くして帰ってくるのでかわいそうだといいます。
「そうですね、まあプール後に目が赤くなると結膜炎を疑いますが、それにも種類があります」
結膜炎、というと「うつる」と思いがちで……
最悪、プールのあとだと「アデノウイルス」を疑うこともありますが、そうでないこともあります。
「喉が痛くなったり発熱が伴う場合は、すぐに病院へ行くべきですが……」
結膜炎でも細菌性やアレルギー性のものは「うつらない」と言われています。
「プールの消毒剤とか、そのほかの細菌に反応して、目が赤くなっているというのが、今回のケースでは一番よく考えられますね」
目が赤くなる場合はプールはやめるべきか
「なにかアレルギー反応を起こしているのでしたら、プールに通うのはやめるべきなんでしょうか」
「う〜ん、なにに反応しているのかがわからないので、一概には言えませんが……」
目薬に入っている、この「アミノエチルスルホン酸」は、いわゆる「タウリン」
この成分が、プールの消毒剤による目の充血を、早く治めてくれると言われています。
「今まで目薬を刺さなかった状態でも、しばらくして充血が治るのであれば、そこまで心配することでもないかな〜と私は思いますね」
もし仮に、目の充血以外にも何か全身症状が見られるというのでしたら、やめるべきかもですけど……
お子さま用の目薬には、ほかにもかゆみ止めなども配合されていますので、目の症状のみのお悩みなら解決できそうです。
目が赤くならないようにはどうするべきか
「なるべく目を赤くしないようにする方法ってあるんですかね」
「そうですね〜、私、水泳苦手であんまりプールに入ったことないんですけど……」
と、個人的事情はさておき、私が思いつく対策としては
- 水泳中はゴーグルをつける
- プールから出たらすぐ目を洗う
くらいですかね。
ゴーグルは、きっとスクールの方針で「つけない」というところもあるかもしれませんが……
「とくに目を洗うのは、清潔な手ですくったお水の中で数回まばたきするのがいいと思います」
昔は水道からビームのような水が出ているのがありましたが……
あれ、ぜんぜん洗った気にならないですよね〜。
「そういう意味では、実は目薬にも涙に近い成分の『人工涙液』というのがあるんですが、そちらをさすのもおすすめなんですよ」
アデノウイルスとの区別だけは注意すべき
ということで、子ども用目薬をおひとつ買って帰られたお客様。
これでお子さまがたのしくプールが続けられるといいですね。
少し触れましたが、重要なのは「アデノウイルス(プール熱)」との区別。
目の充血以外にも……
発熱や喉の痛みなどの風邪のような症状、下痢や嘔吐が伴うこともあるようです。
少しでも「おかしいな」と感じる全身症状などがあったら、すぐに病院へ相談しましょう。
それでは、今日も元気にいってらっしゃい〜!