「『新人』や『初心者』っていつまで名乗っていいの?」
「まわりはいつまで『新人』として受け止めてくれるの?」
「『初心者』でいいこと、悪いことってどんなことがあるの?」
そんな疑問の答えを考えてみました。
まだまだ仕事で知らないことがたくさんある私。
もっと覚えるべきこともいっぱいあるしと思って、
「いやあ、まだまだ新人なもので……」と言うと、
「新人? 何言ってんのさ」と笑われてしまいます。
私はけっこう真剣なんですが、周りはそう受け止めてくれません……。
ここの認識を間違っていると、職場の同僚と意識のずれを感じてくるかもしれません。
せっかくの仕事の時間、やりにくさを感じるようになったら嫌ですね。
今日は私の周りの「新人」「初心者」にまつわる話を書いていきます。
目次
まわりが「新人」「初心者」と受け止めなくなってくる時期
私の周りにいる先輩で一番多いと思うのは
「1年経ったら新人じゃないからね」
という意見です。
たしかに自動車運転免許をとっても若葉マークを貼るのは1年が義務ですよね。
ということはやっぱり1年以降は「新人」「初心者」を名乗ると、周りとの意識のずれが起きるのかもしれません。
でも、それを鵜呑みにして、1年後に慣れた振る舞いをするのもちょっと危険な気がします。
先輩方に認められた「1年間」の新人生活の意味
そもそもなぜ周りの先輩が「1年未満」を「新人」と受け止めているかを考えます。
それは「1年働く(作業する)ことで大体の仕事の基礎、感覚、流れがつかめる」と思っているからです。
基礎がかたまっていれば、今度は応用を習得することもできます。
仕事の優先順位がわかってくるし、効率のいい方法を探すこともできるのでは。
というのが、先輩がたの考えだろうと私は予測しています。
だとしたら。
私は正直「2年目」も大切な初心者イヤーなのではないかと思うのです!
「新人」「初心者」が迎える「2年目」の意味
それは、1年間積み重ねてきた基礎を「確かめる」ための1年間になるからです。
つまり、1年かけて覚えてきたことの「復習」です。
この2年目を初心者イヤーに含むことによって
- 同じ失敗を二度としないという意識を持ちながら仕事に臨める
- 最初の1年では思いつかなかった疑問を、先輩に質問することができる
- 1年目にうまくいかなかったことの修正を2年目の同じ時期にはかることができる
などなど、1年目だけでは習得しきれない内容をインプットしつつ、実力のアウトプットもできるのです。
むしろ、この2年目を新人扱いしなくなるということは少し危険でもあります。
なぜなら「仕事の出来や理解は中途半端」だから、
自分よりもっと後輩に「仕事を教えることが満足にできない」上に、
ミスをおかしたときに「責任が取りきれない」ことが起こるからです。
だから私は、周りが1年で新人扱いを辞めたとしても、自分は心の中で2年目も新人のように緊張感を持って仕事に接した方がいいと思っています。
「新人」「初心者」のメリット・デメリット
仕事に限らず、趣味などでも「新人」「初心者」などと言う言葉がついて回ることもあります。
SNSでは「#ブログ初心者」というハッシュタグも存在しており、私もよく利用しています。
やっぱり1年くらいは初心者って名乗っていてもいいのかなあ、と思いつつ、本当のところはよく知りません。
これらの例を交えて「新人」「初心者」であることで何が得で損なのかを考えました。
「新人」「初心者」のメリット
与えられた仕事や作業を「覚える」ことに集中できる
正直これが一番のメリットです。
慣れてくると、覚えた仕事に対して「スピード」や「正確さ」など要求も高くなります。
でも新人はまず「教えられた作業を教えられたとおりにできる」ができていればとりあえずOKです!
素直に教えられたことを受け止めて、その通りに行動してくれると、先輩はよろこんで次の作業を教えてくれます。
覚えきれなければメモを取ってもいいし、わからないことは先輩に聞けば教えてくれるし。
とにかく作業を「覚える」ための環境が新人時代には備わっているのです!
「新人」「初心者」のデメリット
まだ「新人」だから……と自他ともにリミットをかけがち
その道の先輩は新人や初心者に作業を教えていく上で、実力や安全性を考慮して、あえて危ない橋は渡らせないこともあるかもしれません。
「自分はもっとできるのに、やれるのに」と思うタイプの人はそれに物足りなさを感じるかもしれません。
逆に「自分はまだ初心者だからこんなものでいいや」と、低すぎる目標を掲げていると、自分の成長を妨げる原因になるかもしれません。
自分の実力を正しく見積もって、余力があるのであればそれを主張して、新しいことに挑戦したり、教えてもらったりするのがいいでしょう。
初心の心を忘れずに
私がこれまでの生活の中で一定数いたのが
「新人に自分の実力と同等のレベルを要求してくる先輩」
の存在です。
まだはじめて数ヶ月や数週間の新人を相手に
「あれができていない」「これができていない」
と指摘し、まるでその新人が「使えない」とばかりに切り捨てる人たちがいます。
一体その人は新人時代、どれほど優秀だったのだろうかと考えてしまいます。
あるいは本当に優秀だったために仕事ができない頃の人間の気持ちがわからないのかもしれません。
でも、大体の新人は、失敗を繰り返し、手探りで仕事や作業の感覚をつかんでいると思っています。
できないことをただただ数えることに意味はないと私は思います。
できなかった、そこで感じた悔しさ、はずかしさ、憤りなどをバネに、次へ進む気持ちが大切だと思います。
初心の気持ちを忘れずに、私も日々勉強し、伝えていける人間になれればいいなと思います。
今日も一日がんばりましょう!