やすみ 芸術

映画「パラサイト」鑑賞後に思う日韓の作品傾向

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いま話題の韓国映画「パラサイト 半地下の家族」を観に行ってきました。
すごい映画だなと、衝撃を受けました。
まだ観ていない方はぜひ見てほしいです。

「パラサイト 半地下の家族」を観て

ちょっといろんな意味でこわいです。
韓国の貧困差ってこんなにも露骨で、越えられないものなのかと。
学歴社会、就職困難。
どんなに自分の中で想像を膨らませても、計画を立てていても、生まれ持っておかれた状況で人の心のゆとりや価値観や振る舞いが決まってしまう。
覆せない、抗えない。
自分の気持ちと努力次第で状況が変えられる「可能性」が1ミリでもあるって、本当に恵まれているんだなって、思いました。

実はこの映画を観る前にもう一本ちがう映画を観ていました。

大友啓史監督の「影裏」という映画です。
松田龍平さんが日本で一番好きな俳優さんなので、それを目当てに行きました。
この日映画館に行った本当の目的は、実はこちらの作品です。

「影裏」を観て

こちらの映画は綾野剛さんが主人公として話が流れていきます。
医薬品の卸売業の営業の役だったので、なんとなくイメージも湧きやすい部分も。

人の多面性とか、表と裏とか、それをどう見て受け入れるかとか。
芥川賞受賞小説の映像化作品だからというのもあるのでしょうか。
俗っぽくない綺麗なストーリー構成と描写をまず一番に感じた映画でした。

先月観た岩井俊二監督の「ラストレター」もきれいなお話ですが、またちがうんです。
たぶん解釈を受け手に委ねている感が「影裏」の方が強い。
実はクライマックスに入ってからの解釈を私はまだ悩んでいます……
芸術性が高いので「考えるな、感じろ!」の精神で見る方がいいのでしょうが。
なかなか考えてしまう作品でした。

「葛藤」が描けている韓国の創作ドラマ

韓国ドラマを見まくっている私の母がよく言います。

「韓国の作品はリアルよりもリアルを描いている。日本が見ると嘘みたいな設定も、韓国ではわりと本当に起きていたりするし、現実をくみ取っている」
「昔の日本のドラマもそういうものはあったけど、今はほとんどと言って存在しない。嘘みたいな話は本当に嘘みたいな設定だし、漫画原作も多いのも頷ける」

私は創作ドラマは「リアル」を描くことが、必ずしもいい作品ではないと思っています。
でも社会問題を取り上げるような作品は必要だと思いますし、日本の作品で言えば野島伸司さんが描いた「TBS野島三部作」のような作品は大好きです。

やっぱり何を求めて創作ドラマを見るって登場人物の「葛藤」に対して「共感」するからなんだろうなと思うのです。

私が見てきた数少ない韓国ドラマには、大体お金持ちの男の人と、貧乏な女の子が出ています。
でもその立場に屈せずがんばる女の子の姿や思いに共感できるし、その後描かれるサクセスストーリーにも夢が持てるってもんです。
と、今になっては思います。

「自分らしく生きる」姿を描く最近の日本ドラマ

一方日本の社会は貧困の差はそんなにないし、大体の家庭にはある程度のものやお金は行き渡っています。
だから現状打破する痛快サクセスストーリーってあまり描かれません。
何が今一番「葛藤」として描きやすいかというと「アイデンティティの確立」なのではないかな、と。

「自分らしく生きたい」という思いに寄り添うような作品が多いですね。
だから医療をはじめとする職業系のドラマがとても多いし、LGBTを取り上げるような作品も増えていますし。
逆に自分自身にフォーカスして、趣味や仕事に邁進する価値観が増えてきているから、恋愛ドラマが話題になりません。

好き嫌いせずいろんな作品を観るのが大事

アイデンティティに悩むときって、自分にばかり目が行きがちだから、世界が狭くなりそうだなと思いました。
もっと周りのひとや出来事に目を向けて、いろんな人の作品とか見て、自分の中に外からの刺激を増やしたいです。
インプットがないとアウトプットもできないので、自分の価値観に合う合わないは後回しにしていろんなことを知っていきたいな。
この日急遽二本映画を観たのは大正解でした!

気になるものを発見したら、なぜそれが気になったのかと理由を考える癖をつけなくてはです。
それでは、今日も一日がんばりましょう~。

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