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医薬品 接客

濫用のおそれのある市販薬の販売! お客様に声をかけるときの対策は

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最近、登録販売者講師の仲宗根恵さんが、SNSでの発信を熱心におこなっています。

Instagramではインスタライブにも挑戦されていて……
Twitter以上に全然使いこなせてない私にはもうすごすぎる〜て感じです。

それで、先日もインスタライブを見させていただくと
(お月見に夢中になっていたら、配信終わってたのでアーカイブ視聴……!)
仲宗根さんは実際の資格者さんの日頃のお仕事のお悩みに答えてらっしゃいました。

その中で「濫用のおそれのある医薬品」の販売対応の話が出たので、私もふむふむと聞きました。

「濫用のおそれのある医薬品」は市販薬にも存在する

そもそもお薬の「濫用」なんて、違法なものでしかされないと一般の人は思っていたかもしれませんが……

実は薬物濫用は一般用医薬品、つまり市販薬でも起きている出来事。
最近ようやく、10代など若い世代の中でも起きていることと取り上げるメディアも増えてきたところですね。

「濫用のおそれのある医薬品」として定義される要素はずばりそのお薬の「成分」

  • エフェドリン
  • コデイン(鎮咳去痰薬に限る。)
  • ジヒドロコデイン(鎮咳去痰薬に限る。)
  • ブロムワレリル尿素
  • プソイドエフェドリン
  • メチルエフェドリン(鎮咳去痰薬のうち、内用液剤に限る。)

が、その成分で、その範囲も「鎮咳去痰薬に限る」などの限定を外したらどうかという検討もされているようです。

参考:一般用医薬品の「濫用等のおそれのある医薬品」の範囲見直しについて

追記:2023年3月31日

対象成分一覧の下線部について削除する改正が行われ(令和5年厚生労働省告示第5号)、令和5年4月1日から適用されることになりました。今後はこれらの成分を含んだかぜ薬なども範囲となり、対象のお薬が増えるということです。

これらの医薬品を販売するにあたって、どこの薬局・薬店も「販売制限」をおこなっています。
そのくらい深刻で闇の深い現実が、この問題の中にはあるからです。

「この人ひょっとして」と思ったときの声かけは大切

現実、お薬を販売する現場で働いてみると、こういった問題を抱えていそうなお客様は実際に見受けられます。

毎日のように来店され、同じお薬をレジに差し出すお客様。
トイレ掃除に行くと、空になったお薬の容器が捨ててあることも。

私も会社で何店舗か異動で配属になっていますが、大概どこのお店にもいらっしゃいます。

そういった人を「見て見ぬふり」をする資格者もいるかもしれませんが……
中には自分が飲んでいるお薬が原因で起きている不調だと気がついていない人もいます。

そういう人に寄り添うことができるのって、やっぱり私たちお店にいる資格者ではないかなと思うんですよね。

「複数買い」できないなどのワケを上手にするためには

おそらくほとんどのお店で、こうした成分が配合してあるお薬を「おひとり様一点」のご購入にしていると思います。

でも、それを知ってか知らずか、複数をレジに持ってくるお客様もいらっしゃいます。
そういうときは、商品をお売りできないことを伝え、場合によっては使用する理由を尋ねたり、お名前や年齢を確認することもあるでしょう。

「なんで2つ買っちゃいけないの」
「この間は売ってくれたじゃないか」
「お隣さんの分もいっしょに買うんだよ」

などとお客様は言うかもしれませんが、きちんと説明できれば納得してくれるかもしれません。
(実際に私がお客様に言われたことのある言葉たちです……)

でも、うまく説明できないよ〜という資格者さんが多いようです。
そこでインスタライブで仲宗根さんが答えてくださったことを参考に、こんなものを作ってみました。

言いたいことをまとめて書き出したものを見せる

じゃーん。

こんな感じで、伝えたいことを箇条書きにまとめた資料を作ってみました。

これを印刷してレジに置いておけば、資格のないレジ担当さんでもさっとさしだすことで事情を説明することができます。
POPやポスターにして売場に貼ることもできるし、チラシにして直接お客様に手渡しちゃうのもいいかも。

厚生労働省などが発行している資料やポスターを直接使用するのも全然アリですが……
ど〜うも堅苦しい表記が目立つので、あえて手書きのやわらかい感覚で伝えてみました。

お店や会社共通のルール・マニュアルを知っとくべし

でもやっぱり一番重要なのは仲宗根さんも言っていましたが、自分ひとりの判断で動くのではなくて……
「お店や会社としてはどう対応するか」というマニュアルをしっかり把握しておくことですね。

こう言われたら、こう返す。
こういう人を見かけたら、こう対応する。

など、決まりがあるはずなので、まずはそれを知って行動するのがいいですね。
あの人はこうしたのに、あなたはこうしたみたいなことにもなりにくいです。

その上で「店長、ここはもっとこうしたほうが」など、言えそうなことがあれば提案してみてもいいですね。

正直難しい問題、だからこそ一生懸命取り組もう!

正直、これを完全に根絶するというのは難しいのです。

うちの店で買わなかった人も、もしかしたらまた別のお店で買っているかもしれないし……
このあいだお話しした人が、やっぱりお薬を持ってレジに並んでいるのを見かけることもあります。

でも、私たちがお声がけをするのをやめてしまったら、本当は戻れたはずの道を塞ぐこともあるかもしれません。

本当は完全に依存症だと分かりきっている人にもきもちが届けばいいのですが……
私がお声がけしたい人のひとりは、それに気づかずお薬に頼ってしまっている人。

「知らない」だけの人には積極的に「教える」

そして新しい解決方法を提案できる、そんな資格者になりたいな〜と考えます。

今日もすてきな1日になりますように。
元気にいってらっしゃい〜!

-医薬品, 接客

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