POPを書いて商品の魅力や情報を伝えたい!
でも……
「伝えたいことがありすぎて文字だらけになっちゃう」
「書き上げてみたらごちゃごちゃしていて伝わらない」
なんてことが起きていませんか。
私がわりとそうなりました。
今でも気をつけないと詰め込みPOPになってしまうので、これは意識しなければ直らないものだと考えています。
今回はそんなお悩みを解決させます。
せっかく魅力を伝えたいのに、今のままではお客様の目にPOPがとまることはありません。
POPも読まれず商品も買われないなんてことは避けたいです。
この記事では、先日書いた「PA? SPF? 上手な日焼け止めの選び方」の内容をもとに、日焼け止めの効果の説明をPOPにしたいと思います。
伝えたい情報をひたすら紙に書き起こす
A4コピー紙を取り出して、自分が知り得る商品の情報や魅力を書き起こしてみます。
この時ぞとばかりに書きたいことを書きだしてみましょう。
思いつくのならキャッチコピーなどもこの時に書き留めておくのもありです。
現時点、自分自身がPOPに盛り込みたい要素なら、なんでも出してみるのです。
一番書きたい情報をひとつだけ決める
書きだした中から、これだけは絶対に書きたい情報をひとつだけ決めます。
たったひとつです!
私の場合「SPFが日焼けするのを遅らせる指数」というのは外せない情報と決めました。
この指数は生活習慣によって選ぶべき商品が変わることに一番大きくかかわってくると思ったからです。
こんな感じで、POPに書く情報の「軸」を先に決めてしまいます。
不必要な情報をどんどん消す
せっかく書きだした魅力や情報ですが、先に決めたひとつの情報を軸に、どんどん消していきます。
消していく情報の基準としては、
- 軸の情報とあまり関係のない情報
- 細かい成分などの名称やその説明
などを見極めて消していく必要があります。
その情報を得ることでお客様の生活がどう豊かになるのかを想像させることが目的なのです。
難しい名称や専門用語は避け、結果的になんなのかを伝えることを優先させるべきですよね。
書き留めた説明文を簡略化させる作業もここで行なっていくといいです。
POP案を書いてみる
SPFやPAが、何から守る指数なのか、指数の見方のみに焦点を当てて説明。
UVAとかUVBなどの名称を省き、紫外線の細かい説明もしていません。
伝えたいことの最低限を書いたPOPだとこの程度の情報になりそうです。
SPFやPAの意味はわかったけど、実際自分に合った商品はどれ選べばいいの?
という声にまで答えたい場合は、もう少し情報が必要そうです。
でもこれ以上文字数を増やすのは難しい。
そういう時は、思い切って複数枚のPOPにして、情報を分散させるのはどうでしょう。
POPの説明を「SPF」と「PA」の説明で二枚に分けました。
情報が混ざることもないし、一枚当たりの情報量も少なく済みます。
結局いくつもの魅力を伝えたい場合には、それぞれのPOPの見出しでターゲットを絞るのです。
その情報を知りたい人に、限定された情報を届けることができます。
POP案をもとに清書する
「SPF」の指数の役目を知ってもらう上で、読み方の説明までセット。
数字は「強度」ではなく、あくまで「遅らせられる時間」を示していること。
屋外に出ることが少ない人は50や50+じゃなくてもいいんだってこと。
一番に伝えたいことを軸にまとめるとこんな感じになりました。
「PA」についても別紙でまとめて説明。
POPデザインを統一させることで、バラバラの情報ではなく二つで一つに思ってもらえます。
ちなみにこの二枚の手書きポップは、ダイソーの色画用紙の小サイズで書かれています。
とにかく絞ることが大切
実際の接客にも言えることですが、お悩みそっちのけで商品のスペックなどを垂れていても、お客様の心には響きません。
お客様は商品のうんちくを聞きたいのではなく、結果自分の悩みを解決できるものを探しているのです。
- 情報を絞ること
- ターゲットを絞ること
- 文字数を絞ること
は、わかりやすく、豊かになった自分の生活を想像しやすいPOPづくりには欠かせない要素です。
よくばらずでも確実にお客様に情報を提供したいものですね。
毎日元気に仕事ができることに感謝します。
今日も素敵な一日になりますように!