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医薬品 接客

痔のお悩み解決! 市販薬の選び方

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「ちょっと変な話なんだけど」
と、小声で尋ねられた40代くらいの男性のお客様。
痔のお薬をお探しのようでした。

「おしりのところが切れているみたいで、用を足すとぱあーって血が出るんだよね。なんかいいくすりあるかな」
「おつらいですね。痛みは感じますか。ご自身でどの辺が切れてるかなっていうのもわかりますかね」

痛みもあり、ご自身で切れているのがわかる様子だったので、そのまま痔のくすりの売場へご案内。

「剤形に種類があって、座薬型のと、軟膏、それから注入軟膏というものがあります」
「どれが一番いいの?」
「痔になっている場所がどこかで選ぶものが変わります。ご自身の指で触れられそうな場所にあるなら、軟膏タイプのものを直接塗るのがいいです。けっこう奥なら坐剤。どうでしょうか」
「うーん、軟膏がいいかな……」
「ちなみに注入軟膏は、お薬を指に取り出して塗ることもできますし、容器をさして押せば、中のお薬が出てくるタイプのお薬です」

そんなに奥じゃないと思うから、ふつうの軟膏でいいかな、とお客様。

「お風呂上りとか、清潔にしていただいた後、きれいな指にとって塗っていただければ大丈夫ですよ」
「そのあと塗りなおしたりすることはできるの?」
「一日三回までなら使ってもらって大丈夫です。夜お風呂上りに塗ったら、朝は最初のトイレで用を足したあと。あと一回をお昼頃のタイミングで塗るとかでも大丈夫です」
「シャワーとかできれいにしてからのがいいよね」
「そうですね、清潔な状態の方が塗りやすいしお薬も浸透しやすいと思います」

じゃあこれを買っていこうかな、とお薬を決めていただいたところでさらに説明。
「この黄色いパッケージの商品、いわゆるステロイドの成分が、炎症を抑えたり、痛みを和らげたりしてくれるので治療に効果的なんですが、長く使うのは避けていただきたいのです」

そうなの? と、お客様。
「じゃあ、いつまで使っていいものなの?」
「10日間くらい使ってみると、だんだん痛みや症状が和らいでくると思います。出血が治まった場合は、この緑色のパッケージのお薬に切り替えるという方法もあります。これは、ステロイドが入っていないお薬です」
「今は出血があるから、とりあえず黄色い方を使ってみるのがいいんだね」
「そうですね、10日経ってもあまりよくならない場合は、病院で相談されるのが一番ですが、もし何か困ったことがあれば、いつでもご相談ください」
「ありがとう。なんか変な相談で悪いね」
「そんなことないですよ、お大事になさってください」

お客様は申し訳なさそうにお礼をいいながら、お薬を手に立ち去っていきました。

痔でお悩みの人がいらっしゃったら、ぜひ伝えたいことがあります。
我々ドラッグストアで働いていますと、いろんなお悩みを抱えたお客様がいらっしゃいます。
痔のご相談も日常茶飯事です。
恥ずかしがる必要はまったくありません!
遠慮なく登録販売者に相談してくださいね~。

お客様に親身になって対応できますように。
今日も元気にいってらっしゃい!

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