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医薬品 接客

なみだ目は〇〇? 意外な解決方法とは

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SNSでいただいたコメントで「なみだ目はドライアイの症状のひとつ」ということがわかりました。涙がとても少ないと目を潤すことができないことに反応し、大量の涙がつくられることがあるそうです。治療法は原因によってさまざまのようですが、ドライアイが原因の場合は、人口涙液の点眼などが有効だということです。以下は、それを知らない私の接客事例です。

目薬のご相談を受けることの多いこの頃。
この日も50代くらいの男性から、目薬売場の前で声をかけられました。

「なみだ目に効く目薬が欲しいのだけど」
「なみだ目、ですね。症状が出始めた原因や、心当たりはおありですか」
「それがこの前別のドラッグストアで相談したときに、店員の人からドライアイだって言われて」
「ドライアイ、ですか」
「1ヶ月くらいドライアイ用の目薬をさし続けているんだけど、全然効かないんだよね」

私自身がひどいドライアイの症状を感じているので、その実感をもとに言うと「ドライアイ」の症状は「なみだ目」とはかけ離れたところにいる印象です。

ドライアイは、涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れたりすることで涙が均等に行き渡らなくなり、目の表面に傷が生じる病気ですね。
感じる症状と言えば、

  • 目が乾いた感じがする
  • 物がかすんで見える
  • 目がごろごろする
  • 目がつかれる

などが挙げられます。
むしろ涙なんて少なくなってしまいますから、私なんてしょっちゅうまばたきして目の表面の潤いを保とうとしています。

一方、なみだ目というのは、ふつう鼻へ抜けていく涙の通路のどこかが細くなったり詰まったりすることで、涙の行き場所が失われて目に溜まっていくようなものです。

  • 涙がしょっちゅう流れてくる
  • 涙で視界がぼやける
  • メガネのレンズが涙ですぐに曇る
  • 目やにがたまりやすい

などという症状が見られるようになります。

「う~ん、じゃあドライアイじゃない方向で考えたとして、私からは二通り提案があるんですけど……」

  1. なみだ目によって起きている別の症状(弊害)に合わせた目薬を選ぶ
  2. 鼻炎の飲み薬を試す

「なみだ目になって、何か困っていることはありませんか。たとえば、ちょっとピントが合いにくいとか、目やにも増えたとか」
「ちょっと見えにくいかもしれないな……目やには困ってないけど、とにかく涙が流れてくるのを止めたいと思ったんだけど」
「かゆみとかはないですか、最近は花粉症とかもありますので一応」
「かゆみはないかな」

お客様の言う「見えにくい」というのは、つまり涙が邪魔で視界がぼやけるということだろうな、と思う私。
ピント調節の目薬で合うのかな……と、ちょっと疑問です。

「もうひとつの提案なんですけど、鼻炎薬の飲み薬を試していただく方法です」
「鼻炎薬? 目の症状なのに?」
「そうです、実は鼻炎薬には『なみだ目』が効能として書かれているものもあるんです。ご存知でしたか」

知らなかったご様子のお客様。
鼻水の分泌を抑える効果が、そのまま他の体液、つまり涙にも影響されることから、効能のひとつとして書かれているのでしょう。

「鼻炎薬を飲むと、鼻水が止まる代わりにのども乾いたりしますよね。唾液の分泌もおさえられてしまう、という状態が、涙にも影響するという訳です」
「なるほど……それはたしかに考えていなかったな」

こちらのお客様、とくにほかの病気を治療中ということもなく、血圧もそれほど高くはないとのこと。
鼻炎薬をひとつ選んで、試してみようということになりました。

「ただ、なみだ目の症状を一時的におさえる手段なので、もしなんでなみだ目になってしまうのか根本的に治療したいのであれば眼科さんに行ってみてくださいね」

ちなみに「なみだ目」を効能にうたう目薬というのも存在はしています。
炎症止めが入ったものなんですが、異物感や充血などがある感じでもなかったので、今回は見送りました……

なみだ目に鼻炎薬。
一人で悩まれていたら、たどり着けない選択肢を提供できる場合もあります。
お薬で悩まれていたら、ささいなことでもお気軽にお尋ねいただきたいですね。

お客様の生活を豊かにする提案ができますように。
今日も元気にいってらっしゃい。

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