「さっき東京からいらしたお客さんが話しかけてきてさ」と、次長。
なんだろうと話を聞くと、そのお客様は入口入ってすぐの虫ケア用品売場を見るなり、すごーい! と驚嘆されたという。
「こんなに殺虫剤が置いてあるの初めて見たって。東京はアパートやマンションの高いところに部屋がある人が多いから、玄関に虫除け吊るしたりしないんですって」
要は虫は上まで上がってこないから、東京では私の住むところと比べると虫ケア用品の需要が少ないのだという。
だから、夏になったからといって大々的に売場展開したりしないという。
本当なんでしょうか?
にわかに信じられない話です……
因みに最近ではアース製薬が「殺虫剤」に抱かれるマイナスイメージを払拭するために、先程から呼ぶ「虫ケア用品」という名前を使うようになりました。
店長も次長も、最初はかゆみ止めや虫除けスプレーを想像されてましたし、私もなんだか虫さんをだいじにしよう、みたいなイメージが浮かんで未だに慣れません。
ヒルに噛まれたときの対応のアドバイス
辺りを見渡せば山や田畑の地域なので、虫に困る人は非常に多いです。
先日も、虫さされの薬が欲しいと、男性のお客様が声をかけてきました。
しかしよく話を聞くと、どうやらその方はヒルに噛まれたようで、インターネットで調べたら抗ヒスタミン剤入りの強い薬が必要だとあって、訪ねてこられたそうでした。
実はこの対応、薬局時代にもあったので初めてではありませんでした。
その時は知識もなく、ヒルに噛まれた経験もないので、先輩登録販売者に対応を代わってもらいました。
先輩登販は当時のお客様に、ヒルは噛み付いて血を吸うだけで、毒がある訳ではないことを説明した上で、傷になるため無理矢理引き離すことはせず、アルコールをかけるようにアドバイスしていました。
薬が欲しいことに関しては、抗ヒスタミン剤やステロイド剤が配合されたクリームの塗り薬を勧めましたが、既に使用して効かなかったとのことで何も購入はされなかったという記録があります。
その後、ヒルに噛まれた時の対処法を、自分なりにノートにまとめています。
その手順を紹介します。
消毒用エタノールを使いヒルを取る
エタノールが用意できない場合は、アルコール性のウエットティッシュで代用できるそうです。
先述したように無理矢理引き離すと、傷がひどくなる原因になります。
傷口をつねって分泌液「ヒルジン」を絞り出す
血を固めるのを妨げるヒルの唾液腺から分泌される分泌液だそうです。
ヒルに噛まれて血が止まらないと感じるのはこれが原因なので、なるべくしっかり絞り出します。
患部を消毒し、抗ヒスタミン剤を塗る
消毒は「アンモニア」が入っていないものを選びます。
ヒルを取るのに使用した、消毒用エタノールで大丈夫です。
消毒したら、抗ヒスタミン剤の入った虫さされ薬を塗っておくといいです。
圧迫止血する
ガーゼや絆創膏を使って、しっかりと止血します。
夏休みも続きますし、山や川などアウトドアに出かけることもあると思います。
そういう所にヒルってふつうにいますので、肌を露出しないとか、消毒用エタノールをかけておくとか、ヒルに噛まれない工夫をして出かけるのがいいですね。
まだまだ夏は続きます!
皆さんも健康で楽しくこの夏を過ごされますように。