山登りを予定する男性のお客様から、ヒルよけについて相談がありました。
虫よけスプレーの前で、どれを選べばよいかわからない様子でした。
以前「ヒルに噛まれた! 慌てず対応その4手順」という記事で、ヤマビルに噛まれた際の対処法を書きましたが、今回はそうなる前の対策です。
ヤマビルは吸血害虫にあたると考え、ディートの濃度が30%配合された虫よけスプレーをご案内しました。
でも、あとからパッケージを確認すると、適応害虫の中にヒルの名前はありませんでした。
あれ、この選択で間違っていなかったかな。
と、思って調べてみたのでまとめます。
ヒルよけにもディートは一般的な忌避剤
山登りが好きな人たちの情報を見てみても、やっぱりディートが効果的な虫よけとして使われている様子。
メーカーのホームページにも「効果は期待できるが、過信せず」の表記があります。
この過信に関しては「それ以外の対策もしっかりしてね」という呼びかけですね。
ディートは強力な虫よけ成分として長く重宝されている有名な成分です。
20%以上の濃度のディートで最長10時間くらいの防御効果があります。
でもこのディートにはデメリットもあります。
ディートのデメリット
- 6ヶ月未満の乳児には使用できず、年齢によって使用制限がある
- プラスチック製品や合成製品を変色・変質させるおそれがある
小さいお子さまや、お肌の弱い人は少し刺激が強いかもしれません。
また、プラスチックなどは溶けてしまうこともあるようなので、当日着る衣類などの素材にも気をつけた方がいいですね。
最近出たイカリジンってどうなの
そこで、彗星のごとく登場したこの「イカリジン」という成分です。
「じんじんじ~ん」ってCMやってるあれですね。
日本では2015年から商品化され、販売しています。
この成分のすごいところはいくつかあって
ここがすごいのイカリジン
- ディートとほぼ同等の効果で刺激が少ない
- 年齢制限がなく小さなお子様からお年寄りまで使用できる
- においもなくてディートが使いにくかった人も使いやすい
使用回数制限もないので、こまめに塗りなおすこともOKです。
ただ、ヤマビルなどはディートなどの虫よけの独特なにおいを嫌がっているきらいがあります。
どうやら、においによって血を吸う場所がわからなくなる原理なようですね。
なので、確実に害虫を寄せ付けないのには、ディートを使うのが無難なのかもしれません。
お子さまや敏感肌の人、こまめに塗りなおせる人はイカリジンですね。
虫よけスプレー以外のヒルよけ対策は
メーカーのホームページにもあるように、忌避剤の効果を過信しないことは大切。
では、他にどんな対策ができるのかというと……
やっぱり「着ていく衣服に工夫をする」ことが大切です。
- 厚手の靴下を履いていく
- 長そで長ズボンを着用する
- ズボンのすそを靴下にインする
- ストッキングを履いておく
など、極力素肌を見せないことを意識するといいですね。
ちなみに、ディートなどの忌避剤は顔にも塗れますが、直接スプレーとかすると目がやられるので、一度手に取ってからムラなくしっかり塗るといいです。
しっかり対策をして楽しい山登りを
山登りって大変ですけど、蒸し暑い毎日から脱出できるし、頂上にいくとけっこう気持ちいいですよね。
ケーブルテレビ局員時代は、取材でいくつかの山に登ったことがありますが、嫌いじゃありませんでした。
でも、しっかり山対策しないと、あとでけっこう大変なので、虫だけでなくいろんなことを考慮して、服装なども選ぶといいですよ。
登る前日はしっかり休んで、体力あげていきましょ~。
それでは、今日も元気にいってらっしゃい!