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医薬品 接客

「関節痛症状に」なあの成分のお薬、もっと詳しくなりたい。

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60代過ぎくらいの男性のお客様。
肩の痛みに効く痛み止めをお探しで来店されました。

お話を聞いていると、半年以上の肩の痛みで、現在も整形外科へ通院中。
セレコックスを処方されているようでしたので、今回は受診勧奨。

セレコックスが効かないという主張でしたが、自己判断での市販薬の使用は治療の妨げになる恐れがあること。
いま飲んでいるお薬が効かないことを医師に伝えることをすすめました。

今回のお客様はこうした対応になりましたが……
肩こりや腰痛などの痛みがお悩みのお客様に、すすめてみたいお薬があるのです。

ただ、ちょっと勉強不足でいつもすすめ方に困っています。

関節痛、肩こり、腰痛に「アルミノプロフェン」って?

市販の解熱鎮痛薬の中で唯一存在する「アルミノプロフェン」という成分の使われているお薬。
2014年に要指導医薬品として市販薬で世に出てから、2018年に指定第2類医薬品に引き下げられることが決まり、現在にいたります。

登録販売者でも売れるようになってしばらく経つ割には……
この成分についてくわしく書かれている書籍とかなかなかみつからなくて……

「試験問題作成に関する手引き」にも掲載されているようにも見えないし……
なのでぶっちゃけ、あんまりよく知らない成分なんですよね~。

以下、私が知っている限りの「アルミノプロフェン」の特徴です。

プロピオン酸系の鎮痛薬

「アルミノプロフェン」はプロピオン酸系の鎮痛成分。
つまり、ロキソプロフェンやイブプロフェンの仲間のようなものです。

プロピオン酸系の鎮痛成分は炎症をおさえる作用にすぐれています。
腫れとかにも有効ですし、のどの痛みがあるときに選ばれることもあります。

だからきっと「アルミノプロフェン」もそんな感じで使われるといい成分なんだと思われます。
腰痛や関節痛を得意分野とするのもそのあたりの特性を感じます。

胃への負担が少ない成分

「アルミノプロフェン」はCOX阻害薬というものです。

COX(シクロオキシゲナーゼ)とは、プロスタグランジンの合成にかかわる酵素のことだそう。
このCOXには、COX-1とCOX-2のふたつのタイプがあるんです。

COX-1:胃粘膜において胃を守るはたらきがあります
COX-2:細胞が炎症をおこしたときに誘導されます

「アルミノプロフェン」は、このCOX-1の阻害を少なく、COX-2を妨げることができるお薬。

だから、胃腸障害が起きにくくて痛みを和らげることができるんですって。

なぜ関節痛推しなのか

なぜ「関節痛」によく効くような表記をしているかについてですが……
「アルミノプロフェン」には関節液に長時間貯留するという特徴があるようです。

長く関節にとどまる成分だからこそ、腰痛や肩こり、関節痛に有効だということです。

「アルミノプロフェン」が使われているお薬は唯一、飲み薬です。
なので、外用薬が合わない人や、外用薬のニオイが気になる人にもすすめられそうです。

すぐ効くかよく効くか

効果の発現速度についても気になるのですが……
これについての資料がどうしてもみつかりません……

たとえば、同じプロピオン酸系のロキソプロフェンやイブプロフェンとの比較とか、そういうところも知りたいところ。

なぜこんなに「アルミノプロフェン」に関する資料が少ないのでしょう。
成分が使用されている商品が、ひとつしか存在しないからでしょうか。

その辺の背景もわかりませんが、登録販売者が販売できる商品である以上、もう少し情報が欲しいところです。

今後「アルミノプロフェン」をおすすめしていくとしたら

「アルミノプロフェン」の特徴が、少しわかっている上で……
今後この成分のお薬をすすめていくとなると。

  • 肩こり、腰痛、関節痛がつらい人
  • 外用薬をなんらかの事情で使えない・使いたくない人

このあたりに提案するチャンスはあるのかなと思いました。

関節痛でお悩みの人は、すでに慢性的な痛みになっていることが多いかもなので……
ストレッチやビタミン剤などほかの提案も交えながら、おすすめできればいいなと思います。

それでは、今日も元気にいってらっしゃい〜。

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