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医薬品 接客

かゆ~い、花粉症必見! 市販の目薬の選ぶ基準

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「すみません、目薬を探しているんですけど」
と50代くらいの女性のお客様。
売場にご案内し、お話をうかがってみました。

「息子が花粉症みたいで、ここのところ目がかゆいようです。何かいいお薬はありますか」
息子さんは20歳を超えた成人でした。
目薬を含め、特に病院で処方されているお薬はありません。

「棚のこの列にあるものが、主にかゆみ止めの入った、アレルギー症の目薬になります。目薬のご予算はどのくらいを考えていらっしゃいますか」
「あまり安いのでなければとくに上限は考えてないですね」
「そうですか。一般的に高い目薬って、ひとつひとつの成分の配合量が多いか、成分の数自体がたくさんあるか、で値段が膨れ上がっているイメージになるんですけど」
「なるほど……たくさん成分が入っていれば、効きもいいんですか?」

実際にそう考えて、高額の目薬を購入されるお客様は多いと思います。
「でも、たとえば目がぼやける疲れ目の方が使う目薬に、かゆみ止めの成分が入っていても、それって必要のない成分ですよね」
「そうですね……」
「高い目薬は、そういうことも起こりうるということです。それだったら、値段が安くても、自分が必要な最低限の成分が、しっかり入っている目薬を選ばれた方がよく効きますし、お得かなって思いますね」

と、1000円以上する高額目薬をさしながら説明します。
「それでもこっちを選ばれる方というのも一定数はおられます。それはお客様の判断の自由ですね」

1000円未満のある目薬を手に取り、たとえば、と説明。
「こちらはいかがでしょう。アレルギー症状をおさえるお薬と、かゆみ止め、それから炎症止め。この3つの成分しか入っていません。血管収縮剤さえも入っていないので、使用できる方の幅はぐっと広がりますね。でも花粉によるかゆみを抑えたいのであれば、現実この程度の成分で十分効果を得られるという方は多いです」
ふむふむ、と商品を手に取られるお客様。
「すーっとしますか」
と、尋ねられたので、こちらに、と記載を見せます。

「やっぱりすーっとした方が効き目があるんですか?」
「目薬の清涼感は、アルコールが入ってるとかどうかとか、液体の性質で変わるだけの、あくまで感じ方だけの話ですから、くすりの作用としては効能の違いはありませんよ」
「これはあまりすーっとしないみたいですね。息子はあまり刺激がない方がよさそうだったから、これにしてみます」
「かしこまりました。ちなみに息子さん、コンタクトレンズはされていますか」
「あ、してます」
「ソフトですか」
「そうですね」

パッケージを確認するとコンタクトレンズを使用したままはできないとの記載。
「ご面倒ですが、一度コンタクトレンズを外した状態でさしていただくことをお伝え願えますか」
「わかりました。コンタクトレンズをしたままできないのはなんでなんですか」
「添加物にある防腐剤や、一部成分が付着した状態のレンズを使用すると、角膜に影響するおそれがあるからです。目薬をさして5分ほどおいてから、また装着いただければ、影響なく使用できます」

一応、ソフトコンタクトレンズを使用したままでも使えるアレルギー用点眼薬も紹介しましたが、結局最初に紹介したものを購入されることに。

1000円以上の高額目薬は有効成分がとにかくいっぱい!
でもその中には必要のない成分もたくさんあるかもしれないのです。
安易に高ければ効く! と思わず、わからないときは遠慮なく資格者に相談していただきたいですね。

清涼感やコンタクトレンズ装着時の点眼もよく尋ねられる項目になります。
そこはしっかり説明できるようにいたいと感じています。

今日もお客様にとっていい選択ができますように。
今日も元気にいってらっしゃい。

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