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仕事観

ドラッグストア店員が1日マスクなしで働くと見えたもの

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きのう2023年5月8日、分類移行により感染症の流行にひとつの区切りがついたように感じます。

私のはたらくドラッグストアでも、感染症対策に関する掲示物は一斉撤去。
3月にはパーテーションもなくなり、お客様のマスク着用も個人の判断となっていました。

そして、この日を皮切りに従業員のマスク着用指示もなくなりました。
つまり、マスクを外してはたらく選択肢ができたということです。

ドラッグストア店員がマスクを外して働いていると、どんな影響があるのだろう。

そう思った私は、さっそくマスクなしでお店に立つことを決めました。
そこで見えてきたものをみなさんと共有するために、記事を書かせていただきます。

私がマスクを外して働きたい4つの理由

そもそも私は感染症流行禍において「マスク外したいな」と思い続け……
その考えはこの日まで一度も変わることがありませんでした。

私がマスクをし続けてきた理由はただひとつ。
「自分と相手の健康を極力守りたいから」です。

この「マスクをするたったひとつの理由」に対し……
「マスクを外したい理由」は少なくとも4つは浮かんできます。

それがこちらです。

  • 化粧品を売りたいから
  • 表情を見せて接客したいから
  • マスクが暑く体調を崩しやすいから
  • 個人的にマスクをして生活するのが嫌だから

化粧品を売りたいから

私は化粧品などの美容用品の売場を担当しています。
騒動により担当カテゴリでまず打撃を受けた商品が口紅やチークなどの色物の化粧品たちです。

マスク生活でスキンケアを気にして基礎化粧品が売れていく一方で……
とにかく化粧品が売れない。
とくに口紅!

私もそんなに種類を持っているわけではありませんが、実は口紅が好き。
自分がひいてる口紅の色からお客様の色選びに進むことも少なくありません。

口紅じゃなくても化粧品てけっこう「今日私が使ってるものは」で商品を紹介することも多いアイテム。

だから、お客様との会話の糸口をつくるためにも……
店員がフルメイクでお店に立っている必要はあるんです。

表情を見せて接客したいから

流行禍で店員の愛想についての苦言苦情をいただく話は結構多く……
実は私もそのうちのひとりです。

目元だけで笑顔を作るのが本当に苦手でした。

なるべく顔を広く見せるように、耳を痛めながら小さめマスクをつけて働いたり……
ずっと作っていた前髪を諦めおでこを出すヘアスタイルに変えたり……

工夫することで表情のことは言われなくなってきました。
それでもマスク越しに見る私の笑顔は本来の私の笑顔じゃない気がしています。

お客様に誤解を与えないためにも、マスクを外した接客をずっと望んでいました。

マスクが暑く体調を崩しやすいから

マスクをしてはたらくことでの蒸し暑さ、息苦しさが本当につらいです。

マスクの中の蒸気と熱気で肌は荒れるし……
動き回ると苦しくて酸欠気味になることも多々あります。

これから夏になればなお気温も上昇します。
大量に納品される飲料の入ったケースをあちこち動かし回る日々に突入です。

ふつうに働いていても熱中症になる人が毎年いるくらいなのに……
汗だくでドロドロの顔をマスクの下で感じる季節はもういいかな〜て感じです。

個人的にマスクをして生活するのが嫌だから

3月にマスク着用が個人の判断に委ねられた時点で……
私は屋外でマスクをするのをやめました。

でも、世間的にはまだまだマスクを外す波はぜんぜん来てる感じがなく……
みんなはいつになったら外してオーケーだと思うんだろうと不安になりました。

個人的にはもうマスクをして生活し続けるのは嫌だな〜と思っています。

マスクを外して働いて気づいたコト

実際にマスクを外して働いてみて感じたこと、起きたことについて書きます。

あくまで私の中で感じた一例として捉えていただければと思います。

悪い印象を持たれない努力をする

マスクを外すうえで気をつけたことに「清潔感」を出すことがあります。
化粧と髪型のセットはしっかりやって、白衣も真っ白できれいなものを選んで着ました。

ただ、この時点で「印象をよくしよう」としている自分がいるなというのがわかります。

もちろん接客業なのだから印象よくいることは大切なのですが……
明らかにイメージを操作しようというか、そういった意図を自分の中で含んでいるように感じました。

表情が豊かにできている気がする

マスクを外したことによって表情を出しやすくなった感覚はとてもあります。

お客様とのコミュニケーションもスムーズで、伝わりやすい印象もあります。

表情がかたいときも「いま表情がかたいな」と、自分で気づける感覚というか……
マスクという言い訳がない分、気をつけやすくなりました。

つい顔を逸らしたくなる自分がいる

とくに前半、午前中に感じたことのひとつです。

「印象よくしよう」の感覚に近い部分がありますが……
人が来ると反射的に顔を逸らしている自分がいたなと思います。

マスクを外す選択肢を与えられて、それを選んでいるだけだけど……
どこか自分の行動を「異端」に感じている自分がいました。

もっと人と正面から向き合いたくて、マスクを外しているのに。

クレームやトラブルの発生はなし

従業員がマスクを外して働いていたことによるクレームやトラブルは今のところありませんでした。

マスクをしてくる人の中でも、大多数は「それも選択肢、私はしているけどね」くらいの感覚なのかもしれません。

中には私の顔をじっと見てくるお客様もいたようにも感じたことはありますが……
自分が思っているよりも、まわりの方がちゃんと「選択肢」として受け入れている感はありました。

お客様より従業員の反応が気になる

この日、マスクを外して出勤してきた従業員は私のほかにいませんでした。
そのうち私がマスクをしてこないことに触れてきたのはひとりだけです。

いちいち人のマスクの有無を言う必要もないと考えているだろうし……
マスクをしない理由を説明させるのもちがうという考えなのかもしれないし。

逆に「マスクをする理由」にもいろいろあるのだと感じました。

おうちにお年寄りがいる、小さいお子さまがいるという配慮からとか。
花粉症が続いているからという理由もあるでしょうし。

私もマスクを外せという意味で外しているわけではないので……
同じようにマスクをしている従業員の選択を尊重したいと考えました。

したい人はしてしない人はしない世の中でいい

以上が、1日マスクを外して働いた私が見えたものでした。

大切だと思ったのは、やっぱりどちらがいいということではなくて……
するしないどちらの選択をしてもそれはその人の想いであって「尊重」することだということです。

この日出会った人の大多数はマスクをした人でしたが……
マスクをしている人にもそれぞれ背景があって、さまざまな理由のもとマスクをしていること。

そのうえでマスクを外す選択をしたい人にも外す背景があって外すこと。

どちらの意志も脅かされるべきではないなと思います。

今日はここまで。
すてきな1日になりますように〜。

-仕事観

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