９月に入り、続々と今年度の登録販売者試験が行われていて……
全国各地の登録販売者に「なりた〜い」人たちが、全集中で頑張っている時期ですね。
そんな中、先に現場ではたらく先輩登録販売者には……
「登録販売者、思っていた仕事とちがう」
「登録販売者、つらいしきつい、辞めたい！」
と思いながら働いている人も、現実にはいるんですよね。
で、そういう人のお話をよくよく聞いていると……
それ、登録販売者がきついんじゃなくて……
目次
登録販売者じゃなくてドラッグストア業務がきついのでは
ぶっちゃけ、今働いている職場。
つまり「ドラッグストアの業務」がきついんじゃない？ と思うことがちらほらあります。
たとえばこういうことで「つらさ」「きつさ」を感じているのであれば……
それは登録販売者が悪いのではないのだよと思うんです。
お薬以外のことでの対応に追われる接客とか
ドラッグストアだから医薬品の取り扱いはあるものの……
多くのお客様のお目当ての商品は、セールの食品や日用品であったりします。
また、中には介護や育児の悩みを抱えるお客様もいたりして……
そういった相談をされることも少なくありません。
お客様の興味関心は医薬品ばかりではないのです。
今までず〜っとお薬や健康についての勉強ばかりしてきたのに……
その知識が活かせる場面が少ない〜という悩みは、割とありがちです。
重い商品を運んで並べる体力勝負なところとか
ドラッグストアの広い売場にはありとあらゆる商品が並んでいるということで……
当然その分の品出しに追われるなんてことも日常的なことですよね。
洗口液のボトルが詰まったコンテナを持ち上げて腰を痛めたり……
飲料の在庫をケースのまま棚の上に載せて、やっぱり腰を痛めたり……
品出しが終わらないと他の業務に移れないからスピードも求められます。
お薬売場の前でボ〜ッと立っているばかりじゃ仕事にならないのがドラッグストアです。
売上と粗利と推奨販売でいっぱいなところとか
お店を運営している以上、売上や利益って大切な要素なんですよ。
そこがあまりにも芳しくないと、お店がなくなっちゃうかもしれませんし。
なので、その店で働いている人間として、そこを求められることだってあります。
ひとつでも多くの商品を売り……
少しでも粗利のとれる商品をすすめ……
中には推奨販売品の売上ノルマを課されるようなお店もあるのです。
本当はこのお薬をすすめたいけど、会社はこっちを売りたいんだろうな……
そういう思いがよぎってもやもやする資格者は多いのではないでしょうか。
いろんな立場の従業員と築き上げる人間関係とか
お店が大きくなればなるほど、当然働く人も多くなったり……
そして、いろんなタイプの人と同じ時間を過ごすようななったりするものでしょう。
登録販売者だけでなく、薬剤師さん、ビューティーアドバイザーさん、管理栄養士さん……
雇用形態だって、正社員もいれば、パート・アルバイトだっています。
立場、というだけでなく、もちろん性格だってさまざま。
仕事に対する向き合い方だって、さまざまです。
他人に対して不満や恐れが出てくると、どんな職場も働きにくくなってしまうものです。
元も子もないけど、それ、職場によると思うんですよね
そう、それって登録販売者の資格が悪いんじゃなくて……
その職場の環境があなたに合っていないんじゃないのっていうことです。
漢方薬局に勤めていれば、自然とくすりや健康についての相談接客が主になるだろうし……
スーパーマーケットの一画の市販薬コーナーに勤めていれば、品出しで重たい思いはあまりしないでしょう。
推奨販売はあってもノルマまで厳しく設定されていない職場もあるし……
人間関係は、少人数は少人数で一長一短なところもありますが、場所によりけりでしょう。
つまり、もしあなたが上記のような理由で「登録販売者、つらい」と思っているのであれば……
それ、もっと別な活かし方あるかもしれないよ、ということだけは伝えたいです。
せっかくだから登録販売者のことは嫌いにならないでほしい
「私のことは嫌いでも……」と、どこかのアイドルのセリフではありませんが……
せっかくがんばって取得した資格になりますから、登録販売者のことは嫌いにならないでほしいなって思います。
ぜひご自身の中で資格者としてのありたい姿を持ちながら……
それに近づけるようコツコツと努力して、その時々にあった選択をし続けていただきたいですね。
登録販売者という資格は、いかようにも輝ける資格だと信じています。
今日はここまでです。
それでは、元気にいってらっしゃい〜！