今の会社、ドラッグストアの店員として勤めて6年目の私。
登録販売者の資格は、その以前に2年以上勤めた調剤薬局で取得しました。
学生時代のアルバイトも飲食店のホールスタッフだったし……
就職浪人時代はレコード店の店員でした。
なんだかんだで、接客業を選ぶことが多かったのです。
それぞれの職場、いろんな人と出会ってきました。
出会ってきたすべての人が、自分に対して友好的であったとは限りません。
それでも私は、接客を好んで職業にしてきたなと思えます。
目次
「接客業をしていると性格が悪くなる」って本当?
SNSを見ていると、接客をお仕事にしている人たちの……
「心の叫び」とも言えるような、悲痛な投稿を読むときがあります。
これらの投稿を、同じ接客の現場で働く私としては……
リアクションを起こすことはなくとも「そうなんだね」と、寄り添いたくなることもあります。
「接客業をしていると人間が嫌いになる」
「接客を重ねてきて、だんだん性格が悪くなった気がする」
そういう人の話が多いのも、やはりそれだけ接客の現場は人との出会いが多いからに他なりません。
お客様の仰天言動に振り回される毎日
お客様からの理不尽なクレーム、常識はずれの言動に遭遇することは……
多かれ少なかれ経験するものだと思います。
たとえ、それが本当は常識の範囲内であったとしても……
思わず自分のこれまでの行いと照らし合わせて
「私だったらこんな態度とらないのに」
と、お客様と自分の価値観のちがいに、モヤっとすることもあるでしょう。
お客様から実際にハラスメントを受けても……
店員という立場上、拒絶することができず、嫌な思い、悔しい思いをすることもあります。
店員さんも人間ですから、話が通じない人を相手にすると、心が荒むこともあるのです。
従業員同士の人間関係に苛々もやもや
接客業の現場は、自分以外にもいろんな役割のスタッフがたくさんいます。
われわれ登録販売者の他にも、薬剤師さんや、ビューティーアドバイザーさんもいるかもしれません。
品出し担当さんや、レジ担当さんも欠かせない仲間です。
また、正社員か、アルバイト・パートさんかでも、見えるものが変わってきます。
メンバーが多ければ、多いほど、それぞれの関係が複雑に絡みあって……
あそこは仲がいいけれど、あの人のことはよく思っていないだとか。
あの人はこの人のことをどうのとか。
ひと口に「仕事」と言っても、その価値の置き所はさまざまで……
自分以外の人の仕事ぶりが気になりだすと、イライラしたり、ピリピリしたり。
そんな現場、私もたくさん見てきました。
けっきょくどんな仕事でも人とつながるんだよね
こういうことを挙げていると……
人と関わりの少ない「事務職」や「工場勤務」がいいのでは、なんていう声も聞こえてきそうです。
実は私、工場の勤務の経験もあるのです。
どこそこのラインで不手際が起きると、やれちゃんとしろだのと怒号がとび……
接客業の現場では考えられないくらいの直接的な暴言のやりとりがありました。
事務職ではありませんが、みんなで同じ部屋にこもって机に向かって作業する仕事もやりました。
部屋の中のひとりでも機嫌が悪いと、部屋の中全体にその空気が伝わります。
終業しない限り、部屋から逃げることはできません。
いずれの職場も、そこにいる者との人間関係に耐えられないと……
とても仕事を続ける気にはなれないものでした。
人と向き合う数だけ自分の心とも向き合っている
私がこういうときよく思うのが……
「目の前の相手より自分のご機嫌をとることを優先する」というものなんですが……
最近はそれプラス「なにが自分をこんなに反応させたのか」というのを突き詰めること。
ちゃんと言語化できるくらいに、自分自身と向き合うことを大切にしたいと思っています。
相手は変えられない、変えられるのは自分だけ。
それもそうなんですが、一時的なきもちのごまかしではなく、そう感じた自分を認めることもしたいです。
そして、そこからどんな自分でありたいのかを、ちゃんと選べる自分でありたいですね。
そのチャンスを、人との出会いからたくさんもらっているんだと思いながら……
今日も接客業、がんばっていきたいと思います。
今日はここまで。
元気にいってらっしゃい〜!