ドラッグストアに勤めていると……
お店にやってくるお客様に、声をかけられますよね。
商品選びのご相談にのることもたくさんあります。
お薬選びなら、その人の症状、体質に合わせて提案しますが……
こんなことを聞かれたことはありませんか。
そのときあなたはどんな対応をしているでしょう。
目次
「どっちの色が私に似合いますか」と聞かれる商品がある
主に化粧品などの美容用品売場にご案内したときに、よく尋ねられます。
年配の女性のお客様であることが多い気もしますね。
「似合う」かどうかなんてその人の好みにもよるし……
「これです」と言って買われた商品が、まわりに不評だったらがっかりされてしまいそう。
とか考えて、素直に提案するのは少し苦手を感じている人もいるのでは。
私も正直、この手の接客は苦手でした……
色の「印象」だけ伝えて選択はお客様に委ねる
なので、ここ最近はこの手の相談を受けると……
商品の「色」が与える印象を伝えるようにしています。
その上でお客様に、どういう自分に見せたいかをイメージさせて選んでもらう、という方法。
商品の決定は、完全にお客様に委ねてしまいます。
たとえば……
ヘアカラー
ヘアカラーといっても、こういうときは白髪染めをご案内していることが多くて……
だいたい、どのくらいの明るさがいいのかを悩まれていることが多いです。
基本的に、ヘアカラーは瞳の色の濃淡に合わせるといいとか聞いたこともあります。
あと、暗く染めた髪を明るくするのは難しいけど、その逆はカンタンだから初めは明るく染めてみるのも手です。
そういうことも提案しつつ……
「髪色が明るい方が軽やかな印象がありますよ」として……
「髪色を暗くするとお顔立ちがはっきりとします」とか……
まずは色の明暗で印象を伝えつつ
「黄色みを入れた方がやわらかい印象が出ます」
「赤みを入れると大人っぽく見えますよ」
などの色みの印象を伝えるようにしています。
ファンデーション
化粧品で色を悩まれるのは、口紅よりもファンデーションの方が多い気がします。
ファンデーションの色の選び方は「首」の色に合わせるのがいいらしいです。
たとえば、日中外にいることが多い人には、日焼けを考慮して暗い色を選んだりもします。
ピンクオークルのように赤みの入ったファンデーションは
「血色感を出してくれるのでくすみでお悩みの場合は選択肢です」
逆に「赤みが気になる場合はベージュ系のファンデーションがいいですよ」
などと、それぞれの色みの選択の基準をお伝えします。
しかし、仮に同じ「ベージュオークル」という名前のファンデーションでも……
メーカーによってはそのニュアンスもちがうので、本来であれば試用見本を見るのがいいと感じます。
お客様に選んでもらうわくわく感を届けられる接客にしたい
最終的に、商品を選んでもらうのは「お客様」なんですが……
選んでいただくまでの道を、お客様にどこまで寄り添って歩んでいけるか。
それが、店員の接客の腕の見せどころと感じます。
「似合うかなんて好みなんだから、自分で勝手に選んでちょうだい」
という態度の接客では、せっかくのお客様の楽しいお買い物が台無し。
今回の買い物はしても、また次回、来店いただけるかはわかりません。
お客様にお品物を選ぶわくわく感と……
あなたのお店で選んだものをお客様の「お気に入り」のものにするために。
いっしょに楽しく商品選びしちゃいましょう〜。
それでは、今日も元気にいってらっしゃい!