40代くらいの女性のお客様が来店されました。
15歳の娘さんの口内炎のお薬をお探しでした。
「塗り薬がいいと思うんですけど、くすりの味ってどんな感じでしょうか」
「味、ですか」
「口の中にずっとあるものだから、あまりにもまずいとどうかなって。こういう飲み薬とちがいはありますか」
ということで、口内炎薬のお薬の選び方についてお話ししました。
目次
基本的にステロイドの外用薬を選ぶ
「お薬は正直おいしくはないと思いますが……早く治したいなら、ステロイドの外用剤を使用した方がいいでしょう」
「飲み薬だと早く治らないんですか」
お客様の言う飲み薬は、トラネキサム酸とビタミン剤が処方されたタイプのものでした。
「何らかのカタチで外用剤が合わない場合は選択肢になりますが、ステロイドほどの即効性のある効果は得られないかと思います」
外用薬は、メーカーによってミント風味の味がついているものがありました。
すっとした風味が苦手な場合は、それらを避けるのがいいかとは思いますが……
「アレルギーなどもなく使用しても問題ないのであれば、味はがまんしてでもステロイドを選ばれた方がいいかなと私は思います」
飲み薬と併用するならビタミン剤を選ぶ
「この飲み薬と一緒に使うことはできますか」
「炎症をおさえる効果は、ステロイドのほうが優れているので、わざわざいっしょに服用する必要はないでしょう」
もし、何か別のくすりを併用するとしたら……
ビタミンB群の入ったビタミン剤を使用するのがいいでしょう。
「こうした栄養素が足りなくてできる口内炎もありますから、症状があるうちは続けてみるのもいいかもしれませんね」
生活の中にも治癒を早める方法はある
「もちろん、普段の食事からこういった栄養素を取り入れるのもいいですよ。お魚やレバーなどにも豊富にありますから、メニューに加えてみるのもいいですね」
口内炎ができる原因には、生活習慣が影響していることもあります。
睡眠不足の解消など、生活習慣を整えるのも口内炎の治癒に効果的です。
「とくに4月で新年度の始まりですから、慣れない生活スタイルで口内炎ができる人は多いですよ。休めるときによく休むのは大切だとお伝えください」
5日見て回復しない場合は病院へ行く
「ちなみに、一般的な口内炎であれば、ステロイドのお薬を塗っていれば1日から2日もすれば回復へ向かうと思いますが……」
5日から1週間してもぜんぜん治らずむしろ悪化するような場合は、ヘルペスなど病院の受診が必要な口内炎の可能性もあります。
「治らない場合は漫然とくすりを塗り続けず、すぐに病院へ行かせてくださいね」
新生活のタイミングの口内炎相談は多くなります
慣れない生活スタイルで疲れが出て、口内炎……という人、わりとたくさんいらっしゃいます。
とくに問題なければ「ステロイド外用薬」を選んでさしあげるのがいいと思いますが……
お客様のニーズに合わせて臨機応変に対応できればいいですね。
それでは今日も元気にいってらっしゃい〜。