青汁売場の前でやや年配の女性のお客様から声をかけられました。
「青汁を飲むのだけれど、たくさん種類があって……どの青汁が一番いいんですか」
手にはいつも飲んでいるという、大麦若葉の青汁をお持ちでした。
目次
最初に青汁を選んだきっかけをきいてみた
「そちらの青汁はどうしてお選びになったのでしょうか」
「有名な会社の青汁でしょ。体にいい気がしたから、選んでみたんだけど」
たしかに、乳酸菌飲料が有名な、ある企業が出している商品でした。
「そうでしたか……ちなみに、飲んでみて、いかがでしたか」
「何回か飲んでみたんだけど、なんだか効果があるのかちっともわからなくて。だから、もっと効果が出るやつを選んでもらおうと思ったんだけど」
なるほど。
では、ここでお客様には「商品を飲んで豊かな生活を手に入れるところ」を想像してもらいましょう。
青汁でどんな効果を期待したかきいてみた
「では、お客様は青汁に、一番どんなことを期待して飲もうと考えたのでしょうか」
「どんなこと、って?」
それは、お客様がいう「効果」から答えていただくのでもいいし、青汁を飲もう、と思った「動機」からでもいいですね。
「青汁を飲んでこうなったらいいなあ、て思うことがあったと思います。おなかの調子をよくしたい、とか、もう少しやせたい、ダイエットにとか」
「いや、青汁って体にいいっていうじゃない。もっと栄養が摂れるんじゃないかと思って始めてみたんだけど……」
栄養をたくさん摂って健康的になりたかったお客様。
お食事は少し少食気味のようでした。
お客様の希望に沿った青汁をえらんでみた
「栄養を摂りたいお客様に、おためしいただけるなら、こちらなんてどうでしょう」
と、私が取り出したのは「ユーグレナ」を摂り入れたタイプの青汁です。
ユーグレナの青汁
「ユーグレナってご存じですか、最近よくテレビでも宣伝されますが」
「聞いたことあるわね」
「はい、いわゆる『ミドリムシ』っていう藻の仲間ですね。動物のように動きながら、植物のように光合成をして生きています」
ユーグレナの一番のセールスポイントは、その植物であり動物でもあるところです。
つまり、ユーグレナは野菜、肉、魚などに含まれる栄養をいっぺんに摂ることができるのです。
豊富な栄養素を持った、まさにいいとこどりの食材、それがユーグレナ!
「ということで、食事で補えない分の栄養を摂りたい場合は、たくさん栄養のつまった、このユーグレナ入りの青汁がより有効なのかなと、私は思いますね」
ユーグレナとビフィズス菌入り食品
「同じ棚に2種類並んでいるけれど、このふたつは何かちがうの?」
「となりの商品はさらにビフィズス菌が入った、顆粒の食品です。これは、お水に溶かさなくてもそのまま飲めるタイプとなっています」
おなかの調子も整えたい、便通をよくしたい、とお考えの人には、こちらの商品がいいかもですね~。
おなかの調子、というところでお客様は気になったようで……
「それって、おなかがゆるくなるってことかしら。私は毎日お通じはあるんだけど、もともとゆるめだから飲まないほうがいいんじゃないの」
「おなかの調子を整えるっていうのは、おなかの中の善玉菌を増やすって感じでイメージしていただくといいですね。いい菌がたくさん増えて働いてくれることで、便の形状もよくなることがあります」
ゆるめだったのが、かたくなることもできますし、かちかちだったのがやわらかくなることもできるのが「おなかの調子を整える」ことですよ~。
最終的には生活習慣が大切だと伝えてみた
「ところで、さきほども青汁の『効果』というお話をさせていただきましたけれど……重要なのは、これらの青汁はあくまで食品、であるということです」
病気に効く、治る! と言えるものではなく、毎日の生活の中で健康のサポートをしてくれるもの、と思ってください。
青汁だけを飲み続けたからと言って、すぐさま劇的に状況がよくなることもそうありません。
「そうなるためには、まず前提として、毎日の生活習慣をいいものにすることです。運動したり、しっかりとよく寝たり……毎日の食事などでどうしても足りないところを、青汁で補ってくださいね」
生活が豊かになるところを想像させたもの勝ち
- お客様が商品を使ってどうなりたいかを聞き出すこと
- その希望に最も近い選択肢を提供すること
これをしたら、あとはお客様にその商品を使ったときの豊かな生活を想像してもらえるようにがんばります。
そのためには、まず商品についての知識がないと話すことができません。
お薬だけでなく、健康食品や化粧品など、お店にあるありとあらゆる品物に興味を持って接していたいですね。
日々楽しく働けることに感謝します。
今日もすてきな一日になりますように。