売場をメンテナンスするにあたって、私は「どうすればこの売場がもっと美しくなるのだろう」という想像力が足りませんでした。
- 会社の指示書やメーカーの什器の設計図がすぐに読めない
- 倒れたPOPをどのように補強すればいいのかがわからない
- 島展開にボリュームを持たせて見せる方法がわからない
ひとより「立体的な想像力」に欠けていた私。
この力を鍛えてくれたのはふたりの上司の存在です。
入社時配属になった店の店長
売場のメンテナンスの基本から教わったのは、こちらの店長。
iPhoneのケーブルとの接触が悪いときに即行で解決してくれたあの店長です。
店長の「先読みして解決する力」は、店舗運営においてもいろんなところで教え込まれてきました。
「だろう」と思いながら仕事をすることの危険さを叩き込まれてきたのです。
アイランド展開の理想の盛り方
そんな店長のメンテナンス力は、アイランド展開で光を放っていました!
商品とあんこを駆使してもりもりに盛られた売場は、買い物の心をくすぐります~。
盛り方も、あんこがあることを思わせない自然さ。
ほんとうに商品がもりもりになっているって信じてしまいます。
ちなみに「あんこ」というのは商品の下に潜ませる「空箱」のことです。
こいつを下に入れることで商品がたくさんあるように見せることができます。
最初の頃、店長に「こうやって盛るんだよ」と見せられて「すごーい」となって自分もやるんですが、なかなか店長のようにうまくいかないのでした。
以前まで配属だった店の女性次長
私が知る限り、こちらの女性次長より売場をきれいに作れる人は社内にいません。
今回の異動でも、売場がすさんでいるとうわさの店舗に配属になった次長。
一週間後、たまたまその店を訪れた他店の社員が
「なんかすげー売場がきれいになってたんだけど!」
と驚愕して知らせてくれました。
たった一週間で……おそるべし次長です。
きれいなあんこの作り方
次長の売場づくりの肝は、なんといっても「あんこ」の美しさにあります!
どこから見てもフラットで、上から押しても潰れない、頑丈で美しいあんこ。
このあんこを次長は短時間でぱぱっと何個も作ってしまうのです。
「次長が異動しちゃったら誰がこんなきれいなあんこ作ってくれるんですかあー」
「自分で作るんだよ」
というやりとりを何度となくやってきましたが……
まさかふたりとも異動になってしまうとは。
着実に鍛え上げられてきました
そんなふたりの上司の下につき、売場のメンテナンスを続けてきました。
そして、ふたりがそばにいない今。
売場の立ち上げやメンテナンスを任されると……
「これはどうすれば美しく見せられるだろう」
と工夫を凝らして売場を整えられるように、少しはなってきたかも。
「う~ん、80点くらいの出来かな~」
なんて思いながら、日々売場をきれいにしていっています。
きょうも楽しくお仕事ができることに感謝します。
元気にいってらっしゃい~!