年配の女性のお客様が同じメーカーの栄養ドリンクをふたつお持ちになり、
「これとこれ、何がちがうの?」
と、尋ねられました。
「メインとなるタウリンなどの成分の他に、こちらにはローヤルゼリーなどの成分が入っていますね。糖分は入っていません。もう一つの商品の大きな特徴は、カフェインが入っていません。おやすみ前でも飲めるドリンクです」
「いつもはこっち(カフェインゼロじゃない方)を飲んでるんだけど、他に疲れが取れるものはどれがいいの」
「今のドリンクでは効果は感じられますか」
「んー、よくわからない……」
「そうですか。けっこう疲れやすいですかね」
などと話しながら、ドリンクコーナーへ。
「いろいろ種類がありすぎて、どれを選んだらいいかわからなくて」
「そうですよね。ご予算的にはどのくらいまでを考えていますか。とは言っても、高ければ効くって訳でもないのですけどね」
「どれが一番おすすめなの」
「そうですね、お客様が今飲まれているものって、医薬部外品になるんですけど、医薬品のドリンクに切り替えてみるのもいいかもしれませんね。配合成分も変わってきますので」
たとえば、とひとつ取り出し説明。
「内臓が疲れていると、体も疲れが出たり不調だったりするので、内臓から元気にする系の成分が入ったドリンクがあります。肝臓水解物っていう成分が肝臓を元気にしてくれるドリンクです。肝臓は体のエネルギーを作る臓器でもあるので、ここが調子がいいと体の調子も良くなりますよ」
もうひとつ、と別の商品を取り出し説明。
「高麗紅蔘が入ったドリンクです。高麗人参の、すごくいいものだと思ってください。サポニンという栄養成分が血流をよくしたり、免疫をあげてくれたりするので、こちらも体の内側から元気にしていくイメージのものですね。お値段は張るのですけど、けっこう調子がいいと言って買っていかれる方は多いです」
お客様、まだ決めかねている様子。
「ちなみに、味とか気にされますか。いつも飲まれているものも、甘そうなものを選ばれていたので」
「飲みいいものの方がいいけど……」
「私は紅蔘のドリンクの方が好みなんですけど、このまま飲むと人参が辛いと思う方はいるかもしれません」
そこで、提案している飲み方が「しょうが湯割り」です!
「しょうが湯で飲むと人参の甘みの方がひきたってすごく飲みやすいですよ。体もあたたまって、寒いときや、風邪を引いたときとかにもおすすめできる飲み方です」
この飲み方、以前はふつうの「お湯割り」ですすめていた私。
ある日それを接客時に提案したところ「もっといい方法があるよ」とお客様。
「体を温めるにはしょうが湯がいいよ、風邪をひいたときにも飲むといい」
早速休憩の時に試したところ「おいしい!」辛みが消えて本当に飲みやすくなりました。
それ以来、夏も冬も風邪をひいたときにも、このしょうが湯割りをお客様には勧めています!
手書きポップも作りました!
ドリンクコーナーだけでなくしょうが湯の売場にも設置したところ、いつもは売行きが鈍る夏場でも心なしか商品が減っていっていた気がします。
今回のお客様は、購入には至らなかったのですが、購入してもらえるきっかけをみつけていくことも大切なんだなと思います。
もっと商品の魅力を伝えていけるように、いろんなところにアンテナ張っていきたいですね。