今年の登録販売者試験は感染症の影響で例年よりも開催が遅れ、県またぎの受験はできないなどの異例な措置が取られたものとなりました。
年内の試験は残すところ明日、12月23日の甲信越ブロックのみとなり、以前の店でいっしょに働いた新卒社員のゆりちゃんもこれを受験。
社内の勉強会の試験でも合格圏内にい続けたゆりちゃん。
自信を持って、力を発揮してもらいたいものです。
さて、もうすでに試験をうけ合格した、あるいは自己採点で合格が内定している人の中には、これから登録販売者として働ける職場を探す人もいらっしゃると思います。
パート先を探すため、近所のドラッグストアを見にいく人もいるかもしれません。
でも、どういうところで自分に合いそうな職場を見つけられるのかがわからない。
この職場に就いたとき、自分はどんな戦闘力として働くことになるのかな。
そんな人に向けて、私が思う「お店のこんなところを見るといいかもしれない」というところを今日は書いていきます。
一概にはこれで判断できないかと思いますが、あながち的外れなことも言わないと思うので……
現場で働く人間が、外部から見ても職場状況が想像できる点をご紹介します。
目次
職場候補のこんなところを見るべし
職場候補のチェックポイント
- 週3回は曜日と時間帯を変えて観察
- その店の客層を見る
- 資格者何人体制で回しているかを見る
- レジバイトさんの対応や表情を見る
- お店の中はきれいに保っているかを見る
- 従業員同士の会話に遭遇したら聞き耳を立てる
大切なのはこれらのポイントを見たあとに「想像すること」です。
くわしく解説したいと思います。
週3回は曜日と時間帯を変えて観察
曜日と時間帯が変わるだけで、お店の様子というのは全然変わってくるはずなのです。
平日、土曜、日曜、祝日。
午前中、お昼、昼過ぎ、夕方、夜。
セール日、セール日じゃない、年金支給日、給料支給日……
いつ行ってもお客さんいっぱいで忙しそうだな〜というお店は、たぶん忙しいんだと思います。
でもそういうことも1回行っただけではわからないので、ぜひ複数回見に行ってほしいものです。
その店の客層を見る
何回か見に行くと、時間帯によっても変動しますが大体のお客さんの層がわかってくると思います。
若い人が多いのか、家族連れが来るのか、お年寄りが利用するのか。
何が売れているのか売場の混み具合や棚の商品列のへこみなどで推測したりもします。
例えば、お年寄りのお客さんが多いお店という印象になりました。
売場を見ると、医薬品売場はきれいだけど、紙や洗剤がめちゃくちゃ品薄に見える。
周りに病院が多いからくすりは売れないのかな。
かさばる商品が売れるからお年寄りも車で来てる人が多いかな。
スーパーや他の商店は少なかったかな。
と、お店の周りの環境について目を向けたりもできます。
資格者何人体制で回しているかを見る
実際のところ登録販売者や薬剤師が何人でお店を回しているか。
早番のみ、遅番出勤後、早番退勤後などで、人数は変動しますが……
忙しさに比例して、人数は多くなっているはずです。
パートの登録販売者がいるかどうかも一つのチェックポイントですね。
人によってはバイトに近い仕事をしているか、社員に近い仕事をしているか違うこともあります。
パートでお仕事を探している場合は、その人がどんな仕事をしているのか見てみるといいですね。
レジバイトさんの対応や表情を見る
「レジ」ってなかなかハードな仕事だと思うんです。
以前も書いたと思いますが、私はずっとレジに立っていることができないです。
そのくらいすごい仕事をみんなニコニコ笑顔で対応しているお店はいい店だと思います。
「お客様は神様じゃない」と店員側の人間が主張するのをSNSなどで目にすることも多い時代です。
そんな中でも、楽しそうにレジを打ってくれるバイトさんはお店の宝です。
職場環境も良好かもしれないと、期待していい部分だと思います。
お店の中はきれいに保っているかを見る
いつ行っても汚いお店ってあるんです。
商品の前出しができてなかったり。
欠品している商品が多かったり。
剥がれたPOPを直してなかったり。
床が泥だらけのまま何日も残っていたり。
こういうことになっているお店の考えられる原因は2つあります。
- お客様がひっきりなしに来る大繁盛店で人手が足りず忙しい
- 推奨販売に命をかけていて薬の接客重視にした結果売場は放置
大繁盛しているわりに人員が足りないなんていうのはちょっと大変ですね。
雇ってくれるかもしれないけれど、お店のメンテ要員にされてくすりの接客のチャンスがなかなかなさそうだな。
かといって売場を放置してまで推奨販売する店も大変ですね。
メンテの時間をつくらないくらいだから、仕事を教えてもらう時間があるのかも不安。
そもそも研修中って雇ってもらえるのかな。
私ならそのお店は選びません。
というか勤まる自信がない。
従業員同士の会話に遭遇したら聞き耳を立てる
たぶん私語とかはお客さんの見えないところで話していると思うので、そういうところではなく。
例えば、一般社員やバイトさん、パートさんの人が店長などに仕事のことを聞いていたら……
その店長の返答の仕方を聞いてみる価値はありそうですよね。
なぜならその店長の指導は、そのまま自分への指導の仕方になり得ますから。
細かな人間模様までわかるかは微妙ですが……
従業員が従業員にストレスを感じているような態度の人がいる職場は避けたいです。
正直、どの職場にも変わった人や苦手な人っているものなんですが、そのストレスをあからさまに態度に取っている人というのは、職場の士気を乱している可能性があります。
そういうのが初めからわかるような職場には、あえて飛び込む必要はないと思います。
自分に合った職場をみつけよう!
ポイント
- 週3回は曜日と時間帯を変えて観察
- その店の客層を見る
- 資格者何人体制で回しているかを見る
- レジバイトさんの対応や表情を見る
- お店の中はきれいに保っているかを見る
- 従業員同士の会話に遭遇したら聞き耳を立てる
どうでしょう。
自分で言うのもなんですが、なかなか的を得ているんじゃないでしょうか。
たのしく仕事ができるかどうかというのは、己の志の問題もありますが……
やっぱり「人間関係」「人間模様」というのは切っても切り離せないなと思います。
ぜひ、そのお店に集まる「人間」というものをよく見てもらえればなと考えます。
まずは明日、甲信越試験組のみなさんは、体調にも気をつけて頑張ってくださいね〜!
それでは、今日も元気にいってらっしゃい!