「何気なく」商品を買うことってたくさんあると思います。
でもその何気なくをもうちょっと深く掘り下げてみると、自分が商品を売ったりおすすめしたりするときのヒントになります。
そんな販促のトレーニングとしてやる考え方があります。
たとえばこちら。
お昼休憩のときに買った飲み物です。
その日に飲むものは本当にその日の気分で変わります。
この日は今まで飲んだことの無いものを飲もうと定番にない商品の売場に行き、これを選びました。
さてここで「なぜこの商品を選んだのか」を考えます。
一見何気なく選んだものですが、選ぶのには理由があるはずです。
たぶん、私がこの商品を選んだ決め手はここを見たからです。
「注意力の維持」と書いてあったから。
では、もう少し掘り下げていきます。
次は「これを選んだ時の自分の気持ちや状況はどうか」を考えます。
なぜ「注意力の維持」にそんなに惹かれたのか、という理由になります。
この日は商品の発注日だったので、頭の中をすっきりさせたいと思っていました。
というのも、ここ最近発注が制限されていたため……
連日いかにして商品を確保するか、何を発注にかけて何を他の店から譲ってもらうか頭をフル回転させて考える日々でした。
そんな状況で日々を過ごしていたある日、事件は起きました。
休憩時間に自分の家の買い物をしていました。
その日は家族から頼まれた買い物もいっしょにしていたため荷物も多め。
店のかごやカートもフル活用しながらの買い物でした。
なんとか頼まれたものも買い揃え、車の中に荷物を置き……
かごやカートは元の場所に戻し休憩室へと帰りました。
休憩が終わりしばらく働いていると、次長に声をかけられました。
見るとその手には私の財布が……あれ、どうして……
なんと、さっきまで使っていた買い物かごの中に財布を入れっぱなしで元に戻していたのです!
そのかごを次に使おうとしたお客様が財布に気づいて、次長へ届けてくださったのです。
すぐにお客様のもとへ向かいお礼を言う私。
しばらく動揺してしどろもどろでした。
昔から財布や鍵や携帯電話など大切なものほど置き忘れることがある私ですが、ここしばらくそういったことはなかった(はず……)
なので、ちょっと注意力が散漫になってきているかなあ、と感じていたところでした。
だからちょっと甘いものを補給しつつ、こういう効果があるものにあやかりたい気持ちだったのかもしれません。
これを踏まえて、もしこの商品をおすすめするとしたら……
POPのキャッチコピーを考えるとしたら……
魅力的に伝えるためのヒントになりそうじゃないですかね。
ひとつでも多く言葉の引き出しを引き出せるために、日々いろんなことに関心を向けている自分でありたいです。
お客様に最も近い目線で、商品の魅力を伝えられますように。
今日も一日がんばります。