記事内に広告を含む場合があります。
当ブログでは記事内に「アフィリエイト広告」などの広告を掲載している場合があります。
問題のある表現などありましたらお問い合わせまでご連絡くださいませ。

医薬品 接客

声かけは押売り? いいえ〇〇の提供です!

スポンサーリンク

50代くらいの女性のお客様のレジを担当したときのこと。
以前ポイントカードをお忘れになったということで、ポイントの後付けをお願いされました。
カードとレシートを渡されたので、処理をしながら、ふと、対象のレシートの内容を目にしました。
その内容と、今回のお買い物で気になる点がありました。

どうしようかな、聞いたらおせっかいかな、と思いつつも、やっぱり気になる。
何気なくを装い、思い切ってお客様に尋ねてみることに。

「お客様、以前ロキソニンの貼り薬をお買い上げですよね。今日、ちがうタイプの成分の貼り薬買われますが、ロキソニン、あんまりよくなかったですか」
「ロキソニンね、あれ、薬剤師の方いないと買えないのよね」
「そうですね」
「前はここで買おうと思った時に、薬剤師の人がいないって言われて。それで向こうのお店を紹介されてそこで買ったものなんだけど」
「ええ」
「ロキソニンって強いお薬なんでしょう」
「んー、まあ。痛み止めの効果としては高い成分にはなると思います」
「説明のところに、2週間以上は使わないようにって書いてあるでしょ。だから、こっちのちがうものの方と、交互に使おうと思ったんだけど、どうかしら」

今回お客様がお持ちだったのは、ジクロフェナクナトリウムの貼り薬でした。
「んー、2週間っていうのはですね、お薬の成分が強いからという意味で制限されてるんじゃないと思うんですよね」
「あら、そうなの」
「ふつうは急性の痛みだったら、2週間もすれば改善されるんです。それ以上貼っていても効果がないというのは、慢性的な痛みか、他に何か原因があるのかもしれないってことで、病院をおすすめしなければならないって意味での2週間だと思われるので……」
「こっちを使ってもだめなのかしら」

ジクロフェナクの貼り薬をさして。
「このお薬もけっこう効果の高い痛み止めなんですよね。使ったことありますか」
「ある」
「効果はどうですか。かぶれたり、具合が悪くなったりすることは」
「んー、あっちより効いてるかどうかはわからないけれど、かぶれたりすることは特にないわね」
「そうですか。正直、どっちかでいいとは思いますが……改善されないのであれば、病院で相談されるか、飲み薬の痛み止めに切り替えたり、なんか変えていく必要はあると思います」
「そうね。でも今日はとりあえずこっちも買って使い分けてみようと思うわ」
「かしこまりました。何か困ったことがあれば相談してください。すみません、突然お伺いしてしまって」
「いいえ、どうもありがとう」

なにかあったらまた声をかけてくれることを信じて、今回はジクロフェナクの貼付薬をお売りしました。
今回はたまたま過去のレシートが見えたから発覚したことなので、迷いましたがお声がけしたのはよかったのかなと思いました。
結果的に購入する選択を変えることはできませんでしたが、お客様にとっていい治療が何かを考えていただくきっかけになればいいです。
最終的にどうされるか決められるのはお客様です。
少しでも多くの情報提供や選択肢を作れるように、私も日々勉強していかなければと感じました。

今日もお客様にとっていい情報を提供できますように。
元気にがんばりましょう。

-医薬品, 接客
-,

スポンサーリンク

Copyright© 登録販売者の毎日 Neither Poison Nor Medicine , 2024 All Rights Reserved.