市販薬の販売を目的に作られた資格「登録販売者」
ドラッグストアをはじめとする現場で活躍するこの資格者たちですが……
心なしか、いや圧倒的に「女性」が多い気がしてなりません。
現に、私の働く店舗でも、資格をもっている正社員は4人中3人が女性。
そもそも、私のいるドラッグストアに入社してくる社員自体、圧倒的に女性が多い状態。
男性の新卒入社が、なかった年もあると聞く。
女性の間口が広い仕事というのは、ありがたいことかもしれません。
もはや職業に性別を意識することすら、現代社会ではナンセンスなこともあります。
それを承知で言いますが、現場としては「もっと男性資格者が増えてもいいのでは」と思うのです。
目次
「男性登録販売者が必要」な現場の声がある5つのワケ
「現場に女性が多いから、登録販売者は女性が活躍する職業なのでは」といえば、そんなことはありません。
「登録販売者の向き不向き」に性別は関係ありません。
女性も活躍する中、男性の登録販売者も活躍できる場面はあります。
とくにこんな場面で「男性の資格者がいたら……」と考えることがあります。
男性登販がいてほしい場面
- 男性のお客様への接客
- 体力のいる業務中
- 夜の時間帯の勤務
- 女性中心の職場環境
- 突然のセクハラ電話
順番に解説します。
男性の悩みを女性にするのがはずかしいお客様もいる
ドラッグストアなどでもお薬の相談の中には、同性だからしやすいお悩みの相談もあります。
女性のお客様が女性登販に、便秘や痔、デリケートな部分の痒みのご相談がしやすいように……
男性だって、同じようなお悩みを抱えたら、男性の資格者に相談したいはずです。
もし、お悩みを抱えてやってきたお店に、女性の店員ばかりいたとしたら……
お客様はご相談できず、適切なお薬の選択ができなくなってしまうかもしれません。
なので、この場面は男性資格者がいてほしい第一の理由になります。
ドラッグストアの仕事自体が体力勝負なところが多い
仮に資格者じゃなかったとしても男性にいてほしいと思う場面。
ドラッグストアはあまりにも体力仕事が多いのです。
重い荷物をあげたり下げたり運んだり……
とくに品出し業務は男性従業員が一人いるだけで終わるまでが圧倒的に早くなります。
品出しでまいた時間で、売場のメンテナンスをしたり、お客様のサポートを手厚くしたり……
ひとつひとつの業務の質を格段に上げることができるので、男性従業員はたいへん重宝されるのです。
夜の勤務時間に男性が一人いるだけでも安心感がある
これは、私自身も社員が私ひとりという状態で店を閉めるときがあるから思いますが……
夜の時間に女性だけでお店を回しているのはいささか不安を感じます。
夜に働いている女性資格者は、みんながみんな武道を嗜んでいるとか、そうではありませんし。
でも、これが男性がお店にひとりでも残っていると……
何かあったら、以前に「何も起きにくい」状況が作れるんですよね。
何か起きるのはやっぱり「ここは女性しかいない」てことが、わかってて起こすわけですから……
そういう状況をあらかじめ作らないことが、必要だと思うんです。
男性がいると、営業時間中はもちろん、暗がりで戸締りをして帰るタイミングも安心できます。
女性職場の中に男性が一人いるだけでも円滑感がでる
すべての現場がそうではありませんが……
女性が中心でまわる職場で、いや〜な思いをする女性って多いと思います。
でも同性しかいない現場に、ぽんと異性を配属させると……
同性同士のトラブルに巻き込まれることも少ないですし、ちがう温度差で問題を見つめることができます。
人間関係の円滑化のためにも、女性ばっか、男性ばっかは避けるべきだと思います。
突然かかってくるセクハラ電話に「はい」というだけでいい
女性が多い現場だと、当然電話番も女性のことが多いので……
よくかかってくるのは性的ないたずら電話なんですよね。
でも、中には本気のご相談かもしれない……と考えてしまうこともあるので、すべてをむげにはできません。
そういったお悩みの医薬品だって、存在するのですから、そういう電話がくるのは自然かもしれないのです。
そこで「詳しいものに代わりますのでお待ちください」といって男性資格者に代わります。
そこで「お電話かわりました」や「はい」などひとこと言って、通話が切れてしまうことがほとんどなんですけどね。
男性資格者は間違いなく重宝される、でもすべてを請け負う義務はない
こんな感じで……
実際に女性中心の職場で働く私の目線で書いても、男性資格者はこれだけの活躍の場があります。
現実、現場でこういった男性がいたらまちがいなく重宝されます。
もちろん、男性だからってこれらをすべて請け負う必要はありません。
女性が男性をあてにして、自分のやるべき仕事をまったくしなくなるのは違いますし……
女性でも、これらをそつなくこなしてしまう資格者、従業員、いてしまいます。
男性も女性も、それぞれにライフプランがあって、仕事への目的や目標もあるでしょう。
だから、いちばんは自分がどういう資格者になりたいかを考えて……
その上でどこでどう頑張ればいいのかを考えて働いていければいいのかなと思っています。
う〜ん、でも今の私の現場に男性資格者がもうひとりいたら、だいぶ環境変わるだろうな〜。
ということで、今日もせっせとがんばってきます〜!
いってらっしゃい〜。