「来年こそはもっと本を読むぞ」
年末にそう思って、いつも新しい年を迎えているのですが……
遅読な上に興味が移りやすい私が「年間20冊」を目標に本を読んでいます。
今年はどんな本をどれだけ読めたのかを振り返ります。
はたして読書量は増えているのでしょうか。
目次
今年は16冊読み終わりました
ブクログ内の私の本棚を覗いてみました。
昨年の12冊に較べると、4冊多く読めている!
でも、前半は溜まった漫画の積読消化がメインでした。
ちなみにKindleを覗いてみると、今年読み始めた本は結構あるんです。
でも、全然読み終わってないんですよね。
いつものことなんだけど、もっと早く本を読めるようになれればちがうのかなとも思う。
速読のスキルでも身につけようかしら。
今からでも身につくかな〜。
漫画以外に読み終わった本たち5選
今年も印象深かった本をご紹介します。
この1年でこんな本を読んでみました。
2023年読んだ本5選
- 又吉直樹「月と散文」
- 高瀬隼子「うるさいこの音の全部」
- 太田啓子「これからの男の子たちへ」
- 中野裕哲「ネコ先生がやさしく教える 起業のやり方」
- 田丸雅智「たった40分で誰でも必ず小説が書けるショートショート講座」
又吉直樹「月と散文」
芥川賞作家で、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんの待望のエッセイ本。
読み始めたらその世界観に魅了され、ぺろぺろっと読み終えることができました。
変わる世の中、自身も形を変えながらも、生き続けてきたさまが……
エッセイという形にも捉われず記されています。
私は又吉さんのエッセイがすごく好きなので……
今年のこのエッセイの発売は本当に嬉しかったなあ。
高瀬隼子「うるさいこの音の全部」
主人公の「長井朝陽」が書いた小説が、文学賞を受賞。
職場やまわりの人間に知れることで自分のおかれた状況がどんどん変わっていくのを描いた作品です。
以前、この小説を紹介したときにはまだ読み始めたばかりでしたが……
あれからすぐに読み終わることができました。
高瀬さんがこの作品でいちばん描きたかったのは「作中作」
主人公の日常と、その主人公が執筆する小説の内容が両方進行していきます。
私はなにより人間描写の豊かさが印象的でした。
太田啓子「これからの男の子たちへ」
ジェンダーとか性差別とか、フェミニズムとか……
なにかと「性」に関わる問題って取り上げられるなと感じた頃がありました。
こうした性の問題についてどこから触れていけばいいのだろうと考えたときに……
SNSで紹介されているのを見て読んでみた一冊です。
日常で刷り込まれていく「男らしさ」という呪い。
「男の子だから泣いちゃだめ」とか……
「男の子は強くならなきゃ」とか……
そういう社会や文化の不自由さで生きることを、子どもたちに押し付けたくないよな。
という思いと同時に、感情の言語化が乏しい人は、男女関係なくあるのではとも感じました。
それこそ育ってきた環境によるのではと……
いずれにしろ自分が人として何を思い、どう感じてるのかということを……
みんながどうこうじゃなくて自分のこととして考え行動できるのって大切だなと感じています。
中野裕哲「ネコ先生がやさしく教える 起業のやり方」
身近な人たちが「起業」や「副業」をすることが多いこの頃。
実際のところ自分で事業を起こすことって、どんなステップを踏むんだろう。
という興味のもと、いくつか起業について書かれた本を読んでみて……
いちばん具体的で、現実的なことがやさしくわかりやすく書かれているなと思った本です。
「起業してこんなに人生豊かになりました!」
という耳触りのいい文言だけでなく……
起業の形態や、お金について、リスクなどもちゃんと書かれています。
だから、勢いで会社を辞めてフリーに! なんていう無謀をしなくて済むかもしれない本です。
田丸雅智「たった40分で誰でも必ず小説が書けるショートショート講座」
全国の企業や学校などで講座を開くショートショート作家・田丸雅智さん。
その講座のワークをギュッと一冊にしました的本です。
誰もが簡単に小説にできるようなおもしろアイデアが浮かぶようになります。
ショートショートの本だけど、ここからでたアイデアをどんどん膨らませれば……
きっと長編作品にも応用できそうな気がします。
日頃文章を書くことに縁がない人にも試しに読んでもらいたい本です。
自分の世界観を本から広げていきたい
いま自分が知っている世界、表現、価値観……
そういうものをかんたんに広げられる手段って、やっぱり読書だと思います。
来年もジャンルにこだわらず……
今まで自分が取り入れていなかったことでもどんどんインプットしていきたいです。
来年もいっぱい本を読むぞ〜!
それでは、元気にいってらっしゃい。