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仕事観

登録販売者は医療従事者? 私が思うに……

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新型ウイルスが猛威を振るう中、日々医療の前線にいる「医療従事者」の人たちの働きが注目され、応援されています。
感染の危険性と隣り合わせの中、人々の命と向き合い、懸命に働いているみなさん。
本当にお疲れさまです。

そんな只中ですが、少し前にSNSで
「薬局は医療機関と思われていないのでは」
「登録販売者は医療従事者ではないのでは」
という議論が上がっているのを見かけていました。

いろんな意見を読みながら、私は思っていました。

医療従事者って、なんだっけ。

Wikipediaをたよってみました

検索すると、Wikipediaに「医療従事者」の項目がありました。
いろいろ書いてありましたが、かいつまんでみるとこういうことです。

医療従事者とは……

  1. 資格の有無を問わず医療に従事する者
  2. 専門知識と技術を駆使して人々の健康機能を最大限発揮できるよう援助する者
  3. 医療機関、医療関連機関に勤務、または開業している者

なるほど……じゃあ、じゃあですよ。
登録販売者って医療従事者なのっていう部分ですよね。

登録販売者ってなんでしょう

Wikipediaの定義であれば、登録販売者は医療従事者と言ってもいいのではないでしょうか。

受験に合格したばかりで実際に現場で働いた経験がない人はともかく、になりますが。
医薬品に携わるための資格をもって、その知識と経験でもって来店されるお客様の健康の相談に乗ることができます。
管理者としての条件を満たしていれば、自分で薬店を開くことだってできるのです。

でも、この登録販売者という資格。
他の医療従事者にはないおもしろい設定がひとつありますよね。
この資格名を知っているあなたはもうお気づきでしょう。

くすりを「販売する」ことが前提の資格

昨年、資格の呼称を「医薬品登録販売者」とすることになってから、いよいよお薬の専門家っぽくなったこの資格。
資格を取るまでは「(都道府県で販売従事)登録(をして医薬品の)販売(をする)者」というイメージも湧きませんでしたが……
頭に「医薬品」がつくだけでもなんだかぽくなるんですね。

そこで、はた、と気がつくのが「販売者」という名前です。

そう、くすりを扱うだけでなく「売る」ことを前提にしているのが、医薬品登録販売者なのです。
医療従事者でありながら、商売人であり、商いを意識している資格です。


ということは、売り上げや利益を意識してバチバチ計算機を叩くあいつも。

ろくに知識も持たず、とりあえず推奨販売品のお薬ガンガン売りまくるこいつも。


くすり売場に立つことなく、品出しやレジ打ちをくり返す、俺も私も。



みんな、医療従事者……


不安、になりますよね。

私らは「医薬品」という言葉で誇りと責任を手にできた

「登録販売者」という名前に。
何の資格なのかがわからない、薬剤師の先生はいないのか、などというお客様の言葉に。
傷つき、悔しい思いをしてきた資格者は何人もいると思います。

そんなたくさんの思いを背負って、やっと名乗ることができる「医薬品登録販売者」という名前。

私はこの名前を手にしたことによって、くすりに携わるという誇りと責任を、いっそう強く持とうと思いました。

自分は医薬品の専門家、資格者として見てもらいたい。
だとしたら、まずはこの資格者として自分はどういう働きをしていたいか。
日頃仕事に向き合う自分自身の姿勢はどうでしょう。

医療従事者であるか以前に、医薬品登録販売者という名前を意識してみるところからだと私は考えています。

消費者目線でお薬相談できる医療従事者

私は登録販売者は医療従事者と言っていいと思っています。

ちなみに、この登録販売者という資格、薬剤師の人となにがちがうか説明するとき、みなさんどこを説明していますか。

扱える医薬品の範囲がちがいますね。
お薬の知識量も全然違う場合がほとんどですね。
私らただ「くすり」を土俵にしていたら、薬剤師さんの方がいいってなっちゃいませんか。

そこで「販売」の考え方です。
私たちはくすりで商売ができる権利があるのです。

以前、マーケティングコンサルタントの松野恵介さんに教わりました。
「商売」とは「お客様の思いや考え、哲学をカタチにして売ること」です。

くすり越しに人を見るのではないのです。
その人が「どんな人」なのかを見て、その人に合った商品や情報を提供するのが、商売のカタチではないでしょうか。

なので、私たち登録販売者は薬学的な知識を持ちつつ、お客様にわかるような説明をする技術を持っているべきなのです。
そして、健康にお悩みのお客様に寄り添い、時にはやさしい言葉に言い換えたり、目線を合わせて相談にのる。
だからこそ、薬剤師とはまたちがった「医療従事者」といえると私は思います。

医療従事者と言えるその日まで

今は自分自身が医療従事者という意識をもつことで、仕事における責任を果たしていくことが大切です。
別にまわりやお客様が、私のことを「医療従事者」と思っているかどうかなんていうのは、重要なことではありません。
一人でも多くのお客様が、健康でにこにこ笑顔になってくれるのであれば、それがいちばんです。

それには知識や経験をもっともっと、積極的に積んでいかなきゃだなあと思っています。

私の個人的な見解をならべてきました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
みなさんが日々誇りを持って、たのしくお仕事できますように。

それでは、今日も元気にいってらっしゃい~。

-仕事観

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