きのう、お薬の味や使用感って知りたいよね~、という話から、漢方薬の味について記事を書きました。
そんな記事を書いたのは、何を隠そう先日ある漢方薬を味見したばかりだったからなのです。
その漢方薬とは……
いま、ドラッグストア界隈で一番熱いと思われる「五苓散」というお薬です。
目次
漢方薬「五苓散」とは
「五苓散」効能効果
体力に関わらず使用でき、のどが渇いて尿量が少ないもので、めまい、はきけ、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症:水様性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔
※「しぶり腹」とは、残便感があり、くり返し腹痛を伴う便意を催すもののことをさしています
五苓散は、余分な「水」を体の外へ出すお手伝いをしてくれる漢方薬です。
一時的にたまった「水」を出してくれるので、むくみとかで選ばれることもあります。
二日酔いでつらい人にもおすすめしたりもします。
以前むくみの漢方薬を選ぶのに苦労した記事で、コメントをいただいた漢方薬がこの「五苓散」でしたね。
そのときの記事はこちらです~。
「五苓散」を飲むチャンス到来
いろんな業務に追われてばたばたとしていたある日のこと。
突然天気が崩れ始め、外は土砂降り……
そんなタイミングで、ふと、頭痛を感じていることに気がついた私。
「あ~、なんだか頭痛いの、強くなりそうだな~。どうしよ~」
なんとなしに頭が痛くなることはたびたびあるのですが……
汗もかいていたし、水分をまめにとらないとのども乾く状態だったので、熱中症のなりかけの症状でも困るな~、と飲むくすりに悩んでいました。
あ! そうだ! 五苓散はどうだろう。
体力に問わず使用できるし、のども渇いて、最近水分とっても、おしっこも濃いばっかで全然出ないし……
これは、ひょっとしたら適応するのでは?
と思い、試しに飲んでみることにしました。
今、医薬品売場は「五苓散」商材だらけ
さっそく売場にある五苓散の商品をかき集めてみたら……
いろんな会社から出しているいろんな五苓散を発見~。
※このあともうひとつ発見しました。
ちなみに、なんで低気圧による気象病にも五苓散が使われるんだろう~。
と思って、一応カンタンに調べたところ……
気圧の変化によって微妙な水分バランスの乱れが起きるから、などの見解があるようでした。
さっそく「五苓散」を飲んでみた
全然アルコール関係ないけど、おなじ五苓散だし~。
といって、今回はこのお薬を飲んでみました。
香りの時点である生薬に気づく
嗅いだ瞬間脳裏をよぎったのは「あっ、八つ橋!」
この時点で、ぜったいに「桂皮(けいひ)」が使われていると予想できました。
よくある苦そうな、効きそうな、すっとした感もあるような。
お薬ってこんな感じだな~という香りでもあります。
味はなんかすっぱいシナモンな気がする
まず一番に思ったのは「まちがいなくシナモン!」ということ。
シナモンの中に感じたのはすっぱさなのか、それともすーっとした清涼感なのか。
構成生薬を調べざるをえません。
「五苓散」構成生薬
- 沢瀉(たくしゃ)
- 猪苓(ちょれい)
- 茯苓(ぶくりょう)
- 白朮(びゃくじゅつ)
- 桂皮(けいひ)
桂皮(シナモン)は見事的中!
でも残りの生薬を見ると、ことごとく「甘味」のものばかり……
う~ん、すっぱいと感じたのはどこから~?
でも、甘い生薬が多く構成されているのもあり、後味よくすっきり飲めるお薬です。
剤形は顆粒でさっとすぐに溶ける
顆粒のお薬は、口の中でばらばらになることもなくさっと溶けておなかの中へ。
口の中でいつまでも残る感じはまったくありませんでした。
二日酔いや夏バテの人もきっと飲みやすいお薬
ちょっとだるくて口にものを含むのも億劫~なんて状態の人も大丈夫。
とっても飲みやすいタイプのお薬だということがわかりました。
ちなみにしばらくしたら頭痛もどこかへ行ってしまいました~。
お薬の選択もばっちりです。
またひとつ、お薬に歩みよれたような感じがしてうれしいです。
あんまり自分の体を実験台にするのもですが、機会があればまたお店の商品を試してみたいですね。
それでは、今日も元気にいってらっしゃい~。