「ドーパミンをたくさん出すようなサプリメントって置いていますか」
と、尋ねてきたのは、若い男性のお客様。
お電話での問い合わせのため、結論を急がねばならず、保留にしてざっと調べてから回答しました。
目次
実際の私の対応と回答
「ドーパミンをたくさん」ということは「めっちゃ元気になりたいんだな」ということがなんとなく感覚でわかりました。
でも、実際どういう状態になればドーパミンがたくさん出ているのかがいまいちわかりません。
「売場を見てまいりますので少々お待ちくださいませ」
保留中の対応
電話を保留にし、ざっと成分を調べるも、結局のところそれらを有効成分にした商品は店に置いていません。
問い合わせてきた本人が飲みたいのか、どういう状況で、何を目的に飲みたいのかも聞けていません。
でも、電話で聞いてきているということはきっとお客様は「健康相談」ではなく、単純に「ある」「ない」を聞きたいだけだと判断。
電話が長くなるのは避けなければなりません。
電話を通話に戻し「大変お待たせしました」と一言。
実際のお客様への回答
「売場を見ながら少し調べていましたが、ムクナ豆などをお客様はお探しでいらっしゃいましたか」
「あ、そうです。ネットで調べたら書いてあったんですけれど……」
「結論を申し上げますと、そういった類の有効成分が入ったタイプのサプリメントは、当店では扱いがございませんでした」
落胆が電話口から伝わるようです。
「私たちがご案内できる範囲となると、ドーパミンを増やすものでなく、増えることで得られる効果を、より手助けするタイプのものまでですね」
血液や神経などのはたらきをよくしたいならDHAやEPAであったり。
リラックスして穏やかな気持ちを手に入れたいならGABAで睡眠の質を高めたり。
「こうした生活ひとつひとつを改善することで、自然とドーパミンの放出がしやすくなるのをねらうことならできますが、もしかしたらお客様の目的とは離れてしまうかもしれないので、参考までにお考えください」
「なるほど、わかりました。教えてくださってありがとうございます」
そのまま電話は切れました。
その後、お客様がどうされたかは、わかる由もありません。
ドーパミンがたくさん出ると何がいいの
あとでゆっくり調べてみましたが、やっぱり私の考えていたようにドーパミンというのは「やる気」の化学物質でした。
ドーパミンがたくさん出ると……
- 幸せな気もちになる
- 集中力がアップする
- ポジティブ思考になる
と、なんだか楽しい要素がいっぱいです。
やる気に元気がもりもりな状態にしてくれるのがドーパミンです。
ドーパミンがたくさん出る成分って本当にあるの
実際、ドーパミンをたくさん出すのを助けるサプリメントのようなものは、ざっと調べただけでもちゃんとあって……
その時は「ムクナ豆」という成分がヒットしました。
「ハッショウマメ」とか「おしゃらく豆」とかともいうようです。
このお豆は、実際に疲労回復や、パーキンソン病の改善などの効果が期待されているものです。
その後、調べていくとこの「ムクナ豆」の他にもドーパミンをたくさん出すお手伝いをする成分を発見。
お手伝いの方法で分けると、ドーパミンの……
分泌を助けてくれる成分「チロシン」
材料が含まれている成分「ムクナ豆」
放出を助けてくれる成分「テアニン」
となります。
日常でドーパミンを出しやすくする方法ってあるの
サプリメントをためすのもひとつの手かもしれませんが……
日常生活を意識して変えるだけでドーパミンが出てきてくれたらいいですよね。
とにかく行動するのが一番
ドーパミンが活性化するのは、頭を使ったり、体を動かしたり……
「なにか実際に行動しているとき」だったりします。
小さな目標をいっぱい立てて、それをひとつひとつこなしていくだけでも、その達成感でやる気が出ますよね。
いつもとちがう、新しいことに挑戦しても、新鮮さからドーパミンが発生するようです。
好きな音楽を聴きながら作業するのもわくわく感からドーパミンの発生につながります。
食事から栄養素を補う方法も
ドーパミンの原料は「タンパク質」といわれています。
タンパク質を摂取することで、肉体的、精神的な疲労もとれます。
とくに「大豆」はアミノ酸の一種であり、上記にあるドーパミンの分泌を助ける「チロシン」を豊富に含んでいます。
お豆腐や納豆を取り入れるのもいいかもしれません。
ドーパミンどばどば出せるような意識の中で生活を
こうした「サプリメント」を頼りにする段階だと、かなり「やる気」が沸いていけない状態にあると思いますが……
今回、調べたところでドーパミンはまず「動き出さないことには」活性化しないことがわかりました。
まずは、動かなきゃ!
いつも通る道を遠回りしてみるだけでも、ちょっとした新鮮さで、ドーパミンが沸くかもしれません。
自分のできる範囲で、少しずつ行動を起こしてみることを、今後はおすすめしていきたいと思います。
たのしくお仕事できることに感謝します。
今日も元気にいってらっしゃい~。