2012年の春、私立の四年制大学で芸術を学び卒業した私の就職先はありませんでした。
在学時の新卒採用での就職活動はボロボロ。
何十社と履歴書を送りましたが、箸にも棒にもかからず、内定をもらえた企業はゼロ。
1年の就職浪人をし、やっと地元のケーブルテレビ局に番組制作として入社しましたが……
2年勤めたのちに退職。
それでもとくに「資格のひとつでも取っていればなあ」という思考ではありませんでした。
そんな私がいま、ドラッグストアで登録販売者として働いていて思うことは……
「資格を取ってよかった!」「登録販売者になってよかった!」です。
目次
資格を取る前の私が持ってた3つの「ない」
中高生時代も含め、私は学生時代に「資格」というものを取ったことがありません。
大学時代は4年間脚本の執筆や音響作品の収録に追われていました。
「資格」を取ろうなんて気持ちは、毛頭芽生えることはありませんでした。
そんな私が、卒業後の就職活動や、ケーブルテレビ局退職後の転職活動も含めて、仕事を探す上で陥っていたこと。
それは以下に挙げる3つの「ない」です。
根本的に自信がなかった
どの企業へ履歴書を送っても、自分が必要とされていない空気を感じていました。
実際に、二次面接というものを経験しないまま、大学時代の就職活動を終えました。
自分が得意と思っていたことも通用しないし、長所と感じていたことさえ嘘っぽく思えてくる。
とにかく自信というものがありませんでした。
どう役に立てるのかわからなかった
自分が社会に出たときにどう役に立つのかという具体的な想像がまったくできませんでした。
「役に立つ」=「人に喜ばれる」というイメージまではできましたが……
では、自分は今までどんなことをして人に喜ばれてきたかという経験も浮かびません。
「あらゆる鉄板焼きをきれいにおいしく焼ける」ことはできたけど、それを履歴書にそのまま書いても「?」です。
(大学当時、お好み焼き屋さんでアルバイトしていました……)
就職する職場を選べる立場じゃなかった
そんな学生時代の就職活動を経て、卒業1年後、運よく放送業界へ潜り込むことができましたが……
それはもう私が「第何志望」とか考えられる状況ではなく、とにかく「入れる企業」を探してやっと掴んだ内定でした。
最初の会社を退職後、再度の就職活動をするときには、なんとか仕事の経験でもって培った能力がわかってきていました。
なので、この段階では多少自分の希望を汲んだ職場選びができましたが……
採用されるかどうかは別のハナシで、何件か面接にもたどり着けないことも、実はありました。
資格を取って変わった3つのコト
アルバイトで接客業をしていたことから、その筋をあたって面接をし、採用されたのが調剤薬局を営む会社。
そこで「登録販売者」という資格を知り、取得をめざし、合格しました。
人生で自動車運転免許以外に初めて取った「履歴書に書ける系の資格」です。
この「登録販売者」という資格を取ったことで、自分や、周囲に変化を感じるようになりました。
「資格を取ってよかったな〜」と思えるくらいの変化は次の3つです。
「資格をとってよかった!」と思うこと
- 自分が社会で生きていくための「自信」になった
- その道で活躍する努力ができる「証明」になった
- たくさんの働ける場所から「選ぶ」ことができた
自分が社会で生きていくための「自信」になった
資格取得のために一生懸命勉強して合格することは、大学受験とはまたちがう達成感と喜びがありました。
また、資格はちゃんと自分で「所有」するものなので、手放す心配もありません。
会社や他人にしがみつく必要がなく、自分が生きていくための「軸」として、自分の中に存在し続けるもの。
いざというとき、自分の思いや考えでもって行動できる、チャレンジできる。
「やればできる」という「自信」がつきました。
その道で活躍する努力ができる「証明」になった
登録販売者の資格を取得できたことによって……
「ある程度この専門的な分野の仕事でがんばることができる」という目に見える「証明」になっているかなと思います。
「あの会社でこれをやってきた」「この会社でその企画を担当した」というのもひとつの能力の提示になりますが……
確実に「事実」として履歴書に書くことができる「資格」は、相手の信頼を得られる最強の証拠ではないでしょうか。
たくさんの働ける場所から「選ぶ」ことができた
事実、登録販売者として働くことのできる職場は全国に広がっています。
たとえ今の職場を離れることになったとしても、働き口はたくさん存在しますし……
社風や労働条件などを照らし合わせて、こちらが職場の候補を絞ることも可能です。
現に、私がいま勤めているドラッグストアは、実務経験2年縛りを外れてからはじめて行った転職活動で就職しましたが……
面接が始まってから「いつから来られますか」という問いかけを得るまでにそう時間はかかりませんでした。
誰にでも一応尋ねているのかもしれませんが……
実際に資格取得者をよろこんで採用してくれる会社はありますし、管理者要件を満たしていればなおのこと、就職の間口は広いはずです。
登録販売者資格は私の人生を救ってくれた
「登録販売者」の資格を知らなければ……
私はいつまで経っても自分に自信が持てないままだったし、ふわふわした不安定な人生を悲観しながら歩んでいたでしょう。
大学で芸術を学び、その世界しか知らなかった私に、新しい扉を開かせてくれました。
「資格の取得」は、生きていく「自信」「証明」「選択肢」を与えてくれます。
ぜひ何か資格を取りたい! という人には、登録販売者の資格をおすすめします。
いっしょにお薬の世界を生きてみませんか。
それでは、すてきな1日になりますように〜。