今年受験合格の登録販売者さんが、続々と販売従事登録を済ませているのを見て……
自分だってこのくらいの時期に従事登録しているじゃんと気づく。
先日9日で販売従事登録証が届き、丸3年が経ちました。
試験の申し込みも自分で全部手続きをしましたが……
合格後の手続きも使用関係の証明書だけ会社からもらい、あとはすべて自分で行いました。
資格を取った時は市販薬も売っている調剤薬局に勤めていて、すでに一年間は実務経験がありました。
そこからおよそ一年後に今のドラッグストアに入社しました。
そんな登録販売者の私が従事登録をしてから四年目の心境は……
「お仕事たのしい!」
嫌なことがないわけではありません。
決して楽な仕事ではありません。
それでも毎日朝起きて「会社行くの嫌だな」と思ったことは資格を取ってから一度もありません。
そもそもなぜこんなに楽しく仕事ができているのか。
なにがそんなに楽しいのか。
やっぱり接客が楽しい
「お客様と話す」ことに対する気持ちの余裕が、資格を取りたての頃とは違います。
くすりの知識も少しずつ身についてきたのもあるとは思いますが、一番は場数を踏んだことによる「慣れ」が大きいです。
薬局時代、目薬と外用消炎鎮痛薬以外の市販薬はすべてカウンターの後ろにあり……
お客様は商品を直接手に取って選べる状況ではありませんでした。
なのでお客様が市販薬を買うときは必ず資格者を通さないといけない状況。
しかも薬剤師の先生は要指導医薬品、第1類医薬品以外の商品の接客にはノータッチ。
おのずと登録販売者が対応しなければならない状態にありました。
日々の接客人数は限られるものの、確実に接客の経験値を一年間積むことができました。
しかし、お客様が商品を手に取り選ぶことができるドラッグストアでは、医薬品コーナーでぼーっとしていてはなりません。
医薬品棚の前で立ち止まっているお客様がいたら自ら声をかけるようになりました。
「なにかお薬でお悩みですか」
と、声をかければ、大抵のお客様はお話してくださいました。
「大丈夫」と言われてもなお棚の前で悩まれるお客様にも、再度お話に行くと、答えてくれることが多いです。
お客様のお薬の相談にのるときは、自分の中でルールも定めました。
何度もお客様とお話していると……
決まったパターンが見えてくるときもあれば、新しい疑問やわからないことも湧いてくるときがあります。
それらはみんな接客でしか得られない発見です!
発見できて初めて調べることができるし、記録したり、自分の知識にすることができました。
くすりの知識はまだまだ浅いし、コミュニケーション能力が高いのかって言われたら、そうは思ってはいません。
ですが仕事をする上で常に思うことがあるとすれば「役に立ちたい」と思っていますし……
それが接客ならば
「この人にどんないいことをもたらせるか」
「どんなことをすればこの人は喜んでくれるのか」
を考えるのを大切にしていければなあと思います。
登録販売者として3年経って、今の会社に勤めて2年経って……
最近考えることは「自分を頼りに店に来て下さるお客様を作りたい」ということ。
日々接客を重ねていますが、未だ対応したお客様から「あの時選んでもらったくすり、よかったよ~」などの声を聞けていません。
配置換えが頻繁で、お客様をつけることはなかなか難しいことでしたが……
年始までに人事異動がなければ現在の店舗には1年間所属することになります。
まだまだ経験不足の私ですが……
悩まれるお客様に信頼していただけるような資格者になりたいものだなあと、ここ最近特に感じるようになりました。
親身に、誠実に、お客様の声に耳を傾けられますように。
今日も一日がんばりましょう。